散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

むゆうしゃのしせん

2010-04-30 18:21:14 | 写真
めがねをかけているのがうっとおしい
けれどもかけなければもっとうっとしい



下から上へ。。。ほとんだたべつくされかけたバジリコ。

向こうからこちらへ。。。三年目のちゅうりっぷ。

斜めにはしれ。。。ゴミ袋とひっくりかえった変形皿。




きょうも森へ充電にいった

2010-04-29 22:34:44 | 思考錯誤
27度
待ち焦がれた快晴とはいえ、気温がいきなり上がると疲れる。
夜中になっても22度。何だか蒸している。今年の冬は寒く長かったのにもかかわらず平均気温が1度以上上がっているらしい。
温暖化。

もっとも明日から気温が下るらしい。28度になったり4度になったりジェットコースターのような気温変化。

今日もRatingenの森へ充電をしに出かけた。




Maianthemum bifolium = Zweiblättrige Schattenblume = ヒメマイヅルソウ





Arum maculatum 



















Ranunculus ficaria(ヒメリュウキンカ)が広がる窪み


アルム+ヨーロッパブナ

2010-04-28 08:49:43 | 植物、平行植物
Gefleckte Aronstab (Arum maculatum)



今頃は森の中でひときわつややかに光る葉の茂みがまだ下生えの少ない地面に目立つ。それほど目立つ植物ではないとは言え、葉の間から仏炎苞がのびている様子は面白い。
シュウ酸塩などを含む有毒植物だが、エリザベス王朝時代にこの塊根の澱粉で衣服や紳士の鬚を整える糊としたらしい。あのひらひらした立て襟などを糊付けするのだろうね?

また16世紀の植物学者Tabernaemontanusのよれば、"美容の植物”であり当時の女性達は、Aronstabを蒸留し化粧水として使えば皺取り効果があるとされてこぞって使われたとのことである。毒を持って美しさを保つ。
また、うら若き女性が舞踏会に出かけるおり靴の中にAronstabの根を忍ばせ、素敵な若者が私を見初めるように」とまじないの言葉を唱えたそうだ。
さぞ踊り難かったことに違いない。場合によっては含有成分によって炎症を起こしかねない。
Aronstabの化粧水は毒で皮膚が一時的に突っ張って皺が目立たなるのだろうか?いずれにせよ後で肌荒れを起こさなかったのだろうか?
昔も今も美しくなる為の、老いを先延ばしにする為の努力は涙ぐましく、またなかなかに危険な行為にも人を走らせる。









Rotbuche(fagus sylvatica) ヨーロッパブナ 



可愛らしい芽を見つけた。よくみればヨーロッパブナの種殻が付いているので、それとわかった。友人が話してくれるには子供の頃、ブナの実をBucheckerと呼んで拾っては食べたそうだ。小さい実を割るのでかなり手間のかかるものだが、沢山の時間を腕一杯に抱えている子供時分にはこれを拾って齧りながら遊ぶのも楽しかった事に違いない。19世紀、または戦後の食糧難時代にはこの実から油を絞り食用にランプ用に利用したという。
民間信仰ではこの木に落雷が少ないと信じられていた。雷が鳴ったら樫の木を避けてブナに走れというものだ。
実際は他の樹木と同じ様に被害は受けていても、この木のストラクチャーの所為で落雷があっても樫のように割れず被害が目立たなかったのでそんな言い伝えがあったのかもしれない。やはり雷が鳴ったら木下に立つのは危険。





Adlerfarn

2010-04-27 14:59:17 | 植物、平行植物
独名 Adlerfarn
学名 Pteridium aquilinum
和名 ワラビ





世界中の羊歯の棲息適地に繁殖している一般的によく知られた種類だ。50cmから2mほどに成長するが、条件によっては4mほどにもなるという。4mの羊歯の林を歩いてみたい。古生代の森を歩く気分に違いない。
Adler=鷲 Farn=羊歯植物 の意である。学名 Ptridiumはギリシャ語ptéris=羊歯、éidos=形状 から来ており、aquilinumは鷲の様なという意だそうだ。
名前の由来は葉が"鷲の鉤爪”のように見えるという事によるらしいが、しかしよくみれば葉が勢いよく茂る様子はまるで大きな鳥が翼をひろげた姿のようでもある。
うっそうとしたAdlerfarnの茂みは神秘的で大好きだ。
全草にシアン化水素などの有毒成分が含まれているのでこれを食べて中毒する動物もあるが、人間様はそのくらいの毒など物ともせず手を加えて無毒化し食べてしまう。
食べ物の乏しい時代には食物を探して森や野に出て、色々な植物を腹の足しにしたことだろう。自ら人体実験を繰り返しながら摸索試行し、時には命を落とす者も少なくは無かったろうから命がけだ。
しかし、お金さえあれば美味しい物を何でも入手できるこの飽食の時代にさえ目の色変えて有毒植物を摘み食べようとする。この飽くなき食への希求は一体何なのだろう?
。。話がそれてしまいそうなので、羊歯に戻す。

