癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ぐるり富士山トレイル・2日目(須走富士浅間神社~十里木)31km

2015年11月15日 | 登山・旅行

須山浅間神社の樹齢500年ほどの杉の巨木

 朝は霧雨だったが、9:30には止み、雨具から解放された。しかし、ずっと視界が40mほどの濃霧に覆われたままで展望はほとんどなかった。

 今日は、静岡県の小山町~御殿場市~裾野市の歩きだった。しかし、スタート時の標高が850m、どんどん下って、御殿場市板妻が520m、ゴールの十里木は940mだった。特に須山浅間神社からの標高差300mでは、初めて汗をかいた。
 
 途中で道を見つけられなくてうろうろして、1kmほど余計に歩き、歩行距離は30.8kmで、行動時間は、大休憩と見学を入れて、8:00~16:00の8時間だった。歩数計45000歩。

 初めの4kmは、交通量の多い国道138号の歩きだった。御殿場市に入ると自衛隊の車が多く走っていた。さすが、自衛隊の町。


のどかな田園風景。コース案内図には、「その後ろに富士山の眺望」と書かれていたが、残念!


9:45、川柳浅間神社と川柳の扶桑樹。もともとは2本の杉だが、成長するにつれて根元が融合。現在では縁結びのスポットとして有名。樹齢500年。

富士山樹空の森への道が見つけられなくてうろうろした。結局遠回りしてコース以外のところから到着できたが、その途中で、思いがけないものを見ることができた。

印野丸尾溶岩流の末端


印野丸尾の溶岩洞窟



11:00~11:30、富士山樹空の森(御殿場市富士山交流センター)。この建物と裏の公園の上には、富士山が見えるはず。


昼食にした富士山ドーナツとよもぎパン。今年から朝食抜き健康法をしているが、2食付きの宿のときは食べて、昼食を行動食にしている。


裾野市の国道469号の両側に広がるススキの原野は、自衛隊の演習場だった。ここも本来は富士山が見えるはず。
この国道469号の御殿場市板妻から須山浅間神社入口の間の5.5km部分は、コース図にも「交通量も多く、狭くて危険なので歩行は避けてバスを利用するように」と書かれていたが、確かに路側帯もないところもあって、恐かった。

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13:25、富士山登山道須山口に建つ須山浅間神社本殿


須山浅間神社からは、富士山須山口登山歩道の歩きとなる。細い裏通りや山中の歩きとなり、うれしかった。


富士山の眺望スポットである忠ちゃん牧場のなかの道路。濃霧で何も見えず。



15:00~15:30、裾野市富士山資料館。この上にも富士山頂が見えるはず。
展示は、「富士に棲む」「富士の成り立ち」「富士を見る」「富士に生る」の4部構成になっていた。

資料館を出て、まもなく十里木別荘地の中の道に入る。

16:00、ペンション砂時計に到着。9月に、自分も登っている愛鷹山に登った田仲陽希も泊まっている。



楽しみな夕食は、一応コース料理になっていた。口コミ通り、おいしかった。

明日は晴れそう。明日で富士山が見られなかったら、あとは、天気予報が良くないので見ることができそうもない。明日に期待。


ぐるり富士山トレイル・1日目(富士山駅~須走富士浅間神社)29km

2015年11月14日 | 登山・旅行

富士吉田市の北口本宮富士浅間神社~1900年の歴史を持つ世界遺産の1つ


 昨夜は、シニア割引で無事に羽田空港に到着。近くの蒲田駅前のカプセルホテルに宿泊。3200円。

 今朝は、新宿発6:00の富士山駅までの高速急行バスに乗るために、4:30にホテルを出る。JRで品川で乗り換えて新宿へ。バス(1750円)は、富士山駅 に7:45到着。まずは、今晩の須走の宿の予約を入れる。

 天気予報通りの雨だが弱雨なので、完全防備で8:00に出発。

 今日は、富士山登山道4ルートのうち、富士吉田口の下にある北口本宮富士浅間神社と須走口の下にある東口本宮浅間神社の間の東海自然界歩道の歩きがメインだった。途中の富士山の伏流水が湧き出す忍野八海、山中湖、さらには、山梨県の静岡県の境の篭坂峠越えを楽しんだ。しかし、ずっと雨だったので、富士山は低い雲の中で、どこに聳えているのかさえも分からなかった。


