生活

とりとめもなく

橋口亮輔監督の

2015年04月07日 22時40分10秒 | 映画とハンバーガー
今日はお休みなのでけっこうな満員電車に乗り込み目黒に行った。
いま目黒シネマでは橋口亮輔監督特集上映がやってて、「ハッシュ!」と「ぐるりのこと。」の二本立てを観に行ったのです。どちらもそれぞれ2002年と2008年の公開当時に映画館で観て以来なのですが、とくにハッシュ!なんかを観たころは若かったし、どちらもそのときとは違う感じで観られそうだなと思ってちょっと楽しみにしてたのだ。

左のポスターがハッシュ!のものなんだけど、このデザインすごくいいよねーチラシもこれだ。実家に当時買ったプログラムがあったから読んでから行った。
この写真の田辺誠一が、というかこの田辺誠一の写真が(どっちでもいいけど)なんかすごくいい…
これです、プログラムにもある↓

まずは「ハッシュ!」からの上映、内容はというと説明がめんどくさいのでMoviewalkerからの引用↓

奔放なゲイライフを送るペットショップで働く直也、ゲイであることを周囲に悟られないように暮らしている土木研究所で働く勝裕。2丁目で出会い交際を始めたふたりの前に、ある日、歯科技工士をしている朝子と言う女が現れる。人と触れ合うことを諦め、愛の無いセックスを繰り返す日々を送っている彼女は、勝裕がゲイであることを知った上で、彼の子を妊娠したいと相談を持ちかけてきた。幼くして父親を亡くしていた勝裕は、自分が父親になれるかもしれないことに興味津々。一方、初めは激怒していた直也も彼女の真剣な態度に次第に理解を示し、やがて3人は子供を持つことに前向きに取り組んでいく。ところが、勝裕に想いを寄せる同僚のエミの密告でそれを知った勝裕の実家の嫂が、精神科に通院歴のある朝子の血を栗田家に入れる訳にはいかない、彼女は家族を、そして子育てを軽く考えていると猛反対し大騒ぎとなってしまう。しかし、その兄一家も兄の急死で敢えなく崩壊。こうして従来の家族の在り方の儚さを目の当たりにした3人は、新しい家族の可能性を探って新たな一歩を踏み出していくのであった。

というお話です。この直也と勝裕というのが元男闘呼組の高橋くんと田辺誠一さんで、そこに入り込んでくる妙な女・朝子が片岡礼子さんです。初めて観たときはなんかちょっとよくわかんないような気分になったんだけど、そのわりにはプログラム買ったしシネクイントの地下のパルコブックセンターで原作本も買って帰ったくらいだから気に入ったのだろうが、おもいかえしてもあまりよく覚えてないのだ。というわけでけっこう新鮮な気持ちで観たのだが、これ、こんなに面白かったか?というくらい面白かった。主演の3人がそれぞれに魅力的ですし脇役もみんな良い…
それにしても田辺誠一はこんなにカッコよかったか?
私はもともと、どんな人に会っても自分が納得いかなくても「世の中にはいろんな人がいるなあ」と思ってやり過ごしてきたが、13年前より今のほうがいろんな人に会ったのちなので余計面白く感じるのだろうと思った。

次の1本は「ぐるりのこと。」
最近観たばかりのような気がしたが、もう7年も前の作品なのだなあ!橋口監督だがゲイ要素はない。ひと組の夫婦の10年を描いた、すごく面白い作品です。説明はMoviewalkerにまかせよう↓

1993年7月。出版社に勤務する翔子(木村多江)は、靴の修理屋で働くカナオ(リリー・フランキー)の子供を身籠っていた。二人は、式を挙げぬまま結婚していた。翔子の父は愛人を作って母の波子(倍賞美津子)を捨て、名古屋で暮らしているらしい。兄の勝利(寺島進)はやり手の不動産屋で、妻の雅子(安藤玉恵)と二人の子供と暮らしている。クセのある親族たちだが、カナオはうまくつきあっていた。やがてあるきっかけからカナオは、法廷画家の仕事を始める。記者の安田(柄本明)や先輩画家の吉住(寺田農)たちに揉まれながらも、自分なりの生き方を模索するカナオだった。1994年2月。カナオと翔子が暮らす部屋には、子供の位牌が置かれていた。その悲しみから、少しずつ精神を病んでいく翔子。翌年、新たな子供を身籠る翔子だが、自分だけの決断で中絶手術を受ける。彼女の心の闇は、ますます広がっていった。カナオが法廷で対面する事件が凶悪化していくのとも似ているかのように…。1997年10月。仕事も辞めて心療内科に通う翔子は、台風の日にカナオに中絶したことを告白する。「どうして、あたしと一緒にいるの?」「好きだから…」二人は、夫婦であることの絆を新たに確認しあうのだった。その翌年、お寺に通うようになった翔子は、精神の安定を取り戻す。僧侶からは天井画を依頼されて、ひさしぶりに絵筆をとる翔子。彼女もまた、かつては絵画の道を志していたのだ。ある日、父が末期ガンに犯されていると聞いた兄の勝利から、様子を見てくるように頼まれて、カナオと二人で名古屋に向かう。その報告の家族会議の場で、実は父を裏切ったのは母の波子の方だったと聞かされる。カナオが描いた似顔絵で、夫との対面を果たす波子。2001年7月。翔子の描いたお寺の天井画が完成した。そして、二人の部屋には、金屏風の前に並ぶカナオと翔子の写真が飾られていた。

本当にうまいシブい役者さんたちがいっぱい出てるし、話の内容は楽しいものばかりではないし身につまされてつらいところもあるが、それでもやっぱり面白いのだ。まるで他人の私生活を覗き見ているように、自然だ。

今日は二本とも長い映画だったけど長さを感じさせないなあ。
映画のあとは地下鉄で白金高輪まで行きまして、バーガーマニアというお店で遅いお昼を食べました。

やっぱりアボカド~
味はふつうにおいしい。でもまあ二度と来ないだろう。
その後は麻布十番の駅までトコトコ歩き大江戸線で帰りました。
どうしようかな、ハッシュ!のDVD欲しいな…
コメント
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