散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

一時間

2014-10-30 10:41:19 | 思考錯誤
昨日、先週木曜日に展示作業を終えたグループ展のプレスカンファレンスがあった。
駅から少し急ぎ足で歩き画廊に到着すると電話中の受付女性以外に誰も居ない。間抜け顔で電話が終わるのを待ちながら、私は時間を間違えたのだという事にようやく気がついた。仕方なく館内の写真を撮ることにする。それ以外することが無い。
ゆっくり撮影することが出来て良かったのだと思い直してもみたが、そういう一時間はとても長く感じられる。
最後の15分は間が持たずに外に出て辺りを散歩して過ごした。

私の展示作品は木枠のショーケースが三点で中には「Alternative Botanik」シリーズが収まっている。
一点は、少し湿った土が閉じ込められているショーケースで、その中には硝子の家が立っている。家の中は思惑通り湿気で曇っていたので満足だった。会期は二ヶ月半あるので、終わる頃には水滴の乾いた跡だけが残るのだろう。

カメラを向けながら、色々なことを考える。宙ぶらりんの一時間があったことは今思えば良かったなと思える。

教訓:
約束の時間は、すぐにメモすること。


展覧会は明日から始まる。




Krefelder Kunstverein

メモ

2014-10-26 20:49:43 | 写真




先週次のグループ展の展示を終了。
ショーケースを三個。





秋深まる。
二週間ほど前に栗をやっと拾い、それは秋を感じる儀式のようなもので艶やかな栗の実を丸く浅い笊に入れて飾る。
最近益々時間の流れが勢いを増し、時には意識する間も無く夏が秋になっている。
このまま溺れかけた様な毎日を送らぬ様、しみじみ季節を味わい過ごしたいものだ。





時々自分の見ている物が本当にそこにあるのだろうかと、訝しく思うことがある。
それで、写真を撮ってみると、やっぱり違う様な気がするのだ。