ところでワラビを食べるのは日本や韓国だけではないようで、ニュージーランドあたりでも食用されるらしい。またカナリア諸島ではワラビ粉でパンを焼くのだそうだが、どんなものだか食べてみたい。
秋に根を収穫し乾燥させて粉に挽けばいわゆるワラビ餅の原料になる。私は子供の頃ワラビ餅というあのふがいない食感は好きではなかった。
特に黄な粉と黒蜜で食べる甘味が好きではなかったということもあるが、今ならワラビ餅が目の前に出てきたら喜んで頂く。

カナダでは羊歯の若い芽を"têtes de violon"(確かにヴァイオリンの糸巻き部分と形状が似ている)といって市場で売っているのを見かけたという話も聴いたので、調べればバターいためやキッシュに焼きこんだり、グラタン、スープにサラダにと新芽のまだぐるりときつく巻いた羊歯の芽を使うレシピが沢山出てきた。成る程ワラビの食べ方としては美味しいに違いなので試してみたい。
(ワラビの乗ったピザなんかもおいしそうだ。)

また他の効用としては、3月から5月までに収穫したAdlerfarnの乾燥葉を靴の中に敷いて履くと疲れた足、冷えた足を癒す効果があるという。
4Lの林檎酢にAdlerfarnの根を含む全草を刻んで3日間漬け込み漉したものは痛風、リュウマチ、こむら返り、火傷に効く家庭薬でもある。

今までに50mもある1000年の古い根株を持つAdlerfarnが発見された事もあるそうである。
そんなことを考えながらどうしようもない人間の一人である私は食欲と止む無き食への希求から森に出かけ、森を壊さぬように気を付けながらワラビをつくづく眺め鑑賞し、そして少しだけ収穫してまるで宝を見つけた如く嬉々として帰路に付く。







花見

2010-04-26 22:30:00 | 自然観察
昨日、温度計は27度をさしていたが、
おかしなことに体感温度は低くシャツ一枚では寒いくらいだった。
今朝は朝方5度ほどで最高気温だって15度くらい。
気温差が毎日激しい。

昨日の展覧会オープニングがもう何日も昔に起こったことのように遠のいている。
たった一日前のことなのに遥か彼方へ飛んでいった。
時々、時間というのはおかしな風に伸び縮みしているとしか思えない。







このけったいな枝振りに咲きっぷりはいつみても奇妙だ。
"ぽんぽんさくら"と命名。



写真では上手く伝わらないのがもどかしいが、品のある色味と姿美しいマグノリア。


面白いサイト紹介
このプログラムを稼働するとマウスの動きが記録されて数時間後には面白いマウス動線の軌跡を見ることができる。
ちょっと面白い。








そして、我が家のライラック。



土曜日の散歩の収穫

2010-04-25 23:33:59 | 野草を食べる
土曜日
昼前に散歩をしてみようという事になった。
Ratingenの森(といってもアウトバーンの脇にあって最近森も少しずつ崩されかけているように見える)だ。
黄菖蒲の群生、大土筆やAdlerfarn (Pteridium aquilinum) つまり蕨の群生する場所がある。Adlerfarnはシアン化水素を含有するのでそのまま食べては危ない植物だがきちんとあく抜きをするか塩漬けにする事で食べられるようになる。飽くなき食への工夫の歴史が蕨入り山菜御飯の中に隠れているのだ。
もちろん(!)蕨を少し頂き、ホップの若い蔓、Japanische Staudenknöterich (Fallopia japonica)=イタドリ、イワミツバも一掴み収穫してきた。イワミツバ=Giersch (Aegopodium podagraria)は庭を持つ人々が毎年退治するのに苦労して泣き寝入りするというツワモノ野草でいかにこの草を憎むかという話がしばしば話題に登場する(憎むといったってもちろん笑いながらの話だけれど。。。)
黄菖蒲はこの時期、みずみずしい葉の並ぶのを見かけては、花の頃には是非観に来なければと心に誓うのだがどういうものだかなかなか花の時期にしかるべき場所に行く事ができないでいる。今年こそはと思ってはいるのだが、果たして黄菖蒲の花盛りに出会う事ができるだろうか?

