生活

とりとめもなく

ボギー、あんたの時代は良かった

2010年07月01日 21時38分34秒 | Weblog
いまTOHOシネマズのなかの限られた劇場で「午前十時の映画祭」というのをやってて、今昔の名作傑作が毎日1回、10時から上映されてるのです(詳しくはこちら→午前十時の映画祭
うちの近くだと六本木ヒルズか市川コルトンプラザなので、おまめ(市川在住)に会う目的も兼ねて市川に行くことにした(おまめとは映画の後に待ち合わせ)。
今日観たのは「カサブランカ」です。あまりよく知らないけどタイトルは有名すぎる。ハンフリー・ボガードとイングリット・バーグマンという俳優の名前だけは知っている。でも観てびっくり、かなり古い白黒映画だった。しかし作品としてはまったく古さを感じさせない。なんと1942年の映画だったのだ。古い映画の特集上映のときはお客も古いので密閉された劇場のなか息詰まる加齢臭との戦いである。
第二次大戦中、ドイツの侵略によってパリを追われた人々(たぶん上流の人たちだけだと思うけど)はアメリカに亡命しようとしてまずポルトガルのリスボンを目指すのだ、しかしそこまでが長い道のりで、パリからスペイン経由、陸路海路を経て北アフリカモロッコのカサブランカに到着、そこで通行証を得られれば飛行機でリスボンへ行けるのだが、だいたいの人が、待って、待って、ただ待ち暮らしているのだった。そこで起こる戦時中のすったもんだと大人の恋愛をユーモアを交えつつもシブーく描いているのです。
主人公のリック(ボガードです)がもうシブくてシブくてもうあり得ないくらいシブい。そしてクールなようでいてかなりの人情家なのだ。もうまいっちゃうね。
そしていっぽうのルイザ(バーグマン)。かつて、戦禍のパリで恋に堕ちた相手なのだが理由もわからぬまま別れ、たまたまここカサブランカで再会した彼女は人妻だった(しかも夫は反ナチ組織の大物で、パリのときも実は結婚してたのだが夫は死んだと思ってたがじつは生きてたのでリックのもとから去ったのだ)
焼けぼっくいに火がつきそうでつかないそのせつない様子とバーグマンのゾッとするほどの美しさ(これといった特徴はないがとにかく美人)、そしてハンフリー・ボガードのピカピカのキザなセリフにギャーっと叫びたくなるのであった。良い映画だった。私が当時の世界事情にもっと明るければもっと楽しめるはずだが。勉強はしといたほうがいいね。
その後おまめと待ち合わせ。
 お昼は丸亀うどん
おまめはこの日、ミロードのバーゲンに行くと言ってたので一緒に行くことにしたのだ。コルトンプラザ内もバーゲンしてるのでちょっと見て回ってから地下鉄に乗り新宿へ。
ミロードのバーゲンは今日が初日なのでたいへん混みあっていた。さっきのコルトンとは比べるべくもない。
着いてすぐおまめのお目当てのお店でタイムサービスをやってたので、私はおまめの荷物を持ち人垣の外で待ちながらワゴンをひっかきまわすおまめを見守った。
 がんばれー!!(ポパイのような腕でTシャツをつかみ取るおまめ)
とりあえずおまめの目的は達成され(3枚購入)その後は適当に見て回った。私も何かTシャツがほしいなと思い、ちょうどタイムサービス中だったけっこう若向けなお店に入ってみたのだが店員は枯らさんばかりの大声で叫んでいるし若者がぎゅうぎゅうだし湘南乃風の曲がかかっているしでもう頭がおかしくなりそうだったので逃げ出てきた
結局何も買わずにお茶して帰ってきました。でも久々に都会のバーゲンを思い出した。錦糸町とは違うな~
コメント
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