散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

再び天気の話

2010-01-31 01:23:36 | 自然観察
。。。。もう、何といっても天候のことを書くしかない。
(。。。というより、あれこれ手間取っているうちに書きたいテーマの賞味期限が切れて行くので天気の話ばかり続いてしまうことになる)北ドイツが寒波の猛威と戦っているが、ここ中央は比べればそれほどではない。
まあそれでも、兎に角よく雪が降る。今日もひらひらと大粒の少し重たげな雪が降ったり止んだり忙しかった。まだまだ降る様子なのは低気圧Kezibanのおかげなのだそうだ。
2002年からベルリン気象大学研究所が予算不足で気象観測の資金集めに、低気圧、高気圧の命名権の販売を始めたのだが、今回の大型低気圧に回ってきた名前がKezibanというわけだ。
(高気圧299ユーロ、低気圧199ユーロ)
ちなみにこの研究所では”貴方の誕生日の天気図”というものも注文できて、30ユーロで誕生日プレゼントにいかがでしょうか?という趣向だけれど、買う人が居るのだろうか? 天気図マニアには素敵な贈り物になるかもしれない。

雪がこんなに降るのは珍しいと思っていたら、昔はよくこの位降ったものだと友人Rがいう。でもこれほど寒い冬は初めてだよといえば、だけど1987年の冬は同じくらい寒かったという。
確かに1987年の冬は寒かった。その年一月、マジョルカ島に休暇に出かけて気持ちのよい温い空気を楽しんだ後、帰ってきて飛行機のタラップを降りたときの寒さといったら無かった。マジョルカ島の+17度から一挙に-15度だったのだからたまらない。その時のショックをよく覚えている。去年の一月にも零下15度近く下がった日もあったけれどもこの冬ほど長くは無かったような印象だ。

しかし、案外何でもそうだけれど喉もと過ぎれば何とやら。。。なのだろう。


今日の景色



白い砂漠。。。といった趣



鴨の群れ。。。



枝から落ちる雪溶け水の雫跡



雪道をトラクターが通った跡はすっかりつるつるで危ない。けれど美しい。
磨きこまれたアラバスターのようだ。

天候記録

2010-01-27 02:01:40 | 自然観察
天候記録

「うわああああ。Bochumは零下10度だあ!」と相棒からメイルが届いた。
ベルリンからの報告では零下17度だったという。河も凍って水路を確保するために裂氷船が出動したというニュースも聞いた。
Mecklenburg- Vorpommer付近では零下20度、体感温度は零下23度だったという。動けなくなる車も多かったようだ。この辺の車は問題は無いけれどつららをさげている車も多くみかけた。
我が家の寒暖計は午前中は零下6度くらいだったか。。。粘土細工に釉薬がけをするために出かけたが、その前に一回り歩いてみた。
今日は太陽が顔を出してくれた所為で気分もよく歩いていると寒さは薄らいで気持ちよい。
新しく雪は降らなかったので枝に薄く張った氷が陽光を通してきらきらと輝くのを眺めながら、やっぱりJ・G・バラードの結晶世界を思い出してしまう。
氷付けの細い枝の写真を何度も撮ろうと思うのだが上手く撮れない。どうも目が最近急激に悪くなっているらしい。訓練して感を養う必要があるかもなあ。

兎に角この冬は雪が多いくて寒い。しかし予報では東ヨーロッパ方面から大寒気団がこれからやってくると言っている。。さてどうなる事か。。。。何しろ普段雪の少ない土地柄、白金の景色は目に楽しいのだが、交通事情に支障が出てくるので、予報は予報だけで済んで欲しいものだ。




本日のBGM





















寒い写真ばかりですっかり気分が冷えてしまいそうなので
最後は暖かそうなチューリップで締めることにする。

そういえばチューリップの球根を植えそこなったままになっている。地面が凍って植える何処ろではない。
薔薇もすっかり氷がまとわり付いてしまった。生き延びてくれるのだろうか?
鉢植えだけに心配な事だ。





白銀世界再び

2010-01-25 22:03:45 | 自然観察
凍てついた時間



一度解けた雪が急に凍ったのか
器に水滴と思えば氷の粒だった。
雫が凍っている
氷の上にまた雪が降り積もる。












凍った枝にさらに降り積もった雪が
明日にはどんな景色を作り上げるだろうか?


