(建設中の豊岡市新庁舎は完成間近です。旧労働会館玄関から見た庁舎裏正面の一部です)
豊岡市の、総務課やこども教育課に、物品見積り書を出しての帰りです。
しとしとと降る梅雨らしい雨足の中を、堤防道路の蓼川大橋あたりを走ります。車のラジオはNHK、いつもよく耳にする木津川計(きづがわ・けい)さんのラジオエッセイが聞こえます。
雑誌『上方芸能』編集長の木津川計さんは、お歳はもう78才のはず、軽妙な語り口のお話の名人は、いつもと変わらずのお元気な声でお話ですね。
今日のテーマは、「スピーチ」についてのことです。
ある新聞社が、「あなたは、人前でのスピーチは得意ですか」という質問の調査をしたそうです。そうすると、「得意です」がたったの4%で、「まあまあ得意」を足しても29%しか人前でのスピーチ出来ないという結果、「苦手、とても苦手」の人が71%もあると、話し始めてこんなことを今日はお話ですね。
誰でも、人前では「上手に話せない、面白いネタがない、アドリブが出てこない、話すテーマを準備できない」なんて理由で、スピーチは苦手で「あがって」しまうそうです。そしてほとんど人が顔が赤面すると云います。
ただ、人は「注目されている、じっと見られている」ことに、恥ずかしいとか、あがるとか、それは実に素直な反応でして、とても人間らしいことだとお話でした。
友達と一対一では普通に話しができるのに、大勢の人前でのスピーチはどうしてあがってしまうのか、どうしてうまく話そうと焦るのか、それがいけないのですと言われます。
スピーチの基本は、友達と「今朝はこんなことがあった、あんなことをした」と気楽に話すように、普通の出来事を順々と、隣の友達に話すようにすればよいと言われます。
さらにスピーチの極意は、その話のテーマは出来る限り、出来る限り、「人を褒める、出来事を褒める、なにかを褒める」に徹すればよいと言われます。
木津川さんくらいの名人になりますと、どのようなテーマでもスラスラ楽々話せましょうが、普通の人はそりゃ無理ですよ。
まずは、テーマは人の成程そうだなと思う褒めるところを見つけて、例えば、結婚披露宴では花婿さんのいいところを褒めて、花嫁さんには「さらに、その花婿さんのいいところのもう一つ素晴らしいところ」を褒める話が「極上」、そんな「褒める話」をしてみることが、必ずうけるとご忠告でした。
なるほどいい話を聞いたなあ~と、深く感心いたします。
ブログのネタでも同じでしょうね。
なにか特上のいい話を、無理して無理して肩に力を入れて書くよりも、朝こんなことをしました。昼はこうでした。夕方こんなことに出会いましたの、普通の話を書くように。
そして、人を褒める、街を褒める、出来事を褒める話で、読む人の心も楽しくなるよな話題を探す。そんなブログを書きたいですね。
《名人の 木津川さんを 真似しよう》