 8:05、富士山駅の立派な鳥居に驚く。
まずは、金鳥居を潜り、世界文化遺産の1つである御師旧外川家住宅と御師小佐野家住宅を外から眺め、富士浅間神社を目指す。


 8:25、北口本宮富士浅間神社の入り口に到着。鬱蒼とした杉並木の間を抜け、本殿へ。
 浅間神社は、富士信仰を司る神社で、富士山麓のほかに、全国に点在する。



 富士浅間神社のあとは、福地用水路沿いの道を進む。パワースポットで人気のある新屋山神社にも寄る。


 9:05、富士山レーダードーム館のそばを抜け、富士山ミュージアムへ。中を見たかったが、まだ開館していなかつた。


 山の中の東海自然歩道をしばらく歩く。この歩道は、東京の高尾山から大阪の築面山まで続く自然歩道だが、生活道路や県道や国道歩きもあり、ずっと標識が設置されている。


 10:00、世界遺産構成資源となっている忍野八海へ。富士山の伏流水が湧き出す8つの池(お釜池、銚子池、底抜池、濁池、湧池、鏡池、菖蒲池、出口池)だが、観光客で一番賑わっていたのは、個人の観光施設の整った8つ以外の中池(画像)だった。


11:30~12:00、花の都公園の手前の食事処花庵で、昼食に大好きなほうとうを食べた。

花の都公園は、広大な花畑と富士山の眺めが有名なところだが、花も終わっていて、富士山も見えなかった。山中諏訪神社と山中浅間神社を抜け、山中湖へ。


12:40、山中湖畔。すぐに湖畔の道路から、1本山寄りの昔の幹線だった馬車通りを進む。

 山中湖村役場から再び湖畔道路を歩き、1100m越えの山梨県と静岡県の境界の篭坂峠へ。国道138号の標高差170m ほどの登りと峠を境とする下りが続く。雨と車のしぶきに濡れながらひたすら歩くのみ。


篭坂峠を越えて、14:00静岡県小山町へ入る。



15:15、裏門から東口本宮富士浅間神社へ。ここも世界遺産構成資源のひとつ。

表門へ抜けたら、紅葉祭りをやっていて、つきたてのきな粉餅をご馳走になった。


15:30、今日のゴール、民宿マルヤマ到着。



 まずは、風呂に入り、冷えた体を暖めた。その後、雨でずぶ濡れのカッパや濡れた衣服、リュックや靴まで、近くのコインランドリーの乾燥機で乾かした。


 手作り感満点の美味しかった夕食。民宿だが、建物も新しく、洋室でベットだった。2食付きで7700円。

 今日は、ずっと雨の中の約29kmの道のりを昼食時間も含めて、8時間30分の歩きだった。歩数計47000歩。


「ぐるり富士山トレイル」歩き旅へ

2015年11月13日 | 登山・旅行

「ぐるり富士山トレイル」コース図

 富士山は、2010年9月11日に「日本三百名山」踏破のゴールの山として初めて登った。

 みごとな快晴に恵まれ、日本一の山で日本三百名山完登を果たした感激は非常に大きかった。しかし、「あちこちの山からこの富士山を眺めてはその優美な姿に感激したが、登っては、人もごちゃごちゃ多く、山としての魅力や楽しみは、展望以外には何もない山だ。富士山は登る山ではなく、眺める山だ」と強く思ったものだ。

 その後、NHKスペシャル「世界遺産 富士山~水めぐる神秘~」という番組を観て、「いずれは、近くから富士山を眺めながら、富士山麓をぐるっと巡る歩き旅をしてみたい」という思いをずっと温めてきた。

 ネット上で調べると、旅行会社の企画でいろいろなコースでツアーが実施されているし、山麓を一周するトレイルランの大会なども行われている。

 そんな中で、つい最近になって、「ぐるり富士山トレイル」という、山梨県と静岡県を結び、世界文化遺産の構成資産を繋ぎながら富士山麓をぐるりと巡るトレイルコースが策定されたことを知った。
 これは、一昨年(平成25年)に、山梨県と静岡県が協力して、「世界文化遺産を巡る富士山トレイル研究会」を立ち上げ、昨年(平成26年)に、現地調査をしてできあがたものらしい。