しっかり着込んで出かけている所為か
風が無いからか
思ったほど寒くない。
。。。








予報では明日は零下3度から零下8度。
また道路が凍る。


心臓色

2010-01-24 18:50:36 | 夢遊



一昨日の明け方夢を見ていた。
もうほとんど覚えていないのだが、目覚めるその瞬間に見たものだけ覚えている。大きな絵の具チューブが2つ机の上に乗っていた。
絵の具のチューブには大きな字で「HERZ」と記されていた。(Herz =心臓)
心臓色の絵の具だ。もしくは心臓そのものだったかもしれない。


今朝、目覚め際に見た場面。
やたらに色々な人たちが我が家に出入りして混雑している。会合が終わったところらしい。
込み合う玄関で人を見送っていると、数珠のように手をつないだ小さな白髪の老人達(身の丈は1mくらいだった)がゾロゾロと入ってきて部屋の中の長い机の周りに座った。
もう一度振り返って見ると老人達は元気一杯で玉のような赤子達に変わっていて、机の上に並んでいるスープを食べようとしている。

そんな場面を観た。

取り立てて面白い夢ではないけれど、数珠のように繋がった人間が部屋の中をぐるぐる廻っているイメージが面白かったので此処に記録しておく事にする。


天候メモ:

また雪が降ってきた。
でもあっという間に溶けそうな雪
綿菓子のようだ。



今週は寒くなりそうだ。

大寒波去る?

2010-01-19 03:40:38 | 自然観察
今日は気温が5,6度。湿気の所為か風が止んでいる為か、暖かい感じがする。先日は5度でも体の心が冷えるような嫌な寒さだったから不思議だ。
ダウンのコートが暑くて前を開けたまま歩く。
街で友人を待つ間、何件かの店を覗いていると店内が暑くてかなわない。
ぼおっとしてしまうので外に出ると冷たい空気が気持ちよいので、ぼんやり道行く人を眺めながらベンチに座っていた。
今週半ばにはまた寒くなるという予報だが、やはり暖かいほうが体にとても楽だ。
そう感じてしまうと、まだ一月も終わっていないのに言うのは早いが、春を待ち焦がれている。
早く来て欲しいものだ。


今朝朝一番でベルリンの友人からいたって短いメイルが届いた。
一言

「コーエン兄弟の新作映画を観て、今年のモットーを決めたわ。それは。。。

“Receive with simplicity everything that happens to you.”」

今、彼女は仕事を失うかどうかで心を痛めている。ドイツ中でもベルリンは失業率がトップではないかとおもう。





(写真は先日の大寒波真っ只中ブレーメンからの帰り道)








魚介三昧もたまには良い

2010-01-17 05:59:16 | 飲食後記
昨日今日はせいぜい零下1度くらいだったのにもかかわらず、体感温度は今までよりぐっと下がって居心地の悪い日だった。雪が溶け始め、雨も振り、湿度が上がった所為かもしれない。そのうえ今日は嵐のような風が吹いていた。
アトリエに向かう気が起こらない。しばらくやらなければいけない事に目を瞑っている。
そういうわけで色々な魚介類を買い入れ、食べる事に集中する事にした。
昨日は個人的な祝い日だったけれど、外出していたので御馳走を作る、食べる時間も無かったので今日は少し豪華な食材を選んだ。ギリシャ人の経営する魚とデリカテッセンの店でたまに覗くと面白い物が見つかる。今日は魚のほかに山羊チーズの赤ワイン付けだの、未熟なビターオレンジの砂糖漬けなども買ってみた。

イカのにんにくオリーブ炒めで、まず白ワインを一杯。
しばらくしてから
鯛の昆布ジメ
鯛めし
帆立のバター焼
鯛の潮汁
という献立になった。

残りの昆布ジメは明日寿司飯に盛り付けていただくのが楽しみだ。









昨晩は友人からのプレゼントでコンサートを聴くことになっていた。
Kölner saxophon mafiaというジャズバンドで何度かライブで聴いて割り合い気に入っていたバンドだったので楽しみだった。
思えば始めて聴いたのはもう20年も昔のことで、当時は彼らも活きがよかったがもう大分草臥れてきてしまった様子は否めなかった。(当時よりメンバーが減っているがすでに30年活動を続けているのはすごい)今回はフランス人の若い女性歌手との競演で"彼ら風”ジャズ風味オペレッタという趣向だったのだが、どうも最初から最後まで孫娘の面倒を見る爺様達という感じで、オペレッタをよく知っている世代の客には受けていたものの、中途半端で歯切れの悪いショウだったと私は思う。またはまだ実験中的不協和音のようなものを感じてしまった。まあ、私の単なる主観、好みで勝手を言っているだけなんだけれど。彼らの音楽は"歌う”というより”語る”という感じがあって当時新鮮だったが、時代も変わっている。
そして、聴いている私も変化している。

風は大分収まったようだ。
雨が降っている。

雨が風に振り回されてガラス窓にざらざらっと打ち付けられる音はどうも私の気分を逆撫でするので、何か飛び切り素敵な暖かくて明るい音楽をかけて振り切りたい。。。

さて、何を聞こうか?


