ミジンコという名前はいかにもミジンコらしい。ミジンコという名の響きが子供にころからなんとなく好きだ。その頃近所の友達と遊んでいて、鬼ごっこに自分達よりも小さな子供が混ざるとその子供を"お豆”と呼んでいて、それは小さな子供を気遣う暗黙の了解だった。私はある"お豆”をある時"ミジンコ”と命名しなおした。今思えばそのほうが似合う、くるくるとよく走リ回る子供だった。
ジャズ界の鬼才坂田明氏もミジンコファンだそうだし、ミジンコファンは世の中に案外存在するらしい。
今私の隣で瞑想している水亀”ジロウ”が500円玉サイズだった頃、毎週熱帯魚屋にいってミジンコがわんさか入った袋を餌として買ってきた。それは大きくて赤みがかった養殖ミジンコでチビ亀はミジンコに向って果敢にアタックをかけパクついていた。
休眠卵で難をしのぐミジンコの生命システムはなかなか興味深い。私にもそんな技が出来たらいいのになあ。
ミジンコファンの一人である友人Aも上手に育てる。彼女が公園の池のミジンコを捕まえに行くというので、その池の水を見たいと言っておいた。早速 "この水はあんまり生物がいないようにみえる”といいながらも池の水を一瓶届けてくれたので顕微鏡で一滴ずつ覗いてみた。いるいる、一見何もいないような水の中にも案外色々な微生物が住んでいる。
緑藻の種類、アメーバ、太陽虫が一種類、藍藻、ミジンコ、珪藻、繊毛虫の種類などが見えた。べつに珍しいものではないけれど見るたびに面白さは新鮮だ。
米粒形の小さい奴等がすごい勢いで回転しながらひゅーっと通り過ぎる。スクランブル交差点を上空から眺めているかのようだ。透明アミ袋のような奴はじんわりといったふうに歩いていって何か食べているらしい。たぶんその周りに繊毛を生やしている透き通った”まん丸”は、ピュッピュッと方向を変えながら、あっと言う間に視界から消えてしまう。その動きはSF映画に出てくるUFOみたいだ。あれ、さっきのアミ袋はなんだか珪藻の脇で休憩しているのか動かなくなった。珪藻は薄茶色のガラスブロックのように光っている。緑藻の緑の粒粒はなんだか美味しそうだ。抹茶味の飴にも見える。
緑藻の種類。他にも丸い緑や黄色の粒が固まっているもの見えたが、もっと倍率の良い顕微鏡でなければ上手く写真は撮れない。
ミジンコの子供。一見水しか入っていない壜の中をしばらく眺めていると、埃のようなものがチラチラ泳いでいたので拡大して見たらなんとミジンコの子供だった。撮影後すぐさま水の中に戻したら、ちゃんと元気に泳いでいる。一口にミジンコといっても色々な種類がいるようだ。このミジンコはいかにも代表的な姿をしている。
アオコの原因である藍藻の種類。これは増殖するのが滅法早い。あっという間に水の表面を点てたばかりの抹茶のようにしてしまうのだ。壜の中でもすばやく天幕を張ろうとしている。
肩が凝ったのでソファーに座ってお茶を飲みながら、自分がこの壜の中で泳ぐミジンコ級のサイズに縮んだらどんな世界を散歩できるのかと想像力を働かせてていたら、ふうっと眠ってしまった。
ジャズ界の鬼才坂田明氏もミジンコファンだそうだし、ミジンコファンは世の中に案外存在するらしい。
今私の隣で瞑想している水亀”ジロウ”が500円玉サイズだった頃、毎週熱帯魚屋にいってミジンコがわんさか入った袋を餌として買ってきた。それは大きくて赤みがかった養殖ミジンコでチビ亀はミジンコに向って果敢にアタックをかけパクついていた。
休眠卵で難をしのぐミジンコの生命システムはなかなか興味深い。私にもそんな技が出来たらいいのになあ。
ミジンコファンの一人である友人Aも上手に育てる。彼女が公園の池のミジンコを捕まえに行くというので、その池の水を見たいと言っておいた。早速 "この水はあんまり生物がいないようにみえる”といいながらも池の水を一瓶届けてくれたので顕微鏡で一滴ずつ覗いてみた。いるいる、一見何もいないような水の中にも案外色々な微生物が住んでいる。
緑藻の種類、アメーバ、太陽虫が一種類、藍藻、ミジンコ、珪藻、繊毛虫の種類などが見えた。べつに珍しいものではないけれど見るたびに面白さは新鮮だ。
米粒形の小さい奴等がすごい勢いで回転しながらひゅーっと通り過ぎる。スクランブル交差点を上空から眺めているかのようだ。透明アミ袋のような奴はじんわりといったふうに歩いていって何か食べているらしい。たぶんその周りに繊毛を生やしている透き通った”まん丸”は、ピュッピュッと方向を変えながら、あっと言う間に視界から消えてしまう。その動きはSF映画に出てくるUFOみたいだ。あれ、さっきのアミ袋はなんだか珪藻の脇で休憩しているのか動かなくなった。珪藻は薄茶色のガラスブロックのように光っている。緑藻の緑の粒粒はなんだか美味しそうだ。抹茶味の飴にも見える。
緑藻の種類。他にも丸い緑や黄色の粒が固まっているもの見えたが、もっと倍率の良い顕微鏡でなければ上手く写真は撮れない。
ミジンコの子供。一見水しか入っていない壜の中をしばらく眺めていると、埃のようなものがチラチラ泳いでいたので拡大して見たらなんとミジンコの子供だった。撮影後すぐさま水の中に戻したら、ちゃんと元気に泳いでいる。一口にミジンコといっても色々な種類がいるようだ。このミジンコはいかにも代表的な姿をしている。
アオコの原因である藍藻の種類。これは増殖するのが滅法早い。あっという間に水の表面を点てたばかりの抹茶のようにしてしまうのだ。壜の中でもすばやく天幕を張ろうとしている。
肩が凝ったのでソファーに座ってお茶を飲みながら、自分がこの壜の中で泳ぐミジンコ級のサイズに縮んだらどんな世界を散歩できるのかと想像力を働かせてていたら、ふうっと眠ってしまった。