(新しい風呂にリホームするため、Yさんちのばあちゃんちに相談です)
「娘が気をもんでいますきゃ~な、電気屋さんがお世話しておくれんさるのですか」と、ニコニコ顔のばあちゃんは、嬉しそうにお話しします。
Yさんは、つい一年前にご主人を亡くし一人暮らしのばあちゃんなのです。
当店の近くのTさん宅で、トイレのリホームをお世話しましたのはつい3月頃のことでした。Tさんちの奥さんは、「実家の一人暮らしの母さんちの風呂、リホームを世話してもらえないでしょうか」と相談でした。
高齢の一人暮らしのお母さんが、昔風の風呂ではいろいろ危ないと、使いやすい風呂のリホームを考えてると云うことなのです。さっそく、Tさんちのトイレも施工願った業者さんを伴って、ばあちゃんちに下見や相談に伺いました。
『そうですね、滑りやすいタイルの風呂は新しいユニットバスにしましょうね』と、一つ一つ丁寧親切相談します。
『福祉の担当の方からも聞いてきましたよ。安全安心なリホームには市からも補助が出ますよ。手続きもしますね任しておいて』とお話ししましてこんな提案いたします。
『脱衣所から風呂には段差があるでしょ、今度はバリアフリーで安全ですよ』、『タイルと違って滑りにくいのよ、もちろん風呂の壁にも浴槽にも手すりを付けますよ』と、ユニットバスの内容説明します。
『それにね、今の浴槽はえらい深いね。跨いで入るの危ないですね。浴槽は少し浅くなりますゆったりします。出入りも安全な手すり付きよ』、『そうそう、風呂の中に押して入る今のドアは開け閉めし難いね~。開けやすい軽い引き戸にしましょうね』、
『寒い冬のために、風呂の中が暖ったまるバス暖(温風暖房機)も付けますよ。ヒヤ~~っと風呂で倒れたらあかんもんね』と、安全第一・快適満足の内容を分かりやすく話します。
もちろん、オール電化の簡単操作を導入します。
娘さんもやってきまして要望されますね。
「この家は敷居があっちこっち高いでしょ、大工さん、いい方法考えてバリアフリーにしてちょうだいな」、「特に洗面所の入り口トイレの入り口は、今のままだといつかはけつまずくわ、ばあちゃん一人で心配なのよ」と、えらし気をもむ相談ですね。
この頃の時代、本当に一人暮らしのばあちゃんちが多過すぎますよ。廊下に出るのも、トイレ・風呂に行くにも、段差ばかりの古い家、リホームの話が次から次へと続きます。
《こけないで ばあちゃん一人 心配だ》