
朝の散歩に出ると少し霧が出ていた。遠くに集まって生えている木々が島影の様に見える。
フードを被って顔もすっかり隠して眼だけ見えるいでたちでランニングする人が近づいてきて、おはよう!と手を振った。しかも黄色一色である。
時々散歩中に出会う女性だった。気が付かなかったわ、というと「そりゃそうでしょう!このいでたちだもの!」と元気に走り去った。あれはマスクの代わりだったのか寒かったからなのか。。。。?
自転車でゆっくりと走ってきた年配の男性が曲がり角でバランスを崩し目の前で倒れた。自転車の下で足が絡んでなかなか起きられないところを駆け寄って助け起こす。幸いけがもない様子で、男性は一息ついた後また自転車に乗って無事に走り去った。
なんだかデジャブ感。先日は年配の女性が目の前で転んだのを助け起こしたのだった。
そういう巡りあわせ、もあるのかもしれない。
毎日コロナ禍のニュースは相変わらずトップで、身近に罹患者が出たし、悲しい知らせもあった。感染者数の棒グラフをあまり熱心に見ることはやめた。やめたつもりではあるけれど、気づくと横目でニュースを追っている。軽ロックダウンは効果があまり出ていない。この冬は心理的に厳しい。
今朝妙な夢を見ていた。
数人で車に乗ってどこかに行こうとしている。街の中を突っ切る道の左右に海が迫っている、突き上げた波がかき氷の様になってざくざくという感じに凍っていた。凍っていたがよく見るとじりじり動いている。慌てて走りぬけて迷い込んだ道は銃眼のある城壁にぶつかって行きどまった。気が付くと乗っていた車は小脇に抱えられるほどの模型程に小さく縮んで、そこに立っていた若者がこの銃眼を通り抜ければいいい、という。試してみたが流石にそこまで小さく縮んでいないので通れない。私たちもそれほど小さくはない。
どうしたらいいのか?
と思案中目が覚めた。
どうしたらいい?