時の記念日

2013年06月10日 | 季節(夏)
(今日は時の記念日です。現代人の身の回りは、時計・時計・時計に囲まれてますね)

昔から時は金なり・タイム・イズ・マネーなんて云いますね。
時間は金銭と同じように大切なものであり、時間を無駄にすることはお金を失うことと同じと教えられました。
時間を無駄にしないと同じくらい大切なことに、「時間を守る」ってことも云われます。
時間を無駄にしない以上でしょうね、「時間を守る」ってことの大切さは、約束を守ると同じくらいに、時間を守るってことは信用を得るうえでのとても大切なものですね。

今日、6月10日は「時の記念日」と申します。
誰でも知っていますね、時の記念日の由来はずっとずっと昔の大昔、1300年以上昔の天智天皇の時代です。
あの蘇我入鹿を暗殺するクーデター(乙巳の変)を起こし、その後の大化の改新で辣腕をふるった中大兄皇子、のちの天智天皇です。

それまでは、日時計というかなり大雑把な時計しかなかった頃です。
天智天皇が水時計というものを使って、かなり正確な時刻を計り、鐘を打って時を告げたのが6月10日ってわけ、その日を時の記念日にしようと決めたのは、今から90年ちょっと前の1920年のことのようです。
生活改善同盟というところが制定したそうですね。なんで「時の記念日」なんてものを制定したかといいますと、時間をきちんと守りましょう、時間をきちんと守ることによって生活の改善をしたり、無駄な時間を省いて生活の合理化をしましょうと呼びかけたものでした。
江戸時代から明治・大正になっても、大衆は割合に時間にルーズなところがあったのでしょうか、生活改善同盟なんてものを作ってまで、時間の大切さを改めて見直そうとしたことはそうだったのでしょうね。

それから昭和の時代になってもほんの最近までですよ、時間にルーズなところはありました。
どこの町に行っても「この町の〇〇時間」と云って、寄合でも会合でも集まる時間は30分遅れ、きちんと決めた時間を守れませんでした。
「どうせ始まりは30分遅れだわ、まあゆっくり遅れて行こうか」なんて、ルーズな町の〇〇時間ってなものがありました。
そのせいでしょうか、時間を守ろう、生活改善しようという意味で、どの町に行っても豊岡だって、つい最近までですよ「時間励行」なんて標語がいっぱいありました。

ところがどうでしょうか、新幹線をはじめ列車にバスなど交通機関、日本の正確な時間を守った運行は有名ですよ。そんな時代をずっと続けてきた何十年も、やっとこの頃変わります。
最近実に感じます。地区の寄合からどんな組織の会議にしても、決めた時刻にきちんと集合、遅刻ってなものがありません。いつぞや昔の「町の〇〇時間」なんて言葉は、遠い昔の死語となりました。

街の電気屋という商売だって、お客さまの信用・信頼を受けるイロハのイの字が、「頼んだらすぐにさっさと来てくれる」、「約束の日にち時間を守れる仕事ぶり」ってなように、時間や時刻にまつわることが多いいですね。
最初の「時は金なり」の意味に、「時は信用なり」も加えて、時の大切さを感じます。



《すぐ来るね こんな電気屋 大好きよ》