蕨は重曹を使って一晩かけてあく抜きをし、イタドリも皮を剥がして熱湯にくぐらせ冷水につけて下処理をした。
イワミツバとホップの蔓は天麩羅にするととても美味しい。


この時期の散歩はとても美味しい。




Adlerfarn (Pteridium aquilinum) 和名:ワラビ
羊歯は美しい植物だと見る度に思う。



Sumpf-Schwertlilie (Iris pseudacorus)黄菖蒲
原産はヨーロッパ、シベリアだが日本でも帰化し野生化している湖沼もあるようだ。



土筆の並ぶ姿はいつみてもほほえましい。



Wiesen-Schaumkraut (Cardamine pratensis)
淡いピンクの花が野原や林の陽だまりに群生している。和名:ハナタネツケバナ。
若葉、花はサラダに入れて楽しむ。クレッソンのような風味だ。
人間ばかりではなくAurorafalter (Anthocharis cardamines)クモマツマキチョウもこの花を好むそうで、
確かにその周辺で何匹もが白地にオレンジ色のおしゃれな翅を羽ばたかせて舞い飛んでいるのを見かけた。



Waldsauerklee (Oxalis acetosella)和名:コミヤマカタバミ
花に開き始め、風がそよげば愛らしい小さな白い鈴のような頭を振る。



久しぶりにおたまじゃくしの大群に出会う。



Riesen-Schachtelhalm (Equisetum telmateia) 
大土筆はスギナに育って場合によっては1,5mほどにも育つこともあって、なかなかの壮観だ。



Huflattich (Tussilago farfara)フキタンポポ
原産中国、ヨーロッパ。鎮咳去痰作用あり。
この葉を食べる地域もある。例えば塩漬けにしたり、煮る。
ハーブ煙草の原料としても使うらしい。
また、”ハイカーの為のトイレットペーパー”という名も持っている。
まあ、これで代用するわけだろう。皮膚がかぶれてしまいそうに思えるが本当に試した人もあるのだろうね。





本日、日曜日
空気も具合良い程に温まり、太陽も雲の多い空ながら負けずに活躍した今日、太陽光を浴びに出かける誘惑を抑えながらもオープニングに足を向けてくださった方々に感謝、大勢の来客を得ることができ嬉しい事だった。

今年はやけに展覧会が続いてしまう。良いのかどうだかは実のところ疑問ではあるけれど、できるときにはやればいいということ。
そんなことを思いあぐねて時間をすり潰すより良いとおもう。

とりあえず2,3日休憩予定。

展示終了

2010-04-23 14:45:23 | 美術関係
昨日はBochumという街のはずれBochum大学の近くで展覧会の準備を終了。
主催者はその大学の教育学教授と地盤工学のスペシャリストで、この二人の掛け合い漫才風なやり取りが楽しい。
展示壁面は結構多いので作品が間に合うかどうか心配したが、何とか収まった。
明後日日曜日に始まる展覧会だが、予報で明後日は快晴で暖かい今年初めての春満喫の日曜日となりそうだから、誰もが思わず散歩やドライブに出かける方を選択するかも知れず、展覧会では人を誘引できる力が足りないかもしれない。当日はチェリストの演奏付き。

今朝はさすがに草臥れた。草臥れすぎたか朝5時前に目が覚めて眠れず本を読む。
ただいまR.C.ウィルソンの"AXIS"を読んでいるところ。。。
どうやら三部作になる作品のようで、これは二作目だ。
一作目のSpinを読んでいないがそちらのほうが面白そうだ、一応読むつもりで購入リストに加えている。Axisは全体に悪くは無いんだけれど、熱中させるだけの魅力が薄い。

今日はこれから少しのんびり。。。といいたいところだけれど、実はまだ作業が残っている。

面白いサイト紹介。。。これでしばらく遊んで気分転換しましょう。



 

作品の上方に陣取る蜘蛛。

 

夕日に輝くセイヨウサイフリボクの花。



夕日とタンポポ。



5月9日NRW州議会選挙の政党広告。。。冴えないデザインだなあ。。。
冴えないのはデザインだけじゃないという声もあるけれど。。。

菜の花

2010-04-22 00:21:42 | 自然観察
今日は仕事場(通称ラボ)から帰る時、電車を捕まえるのに走った。
一駅前で電車を降りて菜の花の畑の開花状況を点検に歩いた。
今日の運動はこれで充分。どういうわけか今日は眠気が強い。

白アスパラガスの畑の畝。。。
あの下に育っているのだな、美味しいアスパラガス。











展覧会もう一つ

2010-04-21 16:01:37 | 美術関係
先週の展覧会は4階建ての旧風車でそれぞれが一部屋を預かった。
私は地上階を担当したものの、やはり何度も上り下りすることになるので案外疲れた。普段の運動不足で筋肉痛まで残ってしまった。昨日は仕事場でちょっとしたアクシデントがあって一人静かに大慌てしていた所為でまた今朝は筋肉痛だ。昔と違ってしばらく動かないとどんどん体の機能は低下してゆく。

さて、今週日曜日にもう一つの展覧会がある。
こちらはドローイングが中心。


今日の空は暗い。雨が間もなく降るようだ。







Setsuko Fukushima -Zeichnungen , Objekte -
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KUNST&KOMMUNIKATION -
AUF DER PAPENBURG 39-45
44801 BOCHUM-QUERENBURG
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http://www.kunstundkomm.de

Zur Eröffnung der Ausstellung am Sonntag, 25. April 2010,
um 11.00 Uhr laden wir Sie und Ihre Freunde herzlich ein.

Die Ausstellung ist geöffnet vom 25. April bis 30. Mai.
Nach dem Eröffnungstag bitten wir unsere Besucher um telefonische Anmeldung:

0234 706807
0234 702360

目に染み入る青

2010-04-21 00:00:33 | 植物、平行植物
独名: Blauroter Steinsame
学名: Lithospermum purpurocaeruleum




目の覚めるように青い。
先日の展覧会オープニングに友人がこの小さな青い星がこんもりと茂った鉢を携えてやって来てくれた。

昔この植物も消炎効果のある薬草として利用されたという事だが、現在は使われない。
。。。とはいえ、この美しい花は見ているだけで、疲れが癒えるという効果を持っている薬草だ。




青いといえば今日の空。
Steinsameの花ほどの青さは無いけれど、気持ち良い空色。
仕事場を出る頃も最近は明るい。空を見上げるとこの2日みなかった飛行機雲が沢山見えた。

今日は特別許可のおりた飛行機だけが飛んでいたらしい。

また寒が戻ってくるらしい。農家では果樹の花が心配だろう。
私ももう零下なんてごめんだ。




少しずつ花咲く。。。

2010-04-20 16:33:59 | 自然観察
気温の変化が大きいので、着たり脱いだりに忙しい。
明日は最低気温が零下に下がるというから、今晩は冷え込むのだろう。
4月半ばというのに。。。
去年の今頃はといえばそれぞれ開花は早かった)

そうは言っても景色の中に緑の配分は毎日いや毎時、確実に増えつづけている。
このほころぶ若葉の色の変化は心が溶けるほどに美しい。

そして我が家の林檎の花もほころんだ。
本当に愛らしい花だ。暖かい。








ライラックも蕾がちらほらとほどけ初めて良い香を贈ってくれる。
一枝手折り、ナルコユリを活けてあった器に投げ入れた。
世話を怠っている私にこんな褒美を貰う資格があるのかどうかわからないが、植物達の懐は暖かく広いので(勝手な言い分だけど)楽しませてもらっている。



この時期
植物報告が続く。。。。。




春の芽喰い

2010-04-20 08:53:45 | 野草を食べる
濃い赤紫のアケビの花が鈴なりに咲いている。
いつみても洒落たデザインと色だなとおもう。






かなり茂ってきていたので若い芽を少し採ってさっと湯がき水にしばらく放ち、だし汁をかけていただく。とても美味しい春の味だ。
毎年一握りのアケビの若芽を一度だけ味わう。





今朝からようやく飛行機が飛び始めた。
再びひっきりなしの騒音が空を走り始めた。