追記

ハイチ地震の救済活動は簡単では無いらしい。
港は破壊されて、海上経由の物資支援は無理なのだそうだ。
クーデターと貧困の長い歴史を持つ世界最貧国の一つであるハイチ。
大まかにだが、その歴史を改めて読むと何だか切なくなる。
集まる救援物質の配布は容易ではない。この混乱の中で、瓦礫の中でのこの差配は難しいだろう。
最低限の必要物質が早く生存者それぞれのもとに届けられる事を祈ります。


ところで、早速悪い奴らが偽の寄付を募るスパム、ビールス感染させるWebサイトに導くリンクをはったメイルが横行しているという。人の善意を利用して儲けるなんてとんでもない奴らだ。








冬の記録

2010-01-15 03:03:39 | 自然観察


今日の散歩の友は友人とその相棒犬のイオ。



久しぶりに太陽が顔を出し。。。



輝いて美しい雪の畑や野原です。



氷を纏った木の根が複雑な模様を作り出したり。。。



まだ冷たそうな流れ。



先日まで根元まで水に浸っていた木の根元はすっかり凍っていた。
この辺りは歩くとミシミシミシと後がして氷が割れるとズシッと陥没するのがちょっと楽しい。



しばらく歩くと小さな天使の寝跡が見つかりました。
(天使の羽というより。。。ジャコモ・バルラの犬を思い出してしまった)





今日のお供の音楽

ブレーメン 続き

2010-01-12 09:46:25 | 移動記録
ブレーメン写真の残り。





右端に、かの有名なブレーメンの音楽隊の彫刻が立っている。








聖ペトリ大聖堂の薔薇窓。



↑薔薇窓の下。



市庁舎の壁にうがたれていた杯。つららの下にあった。



観光名所のBöttcher通りにキャプテン寿司がある。インパクトのある名前だったので思わずカメラに収めてしまった。
店の中には剣道の武具を着けたマネキンが立っていた。









 
ブレーメン中央駅




週末

2010-01-11 18:27:50 | 思考錯誤
先週木曜日から土曜日にかけてブレーメンの友人を訪ねた。
久しぶりの再会で食べたり飲んだり写真を眺めたりで時間は過ぎ、特にブレーメン観光をするでもなかったので、取り立てて面白い話は無い。
日が暮れてから降り積もる雪の中を散歩をすると池の中に立ちすくむアオサギがまるで彫刻のように動かなかった事や、
街頭に照らされた雪の結晶がきらきらと輝いて豪華な飾りの様に見えたこと、
友人の住居に隣接する古い墓地は広々としていて公園のようであり散歩のし甲斐(?)があったこと、
そこには大きな池があり凍った表面に雪が積もっていた。
そして沢山の生き物の足跡が凍結した水面に残されていた事、
こんな風な美しい環境の中に眠るのは悪くないだろうと思いながら散歩したこと、
子供用の橇に買い物荷物を入れて引きながら歩く年配の婦人や50cmほどのツララを一本ずつ両手に持ってなぜか嬉しそうに歩いていた若者を見かけた事、
私も大きなツララがあちらこちらの屋根から垂れているのを久しぶりに見た。
ポキッと手折って飴のようになめて見たい衝動に駆られる。

日常光景もこの降り積もる雪の中で少しばかり特別に見える。

ちなみに友人は南ドイツ出身で雪には馴染みがあるのだという。そんなわけで彼女は雪が降るときには空気の匂いが変わる、匂いで雪が降るのがわかる事があると言った。
雪の匂いって、どんな匂いなのだろう?


