マニフェストの危険

2009年07月27日 | 世相雑感
               (民主党・政権公約発表・・NHKニュースより)

民主党の政権公約が発表されました。
年間31万2千円の子供手当に高校無償化、高速道路無料化(一部除く)にガソリンなどの暫定税率廃止、農業者戸別所得補償や新たな年金制度の創設と、物凄い大盤振る舞いですね。
財源の裏付けにも一生懸命懸命の様子、「国家戦略局」で、国家ビジョンや予算の基本方針をつくり、
事務次官会議を廃止して「閣僚委員会」で、重要政策を決定し、
国家戦略局の下で「行政刷新会議」が、政府の事業総点検をすると云う、
総じて官僚主導から政治主導へ全面転換すると云う、意気込みがえらい露わな内容ですね。
鳩山代表は、「革命的・歴史的な転換」と発言していますが、まさに革命政権誕生前夜のような雰囲気です。
まあ、長く続いた自民党政権の政治の総点検、全面的見直しですから意気込みも内容も革命的になることは仕方がないでしょう。
でも、とっても心配なこと、危険なことってありませんか。

おいしい具沢山の、熱々の五目ご飯を差し出されたと致しましょう。
デザートに、スイカやメロンを出されたと致しましょう。
食べていくうちに、熱々のご飯が冷めたり、具が歯にはさかったりしてこれでは食べられないとなった時、温めなおしたり、堅い具は取り換えたりできますね。
ところが、デザートのスイカやメロン、もし食べられないような不都合が出てきたところで、煮直したり、炊き直したりできるものではありませんね。
民主党の外交・安全保障政策や、党政策集(INDEX2009)の超リベラル系政策がスイカやメロンに見えて仕方がないのです。

党政策集(INDEX2009)では国会図書館に恒久平和調査局を設置して慰安婦問題などを取り組むって、自国や先人を貶めることにならんかね~。
国立追悼施設の設置も、国民の総意がまとまるかな~。
夫婦別姓の選択や、重国籍容認の国籍選択制度、永住外国人の地方選挙権付与の問題、これって日本人のアイディンティテーの基本中の基本とちがいますか。
国民の心や家庭が、バラバラに溶解し漂流するようなものだと感じますね。
国家の最重要課題の一つの教育制度にしても、どうも民主党の発言は危うい、危険なことが多すぎるように感じます。

おいしい五目ご飯を食べようとすると、とっても危険な、取り返しできないスイカが付いてくる、
これが選挙前の政党公約の恐ろしさ、マニフェストの危険さを感じます。
政権選択は政策選択と云いますが、こちらを認めればあちらが危険、あちらを認めれば旧態からの脱出困難、
本当に、危険なマニフェストを選択しろって云われても、選ぶ方の国民は困ってしまいますね、大変ですよ。