12月15日
最近夢を見ない。
いや、覚えていられなくなったというべきなのかもしれない。
そんな最近人ごみの渦中に立ち止まる夢を見て、ふとマスクをしていないことに気が付き慌てる夢を見た。
マスクを探す夢が現状を投影するそのままの意味なのか?
何かの象徴なのかはわからないが、同じ様な夢を何度か見た。
夢の中ではその上、私の携帯電話の画面がどうしても理解できないものに変化していて、使用不能に陥っていた。
昔、私は公衆電話にコインが入らないとか、壊れているとか、知らない人にしかつながらないとかで冷や汗をかく夢を見たものだったが、流石に私の頭も小道具に付いてアップデートが行われたらしい。こういう夢を見るとき私は草臥れている。
今朝は新開発マスクが現れた夢を見ていた。某魚肉(!)が織り込んである布を使ったのが斬新である。その魚肉が乾燥され砕かれると繊維状になり、それを織り込むとプロテクト効果が抜群の素材が出来上がるのだ。使用される魚の半身と刺身で食べられそうな切り身がマスクと一緒にテーブルの上に展示されている。魚臭さも無い。なかなか具合よさそうなので一つ入手しようと値段をたずねるあたりで目が覚めてしまった。残念。しかし、なんで魚肉なんだろう?
マスクと言えばドイツは昨日から60歳以上と基礎疾患のある人にFFP2マスクを3枚ずつ配布している。近所の薬局で入手することができる。来年からは健康保険からクーポンが送付されてそれを持って薬局に行くことになる。
Covid19から身を守るのにマスクと手先消毒、そして社会的距離しか無いのは歯痒い。
12月15日33.825人、感染者数が落ちない。
1月17日
大した寒さでは無いのに今年はやけに寒さが身に染みて来て、体の芯まで冷えている。
今年はもう既に二件の展覧会が延期になったので、ゆっくり制作をする事にしよう。。。と思った途端、無風の空で糸が切れた凧がストンと地面に落ちた。起きあがるのが難しい。だけど、暫くの間落ちた所に横たわって本を枕に冬が通り抜けてゆくのを待つのも良いかもしれない。
読みたい本は沢山あるのに、このところ何故か心が落ち着かなくて読む作業に集中出来なかった。視力の衰えが文字を追う事を億劫にしている。脳味噌が古びてきて言葉を受け付けなくなっているのかもしれない。そして感染症について日々押しつぶされそうなくらいに情報を詰め込んで消化不良を起こしている。ウィルスは知らず知らずのうちに心の中にも感染症を引き起こす。
今日はもうコンピューターの前を離れて、好きな本を読もう。
本棚の前に立つとフェルナンド・ぺソアの本が少しだけ飛び出ていた。読めと言っている。この本は時々雲隠れしてしまい、探しても探しても見つからない事がある。
心に響く文章や言葉を見つけた時は至福。