山梨県と静岡県で、それぞれの詳しい案内やコース地図もアップされている。
◎山梨県エリア
https://www.yamanashi-kankou.jp/gururifujisan/index.html
◎静岡県エリア
http://hellonavi.jp/ken/news/20130621.html


このような詳しいコース案内地図も掲載されている。すべてA4版で印刷して持参した。

 しかし、まだ新しいコースなので、ネット上での踏破記録は見つからなかった。約150kmなので、1日に25km~30kmずつ歩き、6日間で踏破しようと、詳しいコース図や民宿などを調べて、計画を練った。

 羽田までの往復は、ANAの「シニア割引」(13,300円)を利用するつもりだ。ただし、空席がある場合のみなので、予約はできない。今のところ、今夜の19:20発の便に空席がありそうなので、これから空港へ向かうことにする。 

<計画は、次の通り>
13日(金)函館19:20~20:50羽田~蒲田(泊)
14日(土)蒲田駅5:04~7:44富士山駅(移動)
     富士山駅~須走富士浅間神社
15日(日)須走富士浅間神社~十里木
16日(月)十里木~富士本宮浅間大社
17日(火)富士本宮浅間大社~猪の頭公園 
18日(水)猪の頭公園~鳴沢
19日(木)鳴沢~富士山駅
     富士山駅~蒲田(移動)
20日(金)蒲田~羽田~函館

パンの店「ヒュッテ」再訪

2015年11月13日 | 食べ物
 このブログでも紹介したが、 10月10日に七飯町仁山にオープンした新しいパンの店「ヒュッテ」に、今日の熊嶺荘の帰りに寄ってみた。
 オープンした日は行ったのが遅かったので、パンがほとんど売れてしまっていた。しかし、ほかのパンも食べてみたかったからだ。


まだ10時前だったので、いろいろなパンが棚に並んでいた。

親方は、仕込中で、挨拶に顔を出しただけだたったが、女将さんから「坂口さんのブログを見てきましたという方がたくさんいました」と感謝の言葉をいただいた。


蔦屋書店発行の無料タウン誌「peeps hakodate」11月号でも、紹介されていた。


我が家でゲットしたパン

帰宅後、すぐに食べたが、どれも食べ応えがあり、とても美味しかった。

休業前の宿泊・桜野温泉「熊嶺荘」

2015年11月13日 | 登山・旅行

 11月4日の夕刊に「開業50年 桜野温泉熊嶺荘 今月末で休業」の記事が載った。そのような噂は耳にはしていたが、現実となって、さびしい想いを抱いたのは自分だけではないだろう。
夫婦二人で、「配管を維持し、湯を安定的に供給するのが体力的にきつくなった」ことが理由のようだ。

 国道5号線から野田生川沿いの道を12kmほど走ると、桜野牧場の手前の人里離れた静かな自然の中にあらわれる川沿いの秘湯の1軒宿。命名は、八雲開拓の殿様・徳川義親が熊狩りの途中立寄り、傷ついた熊がこの温泉で治癒したことがあるという話を聞いて、名付けたと言われる。しかし、時代が合わないので、宿の女将さんに聞いたら、この話は後になっての作り話とのこと。

 男女別の内風呂と男性用の手造りの露天風呂を備える。源泉掛け流しで浴室床には、温泉析出物によって作られた棚田状の模様ができている。                                
 これまでに、小鉾岳、冬の横山、その奥の紋内岳などに登った折など、何度も日帰り入浴しているし、宿泊も1回だけだがしたことがある。部屋もきれいで、川魚や山菜料理が自慢で、とても美味しかった記憶があり、好きな温泉のひとつだった。

 まだ行ったことのない妻が、「一度も入ったことがないので、ぜひ行ってみたい」と言うので、この際、宿泊しようということになった。


宿のそばの御料橋から眺める熊嶺荘
 


男性内風呂

主人の手造りの露天風呂(ボケてしまった)

 
巨大ヤマメのホルマリン付け    小熊3頭と親熊1頭のはく製


 
夕食~豊富な山菜やヤマメのフライが美味しかった。おひつも懐かしかった


朝の部屋の窓からの眺め


朝食

新聞に掲載

2015年11月12日 | 登山・旅行

今朝の北海道新聞に早速掲載された~先頭で笹刈機を操る私~

 不肖私が代表にされた「恵山・新百名山に登る会」は、来年の6月12日(日)に、このコースを使って実施予定の「山の日制定記念・恵山登山会in函館」 (仮称)を恵山支所との共催で開催するための暫定的な団体名である。

