散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

Kaleidscope

2005-06-29 17:39:13 | 思考錯誤
                           万華鏡
                     
少し前に素敵な 万華鏡の話【Sweet Dadaisum】に影響を受けて、また万華鏡を覗く日が続いている。
                
私は万華鏡や、覗くと一つの世界が一望できる”箱”と言うものの魅力に滅法弱い。
”箱”については又別の機会に書くことにして、今日は万華鏡の事。      

以前、万華鏡を作るワークショップの指導を担当した。週末に親子で工作という一興だった。準備に私が作らねばいけない物がかなりあったので、私にとって面倒なワークショップだったが、出来上がった自作万華鏡を嬉しそうに親子で覗く姿を見て楽しかった思い出がある。
                                   
私はその方面のプロではないから簡単なものしか出来ないが、しかしその仕組みは簡単であっても限りないバリエーションで十分楽しめるものを作る事ができる。
スライド写真の切れ端などもつめて見たりした。私が書いた絵を撮ったスライドを細かく切って入れてみたらなんだか、そのほうが元の絵よりもに魅力的なので不満だったりする。
だから乱暴にガチャガチャ振って覗くとまた更に魅力的な絵が出来ているので、この万華鏡は乱暴に引き出しの中に投げ捨ててオイルワンドタイプの万華鏡を手に取る。
          

オイルワンドタイプは手を動かさなくとも棒の中のキラキラ輝くかけら達が踊りながら次第に落ちてくるのを待つのみだ。
最初はゆっくり、次第に流れが速くなりその変化は豪華であり、そしてゆっくり舞台を去ってゆく。
まるで素敵な音楽を聴いているかのようだ。その色と形の変化する様は息を飲むばかりでいつまでも見飽きない。
テレイドタイプは差し向ける方向で模様が変わる。普段見ている風景がすっかり変わってしまう感じが面白い。
ひょっとして見慣れたあの風景を一皮剥くとこんな世界が隣接しているのかもしれない。
あの大きな樫の木が生えてる辺り、あそこをぺロリと剥がしてみたらどんな風景があるのだろう?
私の宝物の一つに小さなキューブ型のオルゴール式カレイドスコープがある。手の中に納まるほど小さいのでポケットに忍ばせておくことも出来る。
                                       
あんまり美しいから覗きっ放しで目が回った人の話や、時を忘れて異空間から戻ってこれなくなった人の話なんかも出てきそうだ。 そういえばこれを覗いていて気がつくと時計の針がぐるりと知らない間に動いていてだれかに騙されたように感じる事がある。

いつまでも覗いていて、アッと気づいたら万華鏡の中に入ってしまった 「マユさん」のようにこれから私もちょっと旅に出てこよう。

今日の行き先は赤の世界。
               (オイルワンドタイプで赤系統、緑系統、黄色系統の3本持っている)

帰って来る事が出来る様に道しるべをしておかなければいけない。
アリスに出てくるウサギみたいな時計も携えて。。。


音楽回覧板

2005-06-29 16:36:02 | 思考錯誤

なんだか最近ブログ界ではこの”ミュージックバトン”と言うものが流行しているらしい。
このたびAsis2005さんからバトンタッチされたので質問を眺めて見たら、レコード屋(そうそう最近はレコード屋だなんていってはいけない。)のレジなどで「よろしければご記入ください。」と渡されそうな内容だ。音楽は好きだから、そして好きなものの羅列は大好きだから(実は私は好きなものリストのノートを持っている。要は集め魔なのだ。)好きな音楽の羅列をすることに関して問題ない。むしろもっと連ねたくなるけれど。。。

リストを眺めるとそこに見えてくるのは、どうも私は節操が無いタイプらしいということ。
好きな物を入れる箱の入り口はかなり広い。

1.Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量) 皆無。この質問を見て思った事は、皆コンピューターに音楽を落として聴いているのだろうか?と言う事である。それともどこからかデータをダウンロードしていると言う事か?
確かに便利だし、いいのに何で私はそれをやらないのかなあ、と思うけれど。
CDデータ落として聴きながら仕事もいいけれど、私のコンピューターの中身は写真関係でかなり重くなっていてあまり負担かけたくないし、大きな家なわけでなしオーディオ設備を使用する。

 2.Song playing right now (今聞いている曲)
Tom Waits ”Beautiful Maladies”

今日も暑いので。。。(?) この人の潰れちゃったようなだみ声が何とはなしに好きなのだ。 数年前にベルリンで”三文オペラ”で歌っていたのをラジオで聞いただけだけど、とても似合っていた。観たかったなあ、聴きたかったなあと、残念に思う。
しかしこの人はいつも酒か薬に酔ってってるような感じだけど。。。一応ロックのジャンルに分類されてるけれど、あまり型にはまらない。

3.The last CD I bought (最後に買ったCD)
Arvo Paert ”Fratres“ 

いつでもかけていられる音楽ではないけれど、とても美しい曲。Paertの曲をもう何枚持っているのだろう? バイオリンとピアノの曲。静かに聞き入るとある風景が見えてくる感じ。もう少し涼しくなってから聴こう。これは何かしながら聴ける曲ではない。

4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
1.Arvo Paert “Passio“ (The Hilliard Ensemble)

過去記事にも出てきたのではずそうかと思ったけれど、好きなのでこれをリストに入れる。
ジョハネス パッション。声がお腹に響いて、それが涙腺の方まで振動をかけてくる。

2.Bach  “Goldberg Variations (Glenn Gould)
 
上に同じ。M.StadtfeldのGoldberg Variationも好きだ。バッハの曲自体が大好きだ。
Stadtfeldは若くてはつらつとしている。でも人と成りは違うが、私の勘違いで無ければ若い時のGouldに少し似ているのじゃないかな?と思った。どこが?と言う件については又別の機会に。

3.Josquin “Missa Pange lingua, Missa La sol fa re mi (The Tallis Scholars)      
最近あまりいけなくなったが、古楽期が好きで、見つけてはコンサートを聴きに行く。
The Hilliard EnsembleやThe Tallis Scolarsも聴いた事があって、それはそれは素晴らしかった。また聴きたいなあ。

4.Lee Morgan “Here`s Lee Morgan“

昔は良くジャズを聴いた。家族にジャズをやっている者がいたから、身近な音楽だったし、
ジャズ喫茶なんていうところでよく聴いた時代もあった。今も聴くけれどドイツに来てからクラッシックを聴くほうが断然多くなった。それでもたまにジャズフェスティバルなどに行くこともある。
知り合いにサックスを吹くジャズ屋がいるのだけれど、最近はヒップホップやラップも混ざって
来たようだ。うまくミックスされていると面白いかもしれない。

5.Led Zeppelin “Atlantic” 

突然ロック登場! 何しろこれを聴いていたのでした昔々。ピンクフロイドとかね。
今でもこれはよく聴きく。 私の場合バロックの日はズーッとバロック、オペラの日、ロックの日、ジャズの日、ワールドミュージックの日とその日によって聴くものの系統が変わる。

5.Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

5人に回すルールらしいけれど、ルールと言うものはフレキシブルに徐々に変化していくということで、私のバトンを受ける人をこちらから指定しないで、手を上げてくれる人はいないかな?

私が訪ねるブログを書いている方々の音楽趣向はとても興味ありますので、もしもそれならば私もリストアップしてみてもよい。と思われた方いらっしゃいましたら。。。お待ちしてます。
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質問:
1.Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
2.Song playing right now (今聞いている曲)
3.The last CD I bought (最後に買ったCD)

4.Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
5.Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)

ところで今ごろ思ったのだけど、このミュージックバトンの発信元はどこの国の人なのか?誰なのか?やっぱり音楽産業関係会社の回し者?


囚われていたイカルスは自転車で天に昇る。

2005-06-28 23:19:24 | 美術関係
心に残る人物 その1

今朝カタログの整理をしていて見つけた写真がある。



今年2月に行われたケルンのアートメッセの特別展はグスタフ メスマーの“飛行機械”とモデル、スケッチ。
メッセ自体は面白くなかったがこの展示を見る事が出来たのは大きな収穫だった。ちょっと照れくさそうで嬉しそうな彼の表情がとてもいい。

グスタフ メスマーは1903年1月16日にドイツのラーベンスブルグで10人兄弟中の5番目に生まれた。
11歳で退学し農家に働きに出なければならなかったが、まわりの進めもありベネディクト派の修道院に入った。知り合いの尼僧に”あなたならいい修道士になれる。”と言われた事も動機の一つだったようだ。ある意味、子供のように純粋だった。
何が切っ掛けだったのか、修道院での彼の体験はキリスト教への不信を植え付け、故郷に戻り、家具職人に弟子入りする。
その後、教会との間で問題を起こしてしまい、精神分裂症と診断され、以後精神病院の壁に囲まれて暮らすことになる。

ある時、或るオーストリア人とフランス人が自転車に翼をつけて飛ぼうとしている、と言う記事が目に留まり、それ以降彼は“飛ぶ機械”を作る事に魅せられてしまった。
また、自らの家族を持ちたい願望ゆえに16回脱走を繰り返すが、いづれも見つかっては引きもどされた。涙ぐましいエピソードが残っているがここでは割愛する。

1940年ナチ党によって“生きる必要無き人間”として病人などの多くの人々がガス室に送られたが,幸いにも彼は手先が器用で手工芸に長けていた為リストから免れる事が出来た。
籠作りやら、木工作業のかたわらひたすら“飛行機械”の発明とスケッチ、モデルを作り続け80年代に彼の友人の思いつきで展覧会が企画され、大反響を得る。
展覧会の成功は彼に何をもたらしたであろうか?彼はただ飛びたかっただけだろう、と私は想像する。彼が実際に飛んだかどうかの記録は無いが彼の心は何度も空を飛んでいたに違いない。

1994年92歳の誕生日直前にラウエンタールのイカロスは天に昇った。

ひりひり釦の本当の色

2005-06-27 17:03:03 | 植物、平行植物
久しぶりに訪ねる友人への手土産に植物を選んだ。



“Gentiana dahurica ”
小花種のリンドウで青い五月の空色の花が長めの茎の先で風に揺れている。

リンドウにも色々種類があるがよく生薬として使われてもいるリンドウはキバナリンドウ。
ヒルデガルド フォン ビンゲンは、リンドウの根を粉末にしてスープなどに入れて服用する事で心臓を強くする、または胃に熱を持つ場合(胃炎の事か?)の場合にはこの粉末を熱い鉄板の上で暖めたワインに混ぜて服用すれば熱は取れると書いている。
Amarogentin, Gentiopikrinなどの苦味素が入っているのでかなり苦いのだろうな。良薬口に苦しだ。

アルプス地方ではリンドウ酒というものがあってこれはキバナリンドウの根を漬け込んだもの。ドイツではリンドウが自然保護指定になっているので、オーストリア、スイスから輸入されているらしい。それらの国では保護されていないのだろうか?もっとも栽培もされている筈だ。

リンドウ酒を思いついたので選んだわけではなく (何度もお酒類の話を書いているので余程酒飲みだろうと思われてしまったかもしれないが、そんな事は無い) その姿と色が私を誘ったので手に取った。可憐な蒼い花。

もう一つ気になって連れ帰ったのはオランダセンニチ-“Spilanthes oleracea”
名札の脇に“ひりひり釦”という愛称が記されているのが可笑しくて、よく読めばやはり薬草なのだ。エキナセア同様、抵抗力増進と殺菌効果を持っている。しかしそれよりも面白いのはスピラントールというアルカロイド成分のため、葉や花をしばらく噛んで居ると舌、唇がひりひりとして麻痺する感じがあるので驚いてしまう。


“ほら、これを噛んでみて。なるべくなら目を閉じて味に神経を集中してね。1,2分すると舌が痺れて来るけれどその後にね、この植物の持っている”味の色“が見えてくるんだから。”
と言って葉を一枚慎重に渡してみた。

“え~、何なのこれ。毒でしょ!いらない。”という者あれば、黙って言われたとうりに目を瞑って“色”が見えてくるのを待っている者もいる。

私はそうやって“待っている”人が好きだ。
多分彼らには、美しい“色”が見えている。。

Ambrosia

2005-06-24 20:06:39 | 飲食後記
赤いルビーのようなそれは皿の上でかすかに震えている。
その皿を窓際の雑然とした仕事机の上に置いてしばらく眺めていると、差し込む日差しがその中芯で乱反射して複雑な模様となり、温まってくると同時にそれはほんの少しずつ解けて、赤い汁が皿の上にうっすら溜まってくる。
匙をすくっと入れて引き上げるとそれは匙の上で大きくブルンと揺れ、
唇に触れるとくすぐったいような懐かしいような感触に息を呑む。
ぽいと口の中に一匙を放り込むと舌のうえでそれは人工的な木苺の香をふりまきながら踊りだし、ゆれながら喉の奥にをするりするりと消えてゆくのだ。

“神々の食べ物”(ドイツ名:Goetterspeise、Goetter=神々 Speise=食べ物) → Ambrosia

それは何のことはない、単なるゼリーだ。味よりもまず感触を楽しむ。
誰が命名したものか、良い名前を貰ったものだ。

汗ばむ夏日の昼下がりに宝石のような神々の食物をすくって食べる。

夜露の手

2005-06-22 23:29:59 | 植物、平行植物
                ハゴロモグサ ― Alchemilla vulgaris

又の名を聖母マリアのマント夜露の手。 夜露を指先に溜めて朝日にキラキラ光る手だ。
女性のハーブといわれていて葉のお茶がよろしいそうだ。サラダ野菜としても使えるが、まだ試した事が無い。試して、もしもほっぺたが落ちるようなら多分皆放っておかない事だろうから噂を聞かないということは、まあ押して知るべしという事かも知れない。
手の平のように広がった9つに割れた葉先に宝石のような朝露が乗っているのが美しい。
ハゴロモグサの話で何よりも楽しいのは、葉に集まったこの朝露を服用すると不思議な力がを得られるのだという、ラテン名を見るとわかるとうり錬金術師の植物だ。

    

     葉のふちの刻みに朝露が行儀良く並び、やがて葉の中心に向かって滑り落ちてゆく。
    ほんの小さな水滴がひとつひとつと寄り集まり、大きな水滴となっては、
 複雑な葉脈の起伏の上で寄り集まりまた別れて行く。
  身の回りに刻々と変化する人の流れのようだ。
 
兎に角、この美しい露がだ。
 
どんな不思議な力がつくというのだろうか?

ついで書き加えておくと、オレガノは悪魔や悪い精から身を守るし、セージも悪魔と愛の魔法(?)から身を守る。

まあいいや、私は”夜露の手”をまず試す事にしよう。

ちょっと面白かったのでここにメモを残すことにした。

RUTA GRAVEOLENS

2005-06-22 19:23:07 | 植物、平行植物

                        
                       全草は虫駆除、根は染料に使われる。

ルー:ミカン科の多年草。 Ruta=解放する Graveolens=強い芳香
16~18世紀必ず庭にはこのルーが植えられたという。ペストなどの疫病をから身を守る事が出来ると信じられていたのだそうだ。古代ギリシャ、ローマにおいて解毒剤として既に活躍していたらしいし、眼の病いに対して使われもした。悔い改めのハーブとも言われて、ミサにはこのルーで作ったブラシで聖水をかけることもあるというし、オフェリアが女王に差し出す花束にもこのルーが入っている。

"There's rue for you; and here's some for me. We may call it herb of grace a Sunday's. O, you must wear your rue with a difference." 


昔 (ああ、ほんとに昔の話、ふた昔!!) ローマに知人2人と出かけた事があった。知人の一人はイタリアに住んでいた事もあってそこに知り合いも多く、言葉に問題はなかったし、もう一人はイタリア語を習い始めているところだった。
ある日、ローマのアカデミーで教えていた作家の家に遊びに行き、夕飯にはマンホールほどもある皿に山盛りのスパゲッティを作り、同じくらい大きな皿にサラダを作り、やはり大きなボールに水を張ってプラムやネクタリンなどの果物を浮かべもてなしてくれた。
一緒に買い物に出かけてイタリアの活気あふれる市場でポンポンと景気良くサラダの基を買ってゆく。
その時始めて私はルッコ-ラにであった。なんて美味しい葉っぱだろうと、ひそかにサラダボールの中のそればかり捜しては食べていたのを思い出す。
ドイツに戻ってからその葉っぱを探しに捜しても見つからず、とてもがっかりしたものだ。今ではどこでも並んでいる。
その翌日、”面白い店”に連れて行ってくれることになり、彼の友人夫婦も誘って車で出かけた。
彼の友人は“イタリア人”の一般的“イメージ”をそのまま絵にしたような人物で車の中でも歌いっぱなしで、後部座席にドキドキしながら(なぜなら危なげなのだ!)座っている私に振り向いて首を振りながら一緒に歌えとばかりにウインクする。助手席の奥方は慣れているのか危険を感じてはいないらしい。小心者の私の鼓動が聞こえるほどになると、おもむろにダッシュボードからハーモニカを取り出し、今度はハーモニカで同じ曲を吹き始めた。それも片手でハーモニカを持ち、片手で調子を取っていたりする。
奇跡的に無事に店に到着した。そこは簡素な飯屋件飲み屋だった。右も左もわからないので、全てお任せで居ると大きな皿にズッキーニの花の天ぷらだのナスだのの家庭料理風が届き皆で舌鼓を打った。
しばらくすると店の入り口から中年の男が入ってきて、樫の木のように両手を体に沿わせてまっすぐ立ち、ものすごい早口で語り始めたので驚いていたら、毎日同じ時間にやってきて自作の詩をぺらぺらぺらと読み上げ、その報酬に店主から簡単な食事と一杯を奢って貰うということらしかった。吟遊詩人の生き残りだ。そんな風にも生きている人がいるわけなんだなあと、なんだかものすごく感銘したので今でもその時の様子が鮮明に残っている。

話がそれた。ルーの話。
 ”Grappa di Ruta ”ルーの入ったグラッパ。これが美味しい!イタリアを去るときに土産には何が面白いかと聞いたら、作家は私の手を引きある酒屋の中にずんずん入りルータ入りのグラッパを指差し嬉しそうにうなずいた。それがなんだかわからないままに私は早速それを買った。

。。という事でテラスにルーが増えてきたので今年はGrappa di Rutaを作ってみよう。ルーを切る良い匂いなのかどうなのかわからない匂いがする。この葉をほんのちょっぴりサラダに入れるとちょっと面白い味になる。問題が無きにしもあらずだから、大量に使ってはいけない。もっとも臭いがきつくて食べる気も失せるかも知れない。
                                           
                                              今朝仕込んだのでまだ暇がかかる。


陽光の化石

2005-06-20 19:08:00 | 思考錯誤
針葉樹の脂がどっとあふれ流れて固まり、やがてあめ色の琥珀になる。
ぽろっと口に放り込んで舐めてみたい衝動に駆られる。美味しそうなのだ。だって鼈甲飴のような色をしているのだから。古代ギリシアで琥珀は太陽光が固まったものと信じられていたという。
琥珀の中に閉じ込められた虫は魅力的だ。
突然あふれる樹脂の流れの中に巻き込まれて、ひどく恐ろしい思いをしたに違いない。

昔の写真は琥珀色に変色してしまうが思い出も同じように琥珀色に変色する。記憶のスクラップ帳の中に閉じ込められフィルターにかけられて不必要なものは取り除かれ、あった事もあったかもしれない事も浄化されて琥珀の珠となる。

子供の頃住んでいた家に近くにシリカゲルを作る小さな町工場があった。
私は一人でうろつくのが好きで、その工場裏もたびたび点検に行ったものだ。
なぜなら時々シリカゲルの山が裏道に出現する事があって、それがとても美しいものに見えたので何度も出かけては眺め、手ですくって遊んだものだった。
粒山の中に手をザックッと突っ込んで引き出すと、手のひらに透明から琥珀色の小さな粒々が乗っている。
いつも裏道は誰も人影がなく私だけの宝の山のような気分でいる事が出来た。
ザックッとすくって、中で一番美しい粒を選び取りポケットにしまって帰った。

その裏道を戻って表通りの数件先にお菓子屋があった。
私はお小遣いとシリカゲルの粒つぶをポケットに潜ませて店に入る。
あれやこれや美しい飴玉がガラスのケースに収まって並んでいる様子に見とれている。
シリカゲルの粒と同じ色の飴を買おうか、水色の飴にすみれ色の飴、それとも変わり玉にする?
この店は古い店で金太郎飴も作っていたので、ひしゃげた金太郎がガラス瓶の中にひしめいている。小銭を握り締めた手がだんだんに汗ばんできて、シリカゲルの粒粒は私の汗を吸っているのに違いなかった。迷いに迷って決断しきれず途方に暮れていると、家の者がやってきて店のお上さんに挨拶を始める。店のお上さんは”いいんですよ。Sちゃんはいつもそうやっておとなしく見てるだけなんですら。。”と私に笑顔を向けて言う。
見てるだけなわけではない、私は迷っていたのだ。困っていたのだ。そうして咄嗟に鼈甲飴を買ってしまってから、ああ、やっぱりチョコレートの方が良かったと恨めしい気持ちで家に帰る。

その時のシリカゲルと琥珀と鼈甲飴が、今私の中で重なっている。
やはり琥珀のかけらを一つ手に入れたい。
太陽光の塊を持っているなんて楽しいんじゃないかと思うから。

触手

2005-06-19 16:48:17 | 植物、平行植物
金銀花又の名を忍冬、スイカズラとも言う。
金銀花は“香の触手” を 伸ばしてそのそばを通りかかる者にやんわりと巻き付き、引き寄せ、花房に何度も鼻頭を埋めて深呼吸せずには離してくれない。音を立ててぐんぐん延びているかに思える蔓が隣に植わっている雪柳の体を締め付けてしまうので、時々解きほぐしては傍の手すりに強引に巻きつける。この生命力を見ているとこの魅惑的な香の中になにかふてぶてしさを嗅ぎつけてしまう。

咲き始めの花は白く、次第に黄色を帯びてゆくので、少し離れて眺めると花は白と黄、いや金と銀の2色が咲いているように見えるためにこの名がついた。
忍冬という別名は、冬も葉は落ちることなく、縮かみ寒中を耐え忍ぶようにみえることに所以する。

私は金銀花という名前の方が好きだ。

友人の庭にはこれが山ほど咲くので、その脇で夢心地にお茶を飲む。金と銀の花とつぼみをお酒に漬けると又、美味しい。そうだこれからその香をお酒の中に閉じ込めてみようか。

この香を嗅いでいると、記憶の箱が開いて、何が入っているのか調べようとするのだが、煩雑な箱の中のどれが源なのかはっきりとピントが合わない。影は見えるのに煙のようにつかもうとすれば逃げてゆく。何だったのかなあ。

匂いといえば思い出すのは  パトリック ズースキントの”香水-ある殺人者の話”という小説だ。18世紀フランスの街の匂い、饐えた裏町の臭い、初々しい少女の肌の匂い。
ページ毎に色々な匂いが立ち昇り臭覚に訴えかけるような文章で好きだ。

匂いは感性に直接働きかける。

スイカズラ、”吸い蔓”。
花の甘い蜜を求めて沢山の虫が集まってくるので、私も花を一つ摘んで舐めて見ると、舌の上に蜜の甘みが“点”と残った。

独り言

2005-06-17 22:52:32 | 思考錯誤
今朝からずっと作業しながら聴いている音楽。

● Bach/Glenn GouldのGoldberg、とMartin StadtfeldのGoldberg
この二人のバッハは好きだ。シュタットフェルトは若くて溌剌としている。
● Bach/The 6 Suites for Solo Cello、Yo-Yo Ma
この人のチェロの音は澄んでいる。2度ほどコンサートで聴いたけれど好感の持てる本人像と重なる。同じ曲でカザルスも持っているが双方好き。
● Spanisch Music of Travel and Discovery
14世紀のスペイン音楽。好きだ。(評価表現が酷く単純だね。)
● Arvo Paert /Passio、The Hilliard Ensemble
お腹に響く、場合によっては涙腺にも響く。やはり好きだ。
● Arbo Paert/Alina
美しい小品。もう一度。。好きだ。

そして今晩は R.Schumann, R.Febel,  Beethonen のピアノ曲のコンサートに行く事になっている。

今日はどんより曇り空で22度の湿度69%。気圧が変化しているのか、耳が少しおかしい。
この状態でちゃんと音楽がはいってくるかな?疑問。

神話的風味

2005-06-17 16:19:28 | 飲食後記
片手で重みを測るようにそっと受けてから、おもむろに時計回りにぐりっとひねると思いのほかずしりと重い。
まずはじめに、その甘くさわやかな香を一