散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

頭の良くなる草

2013-05-27 18:40:25 | 野草を食べる
Centella asiatica
Gotu Kola

かわいらしい葉が気に入ったので一鉢連れて帰った。
脳神経を活性化する効果を持つといわれているので、是非期待しつつ枯らさぬよう育てる事にしたい。
一枚かじって見ると、ミツバと芹に似た香と味がする。サラダに加えて食べると美味しいだろうと思う。
私の好きなナシ・ウラムにも使われるハーブだという事だから嬉しい。うまく増えるといいと思うけれどどうだろうか?





記憶力向上に効くかどうかはあまり当てにならないけれど、実のところ最近記憶力の低下が甚だしいのでひそかにひそかに効果を祈りたい気持ちなのだ。






アルザス地方: シュトラスブール

2013-05-25 08:59:03 | 移動記録





最初は予定していなかったシュトラスブールまで足を伸ばそうという事になった。カテドラルが目的。
地産の赤い砂岩で出来たカテドラルは独特の存在感を持っている。尖塔は地盤が弱いために一つしか無いそうだがそれが面白くもある。グロテスクで繊細で美しい。
旧市街に入るとロレーヌ地方とは違った、アルザスの伝統的な建物がぎっしり並んでいる様は圧巻だ。













祝日も終わりあちこちが賑わい始めた。
カテドラルを見物してすっかり満足したので街を散策した。
あちらこちらのお菓子屋が気になって仕方ない。
いちいち味見をしていたら大変な事になるので目をつぶって通りすぎることにした。








今朝温度計は3度を指していた。もうすぐ6月だというのに。。。。

















ロレーヌ地方へ : ナンシー

2013-05-24 18:39:56 | 移動記録
5月20日




雨止まぬ街を発ち雨募るナンシーへ到着。スタニスラフ広場はロココ建築に囲まれ四方の門構えは雲暗き中で見落とす事の無い金色の賑々しさだ。まず雨宿りもかねて広場にあるMusée des beaux-arts de Nancy ナンシー美術館に飛び込んだ。まず最上階の中世美術を見終えると、階段室に立っていた監視の女性が階下を指差して何か言っている。昔フランス語の授業をちょっぴり受けたものの早々に挫折した私だったから場合によっては知っている単語を一つ二つ聞き取れるくらいなものだ。監視員の女性は下の階を観たかと聞いているらしい。「カラヴァッジォ」といって指差す。よくよく見るとL'Automne de la Renaissance : d'Arcimboldo à Caravage 『ルネッサンスの秋:アルチンボルトからカラヴァッジォへ』という特別展示だった。下に降りると近代から現代美術の展示になって草間弥生の“Fireflies on the Water”を体験する事が出来たのは思いがけなかった。
くたびれてきた所為で沢山見落としてしまったのは後で知ったことだけれど仕方が無い。
美術館を出て休息したくも何しろまだ祭日なので開いている店も多くない。結局スタニスラフ広場に面したカフェに入ってコーヒーと「baba au rhum」を楽しんだ後ナンシーのカテドラルの隣にあるホテルに入り荷物を解いた。


















「baba au rhum」




このチョコレート。。。食べ切れなかったのか?


 

ホテルの中庭。 薔薇が咲いていたら美しかったろう。。



Musée Historique Lorrain ここにはGeorges de la Tourの絵が何枚か所蔵されている。






Cathédrale Notre-Dame-de-l'Annonciation de Nancy









夕方傘を差し人影まばらな街の中で夕食処を探し歩いた。教えられていたレストランを探し出し見ると19時半からとある。まだ45分待たねばならない。
天気がよければ時間を潰すのにこと欠かないのだけれど、こう雨が降ってはもう歩き回る気もなく、数件隣のレストランを覗いて立ちすくんでいた。
中で立ち働く人が見えたので尋ねるとやはり開店は19時半だった。私たちがため息をついて顔を見合わせると、遠くから来たと思しき雨に濡れたアジア人を哀れに思ったか、まだ食事は出せないけれど入って待ってくれても良いと親切に招き入れてくれたのだった。まだオープンして間もない店で、スタッフは皆感じよく元気が良い。そして食事はなかなか気が利いていて美味しかった。
そんな事でちょっと下がり気味だった気分が一挙に上昇した。レストランを出たのは10時を回っていた。






"Le 27 Gambetta"


































ロレーヌ地方へ : メス

2013-05-23 18:26:32 | 移動記録
出掛け時分アイフェル周辺迄は青空で太陽を連れていたのだがフランスに入ると雨雲が空を占拠した。
4月下旬に旅行に行く予定がずれ込んでしまい近いところでフランスはロレーヌあるいはアルザス地方へ行こうと決めたのだがぐずぐずして聖霊降臨祭の真っ只中に出かけてしまった。当然の事ながらあちこちの店は閉まっていて人影少なく目当てのレストランも休みなのだ。大聖堂に行けば聖霊降臨祭のミサが延々と続き自由に見学できる場所が限られてしまうのだったし、しかも見事に雨は降り続ける。厚い雨雲の下で傘をさしつつ一眼レフカメラを支えるのにもだんだんくたびれて写真はピントがぼけまくり手ぶれしまくる。そうはいっても雨は街のしっとりとした美しい一面を見せてくれるわけでGパンの裾が濡れて重く冷たくなるのは辛いものの雨雲を取り除く呪文を知らない私が無し文句を言ったところで得にはならない。それならば一層この状況を楽しむことにしようと宣言したのだった。
ちなみにメスに行こうと決めた理由はポンピドゥ-別館を見たかったからだっだが幸い開館していた。やれやれ。。。