 2005年に、恵山を「新日本百名山」に選んだ岩崎元郎さんの来函に合わせて、講演会と登山会を実施した。そのときに、自然倶楽部の鎌鹿さんに担ぎ上げられて実行委員長を務めた関係で、今回も代表にたてまつられた次第。
 そういえば、昨年の齋藤浩敏さんの捜索も、鎌鹿さんが事務局長で、私が捜索隊長を務めた。


函館新聞にも11月13日に掲載

「恵山高原コース」再整備作業

2015年11月11日 | 登山・旅行


倒木の処理や笹刈りの様子

恵山の地図と本日の整備作業部分(分岐~登山口)


 以前、恵山のクラシックコースだった「恵山高原コース」(旧恵山高原ホテル~作業道〜草原分岐)は、馬や鹿の市街地への被圧などの理由で長年封鎖されて廃道になっていた。
 それを、このほど、恵山支所が、観光(新幹線開業)とエゾシカ対策(人の監視)等を目的に、自然環境に配慮した再整備をする運びとなった。

 さらに、恵山支所は、そのコースを使って、来年の「山の日制定記念登山会in函館」も実施したい意向のようだ。

 支所から相談を受けた「恵山つつじ活性化懇話会」のメンバーでもある自然倶楽部の鎌鹿さんから、山仲間に対して整備作業と登山会への協力要請があった。今日がその第1回再整備作業の日だった。平日ではあったが、山仲間11名、恵山支所3名、新聞記者2名(道新・函新)の参加があった。

 鎌鹿さんのきめ細かな計画と準備により、笹刈りや倒木の処理、テープ付けなどに取り組んで、きれいな登山道に蘇った。

 なお、現在のところ、考えている「山の日制定記念・恵山登山会in函館」(仮称)は、イソツツジやサラサドウダンや高山植物の花の季節に合わせた、6月12日(日)に、恵山支所と恵山・新日本百名山を登る会の共催で実施したいと考えている。


ツツジ公園駐車場に集合して、朝の打ち合わせ。
『北海道夏山ガイド』(改訂版)の取材も兼ねて新しい執筆陣に加わった江別のtetsuさんも参加


火口原駐車場からいざ出発!


新しく架け替えられて命名された「海向仁橋」(かいこうじんばし)の渡り初め


広い草原の踏み跡に沿って笹刈をする


笹刈り機を操作する自分

 
生々しい鹿の角の擦り跡?    薬師神社下の源泉から石田温泉まで引いている温泉ポンプ中継所


少し丈の高い笹を刈る


展望所での昼食タイム


展望所での集合写真。


きれいになった登山口と登山道


 実は、このコースを歩くのは初めてだった。変化に富んではいるが、厳しいところもなく、開放的な草原もあり、花の頃や紅葉の頃には多くの人に登ってほしいコースである。恵山側から直接登れる登山道が復活できたことは喜ばしいことである。

次回の整備作業は、来春の標識等の設置がメインとなるだろう。


翌日の北海道新聞に掲載された


翌々日の函館新聞

NHKスペシャル アジア巨大遺跡 第4集「縄文 奇跡の大集落」を観て

2015年11月10日 | 日常生活・つぶやき

 NHK90年記念スペシャル番組「アジア巨大遺跡」が第1集から第4集まで放送された。
 その中で、一番インパクトが強かったのが、録画しておいて今日見た第4集「縄文 奇跡の大集落」だった。

 その象徴として取り上げられていた青森の三内丸山遺跡は、これまでに何度か足を運んでいる。しかし、それを見ても、世界の同じ時代の古代文明であるエジプト文化、メソポタミア文化、中国文化、インダス文化などに比べて、縄文文化は狩猟採集中心の遅れた文化いうイメージは大きくは変わらなかった。

 しかし、この番組を観て、恥ずかしい限りだが、従来の自分の縄文文化に対するイメージが大きく変わった。それは、今この縄文文化が世界の専門家の注目を浴び、高い評価を受けているということによる。

