ガッツリ休みを取って、当初は西穂~前穂~奥穂~北穂~槍ヶ岳と回って、100周年の穂高岳山荘とOkkyの槍平小屋へと廻るつもりだったのだけれど、早月尾根後の疲労にこりゃキビシイぞと、前穂高岳北尾根を8峰から入山へと計画変更。初日の天気も怪しかったので出発の日もずらした。
荷物減らせ命令に、何とか10Kgに抑えたら、あらまあなんて楽なんだろう!いつもなら明神で一休みしたいと思うのに今回は行きも帰りもスルー。あぁやっぱもっと厳選して荷物減らさんといかんのね。それでもYnさんに置いて行かれてたけど。苦笑
しかし減らし過ぎて、レイングローブ忘れたのはチョット失敗。吊尾根からの道での南西から吹く風に冷やされ徐々に手が悴んできててきてしまっていたのだが持っているのは普通の手袋だけだった。
プラティパスは事前に用意しておけ。入れ忘れ、チューブだけが空しくザックに…何とかペットボトルの口に装着できたものの、なんだか心もとなくて水が漏れるんじゃないかとビニール袋に入れても心配だったがなんとか最後まで持ってくれた。結局2.5mlで少し余った。調理用分は基本Ynさんが持ってくれた。
穂高岳山荘100周年!
記念の手ぬぐい買うつもりだったんだけど欠品。ネットで購入できますとのことだったんだけど、ココで買うのに意味があるんだよぉぉぉ~ココで買いたかった。小屋泊の人には記念バッジプレゼント、テン泊にもくださーい!
ガックリきたのか天気のせいか、山荘写真はこれのみ。
なぜ表玄関を撮らなかったんだ?苦笑
もうすぐ穂高岳山荘という所で、半身に軽度の麻痺がある年配の方が先に下りていたがバランスを崩し、たまたま大きな岩が彼の身体を止めたけれど、あわや滑落するところだった。安全な所に下りてから、前方を歩いていた方とも一緒にその方と話をしたが、ソロで涸沢から登っての下山で今から涸沢に下りるという。岩も濡れているし、登りより下りの方が危ない、この時間から下りる人も上がる人もほとんどいない、何かあっても誰もみつけてくれないかも、と。そもそも、おじちゃんの歩みは健常者に比べて遅く、どう見積もっても2時間は有に罹るだろ。私たちの助言に従い彼は小屋に泊まることにしたようだ。
小屋でも少し話をしたが、どうも山は経験が浅く、状況判断、時間配分や他の事も山の常識を知らないようだった。売店でレインウエア売ってませんかと聞いていたし。ってかレイン持ってきてないんかい。
山に登りたい気持ちは分かる。けどな、おっちゃん、挑戦と無謀は違うんやで。あんたこのまま無知なまま山やってたらほんま早々にあの世行きよ。
そんなキツイ言い方できんかったけど、ザイテンで彼を追い越す時に、どうしても岩稜帯の山やりたいんなら個人ガイド雇った方がいいよ、気を付けてね。と言ってみたものの、引き受けてくれるガイドさんいるんかな?簡単な山からスッテップアップしていかんと難しいな。
山岳事故報道にそれらしき人はいなかったのでおじちゃん無事帰還できたようでよかった。
途中で一時、一緒に下りたHtk君は、なんと山荘で隣になった見ず知らずの人の荷物を持って下りてあげていた(詳細は忘れたが、そのひとも転んで怪我してたとかやったかな?)それで私達が出会ったおじちゃんの簡単な事の顛末を彼に話したら、山やったらアカンレベルですね。って、まぁ私もそう思ったんやけどね。なかなかズケッとは言えませんでしたわ。
前穂、やっと行けました!前回、雪の67コルに上がるという失敗。笑
どうせ行くなら8峰から行ってみたい~Ynさんは14年前にソロで登攀済みで、もう一度行く気はなかったみたいだけどね。こんなに藪藪やったかなぁ?藪漕ぎもうええわ!って言われちゃった。笑
8峰7峰への這松帯の藪漕ぎ凄かった~!うっかりストックをザックの外に刺して行ってしまい、引っかかる引っかかる‼手は松脂でベタベタ!
7峰では下りの道迷い。ガスで目標見失うとほんま危険やね。GPSだけでは判断しきれなかったので、7峰泊にして正解。Ynさんソロでは34コルまで行ったって!それは無理にしても56まで行けたらって思ってたらしい。なめんな私の遅さを!笑
3峰からのクライミングはチョットドキドキした所もあるけど、まぁすんなり通過。途中、ビレイヤーからは見えないので引っ張られ過ぎて嫌やったけどね。なんで嫌か、それは自分の力で登っていると感じられないから。あぁそうか、だから基本的にトップロープクライミングは好きじゃないんやな(実際にはタイトロープ)、引っ張られることで自分の動きたい動きが制限されるもんね。だからといってトップ行けって言われると…勝手なもんやなぁでもマルチはカムどこに決めるかとかの経験値が少ないからしょうがない、たぶんしょうがない。って事で、クラッククライミングもトップロープします。笑
吊尾根から先、真っ白。ひたすら濡れた足場に気を付けて歩を進めるだけ。ジャンも何も見えません。
最終日には、北穂山頂から歩いて来た前穂北尾根の稜線を眺めるのを楽しみにしていたのにな。
あれが、そうやねんで。と、歩いたこと無い山を指さすよりも、歩いたことある山を見た方がより感動があるから、それも楽しみにしてたのになぁ。残念。
これにて、全穂高岳の登頂ができました。
どの山も全てYnさんに連れて行ってもらいました。
あー楽しかった、ありがとう!
あー!前穂山頂で1のポーズするの忘れた!