散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

展覧会のご案内

2013-01-21 22:18:53 | 美術関係


展覧会のご案内






日時 2013年3月2日
場所 Bochum美術館
Kortumstr. 147
44787 Bochum
Fon +49 (0)234 9104230
www.bochum.de/kunstmuseum
期間 2013年3月2日から4月28日

開館時間
火曜ー日曜10時-17時、水曜 10-20時

解説付案内
3月10日 日曜日 15時から
3月17日 日曜日 15時から

閉会パ-ティー:
2013年4月28日 日曜日 15時から













Tropaeolum tuberosum

2013-01-16 21:50:19 | 野草を食べる







Tropaeolum tuberosum 南米(ペルー,ボリビア)原産 多年草

園芸品種の金連花(Tropaeolum majus)を食べてしまうことがある。
あの美しいオレンジや、黄色い花をサラダの中に散らせば目にも美しく、またちょっとピリッとした風味が良いのだ。
つぼみも若い種子も甘酢に漬けておけば、なかなかおいしくサーモンに一味添える引き立て役となる。

さて、先日この巨大なチョロギのような奇妙な形の芋を見つけて興味を持った。
店の女将さんに聞けば薄くスライスして塩コショウオリーブオイルをたらして食べるのだという。
ただ、とても辛いから気をつけるようにというのだ。初めて観る食材だった。
もちろん、私の好奇心がそれを買わずには帰ることを許さなかったので、試しに5,6個買った。
早速スライスして食べてみると、辛すぎる大根のような感じと、独特の青臭さが少々気になる。
本当にこうやって食べるものなのか?
次に湯がいてみると辛味と匂いが消えてマイルドな味は悪くない。
調べてみるとTropaeolum tuberosumをアンデス地方ではMashuaと呼び、痩せた土地でも作れることからジャガイモの育たない土地では代用として栽培し主食とする地域もあるらしい。
芋の持つ独特な臭いは一度霜に当てると消えるそうで、煮てピューレにしたり、焼いたりして食べる。
また、この植物は反媚薬として作用するらしくインカでは兵士たちにこれを処方したそうだ。
実際ラットによる実験でテストステロンを半減させることができるという話もあるようで面白い。

しかし、この芋はやっぱり生食にはむかない。
たくさん食べたら胃が痛くなりそうだ。
やはり煮て食べることをお勧めする。

ところでTropaeolum tuberosumは美しい花を咲かせる。
根芋を食べるとは知らなかったころ、この植物にあこがれていた。
機会があれば是非栽培してみたい植物のひとつなのだ。





















冬の森

2013-01-13 16:02:11 | 写真
久しぶりに青空がのぞいたので、森に出かけた。(森に行くのに理由をつける必要はないのだけれど)
森の入り口は真っ白な粉砂糖が振りかけられたキャンディーのようだったり、先週の表情と打って変わっている。
久しぶりの冬景色に心弾む。
結晶の衣を纏う立ち枯れがとても美しい。細い草茎が真っ白になって七色の細かいビーズがきらめいている。
(先週見た粘菌は跡形もなく消えていた。すでに形を変えて移動したのか?それとも粘菌マニアが収穫したのだろうか?)















































森の散歩

2013-01-08 19:56:49 | 自然観察



ぼんやりしているとあっという間に1月が終わっちゃって、すると2月も3月もすっ飛んで夏が来て、何もしないうちに一年が終わっていたのに気がつかないなんて事が起こりそうだよ、と友人が溜息をついた。
そんな事を言いながら溜息をつくと時間が2,3日が消えてなくなるからやめたほうがいいよ、と笑いながら言った私ではあるけれど、実は私も似たような事を思ったリ言ったりして溜息をつくのだ。
なんともう一月に入って一週間が過ぎている。
溜息をついたって時間は逆流しない。何しろ私たちは時間に逆らう事ができない。脳味噌も活発な細胞を刻々と失って干しぶどうのように縮んで行くのだろう。干しぶどうなら又味わいがあって美味しい。干しぶどうはカリウムが豊富だから適当な摂取は体にもよいけれど私の脳味噌などもとよりスカスカなのであっという間に固く縮んで干からび頭蓋骨の中でからころ音を立てるだけだろう。
からからになった脳みその欠片を思い浮かべて一日が終わるのも残念すぎるので森に行くことにした。森に行くと元気が出ないかと相方に聞いてみたが「べつに。。。」という返事が返ってきた。そうなのか。誰もが元気になるわけではないのか?私はふわふわの美しいコケの絨毯の上を歩いているだけでうれしい。絨毯の隙間にまだ完璧な小さな茸が緑の絨毯を床に止めるボタンのように並んでいる所や、葉を落とした枝や蔓が複雑に絡んで大きな捕獲網のように広がっている場所を見つけたり、美しい茶色に立ち枯れた羊歯の海をかき分けて歩くのも良い。伐採された木が積まれた山の端っこに生えた茸を食べている粘菌を見つけた。 森のリサイクル業者だ。なんて不思議で面白い生き物だろう?




















新春

2013-01-02 11:47:20 | 思考錯誤



あっという間に新年を迎えてしまった。
去年はなんとも早く過ぎ去る時間年月がぼんやりした私を引き倒すかのように過ぎてゆくのをおっとり後から追いかけて行くように感じられた。特に忙しくなったからと言う結構な理由ではなく、ただ単に私の動きが鈍くなっていると言う情け無い理由なのだ。
晩秋に訪れた日本の思い出は私の頭の中ですっかり遠く、思えばつい先日ともいえるクリスマスでさえも一体いつの話だったのだろうと途方にくれる。
(最近私は度々途方にくれている)
今年の大晦日はひっそり映画でも見ながら過ごそうかと思っていたものの、ぎりぎりになって友人たちを招いて食事をする気になった。
大晦日の朝起きてすぐに台所に入り作業を始め、買い物に行ったほか夕方まで台所で過ごした。おかげで体はガタガタになったけれど楽しい美味しい大晦日の会食になった。結局デザートを食べたのは年も明けてしばらくたった頃で、甘いくて美味しい年初めを楽しんだ。
お開きになったのが3時半、片付けてベットに倒れこんだのが4時半、10時頃起きてから急遽友人宅のお雑煮をおすそ分けに預かる事になった。年末年始は食べる事ばかり考えて過ぎてゆく。もちろん考えるばかりではない、美味しいものをいただく。感謝である。


         


すべての人にとって一つでも多く良い事がありますように、2013年が良い年でありますように。