 世界が注目することは、その持続性だそうだ。本格的な農耕を行わず、狩猟採集を生活の基盤としながら、1万年も続いていたのは、世界に類の無い独特の文化だそうだ。どこの文化も早い時代に狩猟採集から農耕へと移行しているが、縄文文化の場合は、その必要がないくらい上手に自然と共存し、多くの人口を養うくらい豊かだったという取り上げ方だった。三内丸山では、栗が栽培されていて主食に近い食料だったらしい。また、芸術性の高い土器や神秘的な土偶、数千年を経ても色あせぬ漆製品など、縄文人の洗練された豊かな暮らしぶりも高く評価されている。

 ただ、三内丸山遺跡一つを見て、それで縄文人が巨大集落をつくって持続可能な生活をしていたと結論づけるのはいささか早計過ぎるのではないかとの思いも残った。今後、調査や研究が進むにつれて、もっと新しい発見があるはずである。

 いずれにしても、今アイヌ文化も同じように見直されているが、真の豊かさとは何かを問われてきている現在、ナビゲーターを務めた杏さんの最後の「10年、20年、100年じゃない、もっともっと先のことを考えて、直接生きている間に会えない人のことをちゃんと今から考えて、未来に向けた現代を生きていかなければいけないと受け取りました」というコメントには共感できるものがあった。

札幌市内ウォーキング14km

2015年11月09日 | ウォーキング・ジョギング・マラソン

ホテルの窓から見下ろす中島公園


会議が午後からなので、朝から3時間ほどのウォーキングを楽しんだ。
コースは、ホテル~中島公園~山鼻公園~東屯田通~菊水・旭山記念公園通~旭山記念公園~藻岩山麓通~環状線~中島公園~ホテルを歩いたら、14kmになった。


まだ名残紅葉の中島公園


札幌コンサートホールキタラ前の安田侃の彫刻「相響」


護国神社


中島公園の外側を流れる鴨々川


開拓記念碑の設置された山鼻公園


菊水・旭山記念公園通から円山を望む


旭山記念公園から札幌市街地を見下ろす


伏見稲荷神社


札幌南高校前の六華の門


中島公園の中の日本庭園


日本庭園の中の八窓庵

「夷酋列像 」最終日

2015年11月08日 | イベント鑑賞・参加

 9/5から今日まで、 北海道博物館(旧北海道開拓記念館)で、北海道博物館開館記念特別展「夷酋列像(いしゅうれつぞう)―蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界」が開催されていた。

 松前藩家老で画人、蠣崎波響(かきざきはきょう)が12人のアイヌの首長たちを描いた絵画「夷酋列像」が、国内外から初めて一堂に会するというもの。また、絵をめぐって交差する人、物、世界も紹介されていた。



 札幌出張に合わせて、最終日の今日、ようやく観覧が叶った。明日の同じ会議に出席すろ函館のO理事長と札幌駅で待ち合わせて、一緒に向かった。最終日なので、物凄い混みようを覚悟して行ったが、待ち時間はほとんどなかった。混んではいたが、比較的自分のペースで観ることができた。

 観て一番先に思ったのは、意外と小さな絵だったことと、その緻密な描写の見事さである。大きさについては、Oさんも同じ思いだったようだ。緻密な筆づかいで迫力ある絵なので、もっと大きいと思っていた。  

 この「夷酋列像」だが、1789年に勃発したクナシリ・メナシの戦い(寛政蝦夷蜂起)の平定に当たって、松前藩に協力したアイヌのうち、最も功労のあった12名の長老たちの肖像画を松前藩の命により、蠣崎波響が描いたものである。

 このような歴史的背景から政治的意図があったことは知っていた。異様とも思えるほど「異人として描く」「勇壮に描く」ことは、他大名や幕府へのアピールも含めてその意図を裏付けることだったらしい。


 波響がもっとも力を入れて描いたとされる最大の功労者ツキノエ。自分の描いた中国の英雄「関羽図」を参考にしたらしい。

 また、衣服や副装品など、当時の中国やロシアとの交易や文化の影響も垣間見ることができ、歴史的価値が大きいようだ。
 
 自分的には、これらの絵が、どのような経緯でフランスのブザンソン美術考古博物館に渡ったのか知りたかったが、そのことについては触れられていなかった…というより、分からないらしい。

