最近読んでた本
吉田修一「国宝」
吉田修一「国宝」
上・青春篇と、下・花道篇
久しぶりにこんな長編を読んだ。なぜかというと今年6月にこれを原作とした映画「国宝」が公開されるのです。
九州のヤクザの家に生まれた喜久雄が歌舞伎の世界に身を投じやがて人間国宝になるという話。
ある年の新年会の最中に敵対組織のカチコミで組長である父親を失い、そこに同席していた花井半二郎という役者の世話になるため大阪に移りそこで半二郎のせがれで歌舞伎役者の俊介と仲良くなるが、余所者である喜久雄のほうが歌舞伎の才能があり…この後はネタバレになるかもしれないのでやめときますが
喜久雄やそれをとりまく人々の波乱万丈の人生を描いた信じられないくらい面白い小説で、本を読んで何十年ぶりかに泣いた。
一瞬たりとも面白くない部分がないこの小説をどう映像化するのか私は興味がある。喜久雄が吉沢亮で俊ぼんが横浜流星なので良いに決まっているのだが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます