数年前の事だけれど、『これは薬草で、毎日食べると体によいのよ』といってその植物を一鉢知り合いのご婦人が下さった。
そのときに教えられた名前で調べても的を得た情報にぶつからず、どうやら話がどこかで宙返りして絡まってしまった様だった。
それ以来、首をかしげっぱなしだったのだが、今日やっとそのかしいだ首がまっすぐ元に戻った。正しい名前を見つけたのだ。
その名は下記の通りである。
Anredera cordifolia
雲南百薬
アカザカズラ
藤三七
オカワカメ
Mdeirawein
中国辺りからやってきた植物かと想像していたが実は中央、南アメリカ原産で、日本には中国経由で長寿の薬として伝わり珍重されたらしい。
葉、根、むかごを利用できる野菜で、亜鉛、カリウム、マグネシウム、銅などのミネラルが豊富で体によいという。
葉は生で齧ると少々青臭いけれども熱湯をかけて包丁で叩くとオクラのようなねばねばが少し出る。むかごや茎も同様だ。湯がくとワカメのような色合いになり、ヌルがあるためにオカワカメと言う名前もつけられたのだろう。温暖な地域では外でもかなりの勢いで繁殖するために困ることもあるという。
我が家では室内観葉植物として窓際で生息している。
効能は免疫力向上と老化防止。
高血圧に、抗癌に効果があり、風の予防にも、喉の痛みにも効くという。
以前、知り合いのRioに『これは万能薬草である』と言って渡したら、彼女は風邪気味になるとこの葉をちぎって食べるようになった。
Rioいわく『貴方も食べている?これは本当に効くわね。。挿し芽をして母にも上げようと思うのよ』といってむしゃむしゃやっている。鰯の頭も信心から、というわけで何もこの信仰を突き崩して風邪が悪化してもいけないから、私はいつも『そうか、よかったね。。。』と返事をするのだったが、効果が彼女には実際現れていたのかもしれない。
とりあえずこの謎の万能植物の正体がわかってよかった。
おまけ。
もう一つ、名無しの植物の正体が判明。
長い柄の先に丸い葉がついている。
これは極旧いスタートレックシリーズの中で似たような風貌の植物がある星に植わっていたなあ。。。と思い出させる。金連花にもよく似ているが葉は肉厚だ。
今朝何気なく思いつく単語を入れて検索してみた。すると『私はこの植物をエイリアン・プラントと名付けたのだけれど誰か名前を知っている人はいませんか?』という質問が載ったフォーラムにぶつかった。 読み進んで見たら大当たりで私の持っている名無し植物のことだった。
Pilea peperomioidesという。
しかしこの植物をエイリアンプランツと名付けた人は外来植物という意味よりスタートレックに出てきた植物のイメージを思ってつけたのに違いないとおもう。
(文面からもそう読めたし、ペペロミオイデスの姿はいかにもそんな感じなのだ)
葉裏の気孔から白い物質を排出しているらしい。
どの葉裏を見ても白い点々が表れていて洗うととれる。一体何をしているのだろう?余分なミネラルを排出しているのか?
まだ疑問は残っているわけだけれど、少なくとも名前が判明したので、すっきり気分のよい日曜日だった。(単純。。。)