散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

お金

2011-08-30 07:59:41 | 思考錯誤






お金というものは毎日見たり触ったり使ったり貰ったりするものだけれど、よく考えると妙なものだな。。。

紙幣やコインその物はそこに記されている"価値"を持っているわけではない。
そしてこのお金に振り回される人間。
もちろんこの社会に生きるには適度なお金が必要であり、お金をもうける事を私は否定しない。
お金は人間に必要なものを揃えるためにある。しかし人間はお金によって"生きて”いるわけではない。お金というこの不安定なものに頼らねばならないシステムを見直す必要があるのではないのだろうか?
今日はそんなことを考えながらお財布の中のお金を改めて眺めていた。

その”お金”が"原子力発電”のシステムの周りで大きく動いて、関係者をがんじがらめにしてしまう。
反原発を唱えるのは非現実的だという意見もある。
経済が上手く立ち行かないとか、現状を維持できないという理由で原発を推進する考え方には同意できない。
『原発でしか支えられない経済』ならば最初から考え直した方がいいと思う。
脱原発によって多少の経済的破綻が起ころうと、万が一の原発事故によって起こりえる人命の損失への心配が減るのは歓迎だ。
例え今すぐに原発を止めたとしてももう既に何世代もの未来に命にかかわる危険廃棄物が存在し未来の人々に預けなければいけないのだ。
なんて無茶な話なのだろう。。。





原発関連メモ

 
 
 











蓮の糸

2011-08-17 09:07:20 | 思考錯誤


これはレンコンではなく蓮の茎の皮をむいたもの
 


蓮の茎。
瓶詰めを見かけたので買ってみることにした。
ちぎって引っ張ると蜘蛛の糸の様に細い糸がつうっーと伸びる。これなら糸を紡ぐ事が出来そうだなと思って調べてみると、紀元前四世紀頃から繊維として使用されており、蓮糸織りという物があるそうだ。しかし約1mの生地を織るのに蓮の茎が11,000本必要なほどに手間ひまがかかるため希少であり高価なのだ。
蓮糸は極楽往生の縁を結ぶという。

初めて食べる食材だったので、まず眺めたり覗いたりなめたり齧ったりした後、繊維が多いので短く切り、
きんぴら風に炒めて見た。棒湯葉があったのでそれと一緒にごま油で炒めた。
するとなかなかシャキシャキして美味しい。
蓮の花は香が高くお茶葉のを花に包み香をつけるというし(私には蓮の花の香の記憶が無い)、地下茎は美味しい、茎も美味しく、糸もとれる。蓮の実は若いうちは生食、硬くなったら甘く煮て餡を作る。

それよりも何よりも蓮は花も葉も、実に美しい植物だ。
固い蕾の時も、ふっくらほころび始めた蕾も、咲き始まりも、咲き誇る様子も、咲き終わりも、それぞれにとても美しい。

盂蘭盆には蓮の葉に供物を載せたそうだ。
偶然の事だけれど、蓮の茎を食べ、蓮に思いを馳せたのは丁度お盆だった事に気が付いた。


お盆といえば迎え火送り火に炊く"おがら”野菜で馬や牛を作り、縁側に下げられた美しい青磁色の提灯を思い出す。
(ところでおがらというのは麻の繊維を取った後の茎だということをずっと知らなかった)




そんなことをつらつら考えながら蓮の茎をまた齧る。






















メモ

2011-08-16 11:31:51 | 思考錯誤





雨がちの空の下、朝顔が盛んに咲いている。
最近ゆっくり物を考える時間が無い。
それではいけないと思いながら、インプットする情報が頭の中を突き抜けて行くだけでじっくり考えていない自分に気がつく。
日常スタイルを見直さなければ。。。











メモ : 現在準備中、思考中、試行錯誤中
●9月10日 Carava und Satellit プロジェクト 
●9月25日 "Vielschichtig" メーアブッシュ 
●11月   ブックアート展 ケルン
●12月10日 静岡アートドキュメントにユニットで参加(乾+福島)







------

以下、この数日に興味深かったリンク先。

現在私自身が興味を持っているテーマで、後々私自身がもう一度確認できるようにリンクを貼っています。興味があるかたはご覧ください。



 マークIの危険性。。。

 "原発労働者”闇事情、実態のかけら。

 2011年8月12日:東京大学最先端科学技術センター所長 児玉龍彦 教授 講演 福島原発事故に対する緊急提案

 想像できることだが日本のSpeediはグラフィックもよく出来ているようだ。日本のSpeediはなぜ発表されないのだろうか?