 このあと、自分は一度観ているが、初めてというOさんに付き合って、北海道博物館になってからの常設展示(65歳以上無料)も観て回った。結局、2時間半以上も博物館にいた。

札幌へ

2015年11月07日 | 登山・旅行

道庁前のイチョウ並木

 今日はスキー関係の会議。明後日が退職組織の会議で、札幌へ。
 中山峠はまったく雪もなく快適に走れた。
 会議が15時に終わったので、繁華街をぶらぶら。写真に収めたのは、結局紅葉だった。


大通公園のユリノキの黄葉


大通公園の紅葉


道庁前の紅葉




北大のイチョウ並木

古民家カフェ「茶房 菊泉」

2015年11月05日 | レトロ建築・古民家カフェ

 函館元町の観光客の往来で賑わうソフトクリームの店などが軒を連ねる港が丘通りに、ずっと気になっていた風情ある古民家カフェ「茶房 菊泉(きくいずみ)」がある。 
 大正10年に建てられた建物で、その名は、かつての酒問屋別邸で、当時独占販売していた大分県の酒蔵の清酒「菊泉」に由来する。

 機会があれば内部を見てみたいと思っていたので、昨日の「街中紅葉探訪巡り」の昼食に寄ってみた。 


 昔のままを残している玄関の小上がり


右側には囲炉裏のある和室と奥の間と海が見える椅子席の縁側


家具や調度品も懐かしい当時のものを残している


子どものころに目にして以来の懐かしい磁石式電話機

 
菊泉の印半纏と暖簾



 
昼食に食べたたらこ和風パスタ(コーヒー付き)(880円)


 メニューは、どちらといえば甘味処なのでいろいろなスィーツが多い。食事の中には、珍しいクジラ汁と赤飯のセットもある。これは、次回にぜひ食べてみたいと思う。

街中紅葉探訪ウォーク26km

2015年11月04日 | 花・紅葉だより

函館公会堂

 ポカポカ陽気の中、函館市街地の紅葉探訪ウォークを楽しんだ。
 距離にして26km、時間は昼食タイムを入れて6時間だった。


GPSトラックログ<○数字は、下記の写真撮影場所>


①教育大通り・ベルコ田家シティホール前


②教育大構内・夕陽会館前


③亀田八幡宮


④ツタの紅葉に覆われた明治館


⑤緑の島のハマナスの紅葉


⑥実行寺境内


⑦山上大神宮


⑧元町公園


⑨カトリック元町教会


⑩函館ハリストス正教会


⑪水元公園の明治22年建造レンガ造りの函館市水道局元町配水場管理事務所と3つの教会


⑫函館公園白川橋付近


⑬函館八幡宮境内


⑭谷地頭温泉付近からの函館公園


⑮千代台公園の久慈次郎の銅像と紅葉


⑯道立函館美術館前


⑰五稜郭公園前駐車場


⑱五稜郭公園のサクラの落ち葉

SAJスキー指導者研修会(理論)

2015年11月03日 | スキー・クロカン



 「2016年度全日本スキー連盟 公認スキー指導者研修会(理論)<道南会場>」が、北斗市農業振興センターを会場に開催された。参加者は285名だった。これが始まると、いよいよスキーシーズンになるのだ・・・という感じがする。

 この理論研修は、11月から12月にかけて、道内だけでもそれぞれ14会場で開催される。さらに、12月~1月にかけて、実技研修もそれぞれ14会場で開催される。

 功労指導員となった自分は、研修会参加は免除されている。しかし、まだ現役で指導していることや、多くの指導員仲間と顔を合わせられる絶好の機会でもあり、2年に1度は参加しようと思っている。

 一昨年までは、12年間にわたって務めた函館スキー指導員会会長の立場での挨拶もあったが、昨年からは、気楽に参加できるようになった。




 今年の研修会テーマは、「3本の矢の指導方法の充実」「パラレルターンの指導方法の充実」である。「3本の矢」とは、どこかの国の政権の用語とは違い、基礎パラレルターンへの指導の展開の「パラレルスタンス」「プルークスタンス」「シュテム動作」のことである。

 スキーほど、用具の発展に伴って技術や指導法がめまぐるしく変わるスポーツはない。指導員歴45年になる自分は、そのたびごとに、それを理解し、マスターし、指導に生かすべく苦労を重ねてきた。

