先祖から私へ、私から子孫へ、さらに未来へ

2009年07月05日 | 店内外の話
           (よう来られました、何歳になられましたか、
             93才にもなったよ、奥さんにもお嫁さんにも会えて・・・・)

大商談会でエアコンが売れました。冷蔵庫や洗濯機も買っていただきました。
せっかくの案内状、一つでも買ってやろうと店に足を運んでいただくお客様、迎える家族4人は、感謝の気持ちでいっぱいです。
娘さんの車でご来店の、Tさんのおばあさんへ、『よう来られましたね~、Tさんは何歳になられましたか』と、家内が尋ねます。
おばあさんはニコニコしながら、「93にもなったよ、ほんと久しぶりに電気屋さんに寄せてもらって」と、とても懐かしそう、嬉しそうです。
「電気屋さんに来ると店の中がきれいで、よその世界みたいだわ~」、
「奥さんにも会えたし、若い衆のお嫁さんにも会えたし、本当によかったわ~」と、益々顔がほころびます。
Tさんに限らず、ご来店していただき心安くお話していただくお客様には、心と心の交流を感じ、商売を超えた喜びが湧いてきます。

「今日最後の手を合わせてよ~」と、夕食前に家内が云います。
本日は母の命日、13回忌の命日なのです。
母は、15人全員の孫の顔を見るまで長生きしました。
自分の子を先に亡くしたりする不幸もなく、全部の孫を見届けるまで生きるって、これほど素晴らしいことはありません。
それに引き替え、父の寿命はもう少しというところでしょうか、電気屋を継いでいる息子の誕生は知りません。
もちろん息子の嫁も知りません。もう遥か彼方の先祖です。
いちばん身近な先祖が父母、いちばん身近な子孫が子供や孫です。
計り知れない過去から続く先祖が無ければ、今の私はありません。
何代も何代も、この先の子孫の姿は知る由もありませんが、途切れず続いてくれることほど有難いことはありません。
本日の新聞に出ていました。
このままだと、日本の人口は2055年に8993万人に、2105年には4459万人になるそうです。
ものすごく恐ろしいことですね。
もしも、20歳までの子供には毎月10万円を支給、その他大胆な政策で、出生数を現在の年約110万人から、年200万人へ倍増出来たら、2055年に1億4613万人、2105年には1億6199万人になるそうです。
これから数年の政策いかんで、どちらの道を選ぶか最後の分岐点だそう、
93歳のTさんが繋いできた今の日本、先祖から私へ、私から子孫へ、さらに未来へ続くためには、本当に皆が知恵を出さねばならない時ですね。