(木枯らし1号2号が吹くころは、ストーブの修理が次々やってくる)
「白い煙が出て燃えませ~ん。すぐに診に来て~」とか、「上が熱くなって止まるの、羽根が回ってないみたいよ~」とか、石油ファンヒーターの修理が次々店にやってくる、木枯らし1号と一緒にやってくる、ふるさと但馬は、立冬過ぎれば正直ですね。吹く風ピリッと寒くなり、空はどんより時雨(しぐれ)ます。
本日、初めて灯油を買いに走ります。
灯油の値段はリッター90円です。今年の2月ごろは92円でしたから、それより少しは安い、しかし、これから寒さが本格的になれば、ググッと値上がりし、もしや100円近くになるのではないかと心配します。
ストーブの修理のためにに、灯油を買っておかねばなりません。
当家の場合、ちょっと前まで風呂は灯油のボイラー、暖房は石油ストーブやファンヒーターでした。冬になりますと、ドンどこドンどこ灯油を買いに走ります。
昔は良かったですな、灯油は安かった、39円くらいの頃もあった。
それが55円になり、63円になり、あっという間に80円超して『ムチャクチャ高いわ~、石油の暖房よりもエアコン暖房の方がどんだけ得かね』と云いました。
今年の2月ごろは92円です。まるでちょっと昔のガソリンの値段です。
灯油は安いという時代はとっくにとっくに過ぎました。
当家も、今はエコキューとに暖房エアコン、すっかり灯油を使わなくなりました。
電気屋さんとしては『暖房のしっかり効くエアコンが一番お得ですよ。90円の灯油使って暖房は、そりゃ無理です。とっても贅沢高くついてますよ』と、暖房しっかりのエアコン勧めに走ります。
今日もお客様のところに訪問しますと、チラホラですねファンヒーターを点けて、部屋をガンガンに暑くしてらっしゃるお年寄りがおられます。
『あまり暑くすると、かえって風邪をひきますよ。目の前のエアコンを点けてはどうですか、弱いなりにも暖房するでしょ。エアコン点けて加湿をすれば、風邪もひかない一番よろしいよ』と説明します。
木枯らしと一緒にやってくるのが、東の空と西の空を明暗分ける時雨雲ですね。
今日も豊岡向きに走っていますと、東の丹後の方は明るい空です。北の城崎の方角から黒い雲が迫って、西の峰々や空を覆うように暗くなってきます。パラパラと大粒の雨が降ってきます。でもちょっと移動するとそこは降っていませんカラカラ道路、降ったり止んだりの時雨です。
豊岡の中心部を境に、右左明暗を分ける空模様、典型的な冬の初めの時雨模様です。
《ふるさとは 時雨れて吹いて 冬来たる》