ポンピドゥ-













サン・テチエンヌ大聖堂









Le Temple Neuf





サン・ピエール・オー・ノナン教会





テンプル騎士団礼拝堂


















Maastricht

2013-05-15 14:06:58 | 移動記録
マーストリヒト








 世界一美しい本屋と評判 

 聖ヤンス教会



この街には何度か出かけたことがあったが、数年も前のことで久しぶりだった。
本屋に変身した教会が一目見てみたいというのも向かった理由の一つだった。なかなか良く出来ている。
本屋を覗く観光客も多い。
あいにくの天気だったけれど楽しく散歩が出来て満足の一日。





















Valkenburg

2013-05-15 13:41:09 | 移動記録
我が家から一時間程でオランダ、リンブルク州にあるValkenburgという街に到着する。
こじんまりとした保養、観光地としての収入で成り立つファルケンブルクは一日あれば町中をほぼ把握できそうなほどの規模だ。



ファルケンブルク駅(この建物は現在レストランで、この裏に電車が行き来する)







 
ファンケングルグ城という山城を街中から望む。



街の中に流れる川。川の上に突き出ている一つ分ほどのバルコニー。



黄色みの壁面はMergel石の色で、古くくすんでいてもなかなか味がある。











工事中。観光で生きている街だから、手入れがとても行き届いている。







街外れに恐竜公園。





ファルケンブルグではMergelという薄黄色の堆積岩が産出するので、建造物にはその石が使われている。比較的やわらかい石なので城の石壁は隙間ないほどに訪れた人達によって文字が刻まれてしまっていた。
Mergel石を掘るために出来た洞窟があり、その中で催されるクリスマスマーケットも呼び物になっている。

お昼ごはんにえび入りのコロッケとフリットを食べてマーストリヒトに向かった。



























今週末の話

2013-05-12 22:48:14 | 写真



5月11日
ケルンの友人をアトリエ件住居を訪ねた。
大きな台所はアスファルトの床で、大きな黒板がドアの横にかかっている。黒板に書かれた文字がなんとなく読みにくいので首を傾げながら眺めていると「後ろを見てごらん」という。
振り返るとそこには鏡がかかっていて、その中に黒板が映っていて、そして今度はすんなりと読むことが出来た。彼は左利きなので鏡文字を書くのだ。 
思いついて私も左で文字を書いてみると、なるほど鏡文字になるのだが何故かGの筆記体小文字はさかさまにならない。不思議だ。
楽しく数時間を過ごし帰路についた時、雨雲がさあ~っと通り過ぎた。
振り返ると虹が出ていた。





5月12日

知っている人は当然で驚くべきことではないのだろうけれど、左手で文字を書くとき、右手も一緒に動かすとスムーズに左手が動くのを発見。
関係ないことだけれど「右の手がしていることを左の手に知らせてはならない」と聖書の中にある一説を思い出した。
右手のすることは左手はすでに承知だ。
今日は(も)空の動きが激しく、見通しの付かない天気だった。晴れたかと思うと、遠くに青灰色のにじみがじわじわと広がってくる。
菜の花の背景に似合う空模様だと思い先週に引き続き再び菜の花畑を見に出かけた。
菜の花の香を胸いっぱいに吸い込む。
移り変わる空模様、黄色く染まった畑をゆっくり動く影。
じっと見ていると頭の中に黄色とグレーの絵が染み渡ってゆく。




































Verzerrte Haeuser

2013-05-06 22:18:09 | 写真
歪んだ家









このごろ作文能力という能力を見失ってしまった。
もともとあったといえる能力ではないけれど、毎秒100キロの速さで遠ざかっている。
考えるやり方も忘れ始めてぎこちない。

そんなわけだからなのか、ぎこちなく歪んだ家々に私の脳内が同調する。




歪んでないが気になる家あるいは小屋











実は歪んでいたわけではない家










そして僕があの古い家の
朽葉色の熱を感じると その家は
感覚から意識へ浮かび上がる

(引用 ガストン・バシュラール 空間の詩学) 
















今日のランチ

2013-05-06 19:48:03 | 写真
大好きなライラックが咲いた。













枯れてしまったのに存在感が大きすぎて捨てられない。




 テラスに咲いている花たち



今日は友人とお昼ご飯を食べる約束をしていた。
それで"緑のご飯"を作った。
いろいろなハーブと3種類のソースで美味しい。付け合せは春巻き。