 一昨年からは、それまで10年間ほどの「内足主導」とか「自然で楽なスキー」の反省に基づいて、現在の3本の矢が出されてきた。昔に戻って?シュテム動作や横滑りが重要視されている。その意義は理解できるが、自分は、プルークスタンスの滑走プルークからパラレルスタンスへの移行だけで良いと思っている。ただ、横滑りは、基礎的なパラレルターンの指導において、スピードコントロールやターン弧の調節には欠かせない技術であり、今シーズンの実技研修会ではその辺りが中心になりそうな感じだ。

 最近のこのような研修会では、パワーポイントが大活躍である。特に、最近は静止画像と動画を並列で投影できるのが凄い。特に動画は、イメージを捉えるのには欠かせないアイテムである。なお、指導員各位には、『日本スキー教程』の動画部分のDVDも配布されている。

570mの山に約9時間!

2015年11月01日 | 登山・旅行

 2時間ほど登った送電線の手前ピークから、その先の南尾根ピーク(505m)と右の目指す570.6峰(三等三角点・我呂)を眺める。
 しかし、この2つのピークの間には深い沢が入っていて、505ピークから左側の源頭部をぐるっと2時間も巻かなくてはならなかった。


GPSトラックログ(登りの全ルートは、国有林境界管理歩道)

 SHOさんから「茂辺地の奥から峩朗鉱山の南西方向に位置する570峰(三等三角点・我呂)まで、国有林境界線の管理歩道が続いているとのことなので、行ってみたい」と誘いをいただく。
 国有林の境界線は尾根を忠実に辿ることが多い。地図で見ると、アップダウンが多い上に、かなりの距離である。しかし、なんとかなるだろうとお付き合いすることにした。

 茂辺地川沿いの道々29号線を走り、戸田の沢林道入口付近を、あちこち1時間ほど歩いたり、車で林道を登ったりして取り付き地点を探したが見つからない。携帯電話の通じるところまで戻って、情報提供者のTaoさんに電話。その結果、「湯の沢林道入口50mほど手前に取り付き地点がある」とのことだった。

 7:55、取り付き地点からものすごい急な尾根を登り、その先もアップダウンの多い尾根を4時間50分も要してゴール地点の570峰に到着。「登ったというより、ようやく辿りついた」という感じだった。管理歩道はここ数年刈払いが入っていない感じで、快適なところとそうでない藪こぎのところがあった。この時期だから丈の長い夏草も枯れていたが、夏なら藪こぎでリタイアしていたかも知れないようなところもあった。

 下りは、ほぼ中間地点の送電線の管理歩道から戸田の沢林道へ下り、林道と道々29号線を歩いて、3時間40分でゴール。 

 わずか570mの低山に、約9時間も要したのは、自分の登山歴で初めてである。9時間もあれば、トムラウシ山だって往復できる。とにかく遠かった!


国有林境界線管理歩道の入口

 
四つん這いで登った急な尾根    その尾根を登り切る手前で名残紅葉に癒される


紅葉の中に続く管理歩道

 
9:30、360.2峰(四等三角点・草山)通過   9:50、送電線ピーク(335m)に建つ鉄塔下通過


送電線ピークから下ったコルから505ピークを見上げる


505ピークの下から函館方面の展望が広がる


11:50、505ピークから西へ方向を変え、570峰との間の沢の源頭部をぐるっと巻いて西尾根に乗る


12:25、いくつものピークを越え、ついに眼の前に標高差70mの570峰への急斜面が迫ってくる


12:45、4時間50分を要して、三等三角点(我呂)が設置されている570峰へ到着


眼下にわずかながら峩朗鉱山が見え、その向こうに木地挽山と駒ヶ岳が見えた


函館山と上磯セメント工場のズーム
下り始めてまもなく、大きな倒木を跨いだときに両足の内腿が攣った。その後、急な登りでその痛みが出て辛かった。


下山は、送電線ピークから送電線の管理道を下り、戸田の沢林道へ

 15:45、20分で林道に出た。その後、林道と茂辺地川沿いの道々29号線を歩き、16:35、車のデポ地点の湯の沢林道入口に到着。とにかく遠かった! 
 お勧めできるルートではないが、タフな超ロングコースを歩いてみたい物好きな方はどうぞ!

もっと多くの写真と詳しい山行記録は下記でどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com (アップ完了)