そんな風に普通に私達の週末は過ぎていった。

金曜の晩は3D映画「Avatar」を観に行く。
物語はステレオタイプ。よくある住民族と侵略者との戦物語だ。しかし物語がシンプルなだけにこの映画の重要ポイントである最新技術による映像が際立っているようだった。
そして幻想的な異世界を3Dで追うのはなかなか楽しかった。

翌日雪嵐に襲われる前に出発しようと正午に友人達と別れたものの、久しぶりなのでブレーメンの旧市街にある聖堂周辺とBöttcherstraßeを少しだけ歩き、お土産の飴を買ったり市場で蜂蜜を塗って焼いた大きな細長いビーツを見つけて買った。
そして帰路についた。











デイジー

2010-01-11 06:39:59 | 思考錯誤
1月10日

低気圧デイジーのおかげでヨーロッパ中が凍えている。ニュースを聞くと世界中のあちらこちらが寒波に襲われているようだ。
除雪車は大活躍で走り回っている。
昨日はアウトバーンで雪嵐に襲われて身動きが取れなくなった車も沢山あったようだし、すっかり雪にうずもれた島の村などは戦車で雪を押し分けて救助隊が向かったらしい。
公共交通機関もすっかりガタガタだった。

この寒波の中で凍えて困っている人も居れば、わざわざ凍てつく水の中に入ってはしゃぐ人たちもある。
子供達は橇遊びができて大喜びだ。
クロスカントリースキー用の板を履いて散歩する人も見かけた。

道も畑も境が見えない真っ白な景色、きしむ雪を踏みしめて歩くのは楽しくもあるけれど、これで雨が降って凍ると厄介だ。










1月2日の写真で洪水の草原が凍っていた。
上部の氷の下は次第に水が地に消えていったのだろうか空間ができている。



どういう加減でこういう事になるものだか、
氷の下にパリパリと崩れる薄い氷が複雑な層になっている。



氷は鋸のような歯を持っていたり、透き通った美しい翅のようだ。



こんな現象は始めて観たので興味深く観察。



草の上にすっかり氷が覆い、そのうえに雪が降り積もっている。
氷と地面の間には空間ができているため、歩くとぎしぎし、
バリバリと氷が割れて行くのが面白い。










まだ寒し

2010-01-06 02:46:07 | 自然観察
マイナス三度






冷たいガラスの唐辛子。実っている




メモ:

エディション、リトルプレスの展覧会に出す作品のアイディアを練る。
練る。のだがなかなか固まらない。練りすぎて分離してしまうこともある。

紙を買出しに行けば気分転換になると思いながら出かける。
絵の具や紙が高くてお財布の中身がすっかり消えたら、朧に浮かんできたアイディアも一緒に消えてしまった。

まだしばらく寒いらしい。


明後日ブレーメンに友人を訪ねる予定。


一月二日のライン河岸状況続き

2010-01-04 05:21:34 | 自然観察






水面がうっすら凍っている。



湿地帯のような雰囲気





湿地帯といえば私はニューオリンズ辺りの湿地帯にあこがれ続けている。
ただ、そのイメージにあこがれているわけで特に強い理由は無い。
映画の中で度々見かけるその様子に惹かれているだけのことだ。
例えば、つい先だって久しぶりに「Down by Law」を観た。気に入っている映画の一つである。この映画の中でもそんな湿地帯が魅力的だった。


冬景色

2010-01-03 22:24:39 | 思考錯誤
2009年の大晦日は例年と違って珍しいものを奮発するのでは無しに、冷蔵庫の中の食材を使っていかに御馳走に仕立てられるか?を課題としゲーム仕立てとした。
実は今年は大晦日は何もしたくなかったのだが、急遽気分が盛り上がってやはり酒盛りとなったのだ。今年は例年のように年明けまで食べ続けてお腹を引きずるような具合にならずにシンプルに行こうと言い言いしていたのだが、友人の冷蔵庫の中に入っていた食材もあわせて見ると結構色々できて、やはりお腹が苦しくなった大晦日から年明けなのだった。

出来上がったもの。

茹でビーツの薄切りにフェタチーズを和えたサラダ
サラミやスモーク肉などの盛り合わせ
海老のにんにく唐辛子炒め、ブロッコリー付け合せ
野菜たっぷり、自前に包み皮で餃子
とろとろに軟らかく煮えたラフテー(豚肉の角煮)
豆腐、オクラ、Rapa(カイラン)、コリアンダーのチャンプルー
デザートはティラミス
チーズにエスプレッソ

無事に12時には食べ終り乾杯。




1月2日

ライン河の水位が上がって、いつもとは違う景色があった。
いつもの川岸に広がる砂浜や乾いた草ぼうぼう地帯が
すっかり水の下に沈んでいる。

年明け木工作業初仕事。
早速不注意で間違った位置に穴を開けてしまい
途方に暮れるが、立ち直って何とかごまかす。









↑これ何だ?





1月3日

目が覚めると外は再び白銀世界。
ライン河の土手は橇遊びを楽しむ子供達も多くにぎやかだった。
雪道を2時間ほど歩いたが、何だかすっかり草臥れて眠くなってしまう。
これからちょっと作業続行。。。の予定。できるのか?