 この映像を見ていたら気分が悪くなった。地球はすっかり汚れてしまっているというわけだね。

 日本はアメリカにとって核攻撃の拠点であったことについて。












散歩

2011-08-11 14:07:55 | 思考錯誤

 

Kronprinzessin Maryは南国の果物の甘い香りがする 










街に出かけた。
本屋に材料を仕入れに出掛けた。
それから街を当てもなく歩いた。
歩くにはちょうどよい気温だった。
物を考えたり、頭の中を整理する時にはひたすら歩くといい。
すると脳味噌に出来た隙間がとんとんとんと埋まってきて
ちょうどシステムをDefragmentierenするのに似ているんじゃないかという気がする。
曲がり角の店でアイス珈琲で喉を潤した。
ちなみに、昔はこの辺りでアイス珈琲などというものは無かった。
昔昔夏のベルギーでの事、お昼ご飯を食べに入ったレストランで、アイス珈琲とはこういうものだと説明してみると親切なお店の人が陶製のポットに珈琲をいれ、ボウルに氷を入れて持って来てくれたことがあった。ちょっと違うのだけれど、忘れられないアイス珈琲だ。
持っていた本の一章を読み終えたのでまた歩く。
歩いていると、時々気になるものが現れる。
例えば道端の敷石の隙間に鮮やかに咲く花。去年どこかのプランターから飛んできて着土したのだろう。そういう植物は逞しくて輝いている。
洒落たブティックを覗いてみる。
2階のバルコニーからごっそりと枝垂れて踊る蔦。
砂色を被った工事現場に黒い洋種山牛蒡の実が艶やかに光る。(あの実の汁を服につけると取るのが大変だった)

ライン川岸に小ぶりな電話ボックスサイズのガラスのショウケースがあって、本が沢山詰まっていた。
近寄ると、気に入った本があれば家に持って帰ってもいい、そこのベンチで読んでもいい。返却してくれても、他に誰かに読ませたい本があれば持って来て棚においてくれてもよい。と書いてある。
残念ながら今回は私が読みたい本は無かったので、そのまままっすぐ岸辺を行く。

足元の砂利の踏みしめられる音を聞きながら歩く。
ザクザク、ジャッジャッという音と聞きながら頭の中が静かになってゆく。











~歪んだ情報と日本社会~
1★ 2★ 3★







グリーン エリア

2011-08-08 08:39:27 | 思考錯誤




ケルンの一等地にある新築マンションのペントハウスに出かけた。
しゃれた曇りガラスのエレベーターに乗らず、螺旋階段をぐるぐる回りながら、そのうちに4階だか5階だか6階だかよく分からなくなった。
がやがやと流れて来る声が頭上に渦巻いている。
登るに従って「あれ、階段で登って来るみたい」「元気だね!」と話し声が近づいてきた。
登ってゆく私はといえばちっとも元気なわけでもなく、ただ息を切らしていた。運動不足だ。

昨日はケルンである雑誌の発行祝いパーティーに出かけたのだ。
それは”FREIO "という名前の年に2回発行のとてもマイナーな雑誌だ。
今回のテーマは”Grüne fläche グリーンエリア”で、私は緑をテーマに撮った写真のシリーズと、空想植物についての短い文を書いていた。

辿り着いてみるともう大半の客は到着しており皆シャンペングラスを傾けている。
玄関を入るとすぐに広い居間に通じていてド~ンと広いバルコニーの向こうにロマネスク様式の聖ゲレオン教会がたたずんでいるのが見える。
一等地らしい良い見晴らしだ。こんなところで2,3日ぼんやりしてみたいものだ。
いかにもお金のかかった調度品が、数少なく品良く点在してなかなか趣味が良い。
壁にかかっている作品も持ち主の趣味がはっきり見えて気持ちがよい。
じっくり見学しようと思ったが、寄稿者達と話しているうちにすっかりくつろいで忘れてしまった。

もう10年ほど前に展覧会で一緒だった作家とそこで再会した。
彼女は私を覚えていて、素敵な小さな紙の船を遠くから運んできてくれた。
船にはほうずきが一つ愛らしく乗っていて、種子を乗せた船はこれから何処に向かうのだろう?




次号のテーマは「kein wunder」


Freio#3 ただいま発売中です。







OurPlanetTV     









今日のメモ8月5日

2011-08-05 09:01:37 | 思考錯誤




もう8月も5日目になってしまった。
最近、日々の感想をゆっくりブログに文章を書いている時間がとれずに居る。
耳をそばだて、横目で入ってくる情報をキャッチしながら"作業中”なのだ。
(後4本ほど手が欲しい。。。出来ればよく働く頭脳も欲しい)






8月5日午後3時よりジャーナリストの津田大介さんと児玉龍彦東京大学
先端科学技術研究センター教授、東京大学アイソトープ総合センター長
との対談。。。必見だとおもったのでリンクしておくことにした。
 






インタビューの最後にとても素晴らしいメッセージを伝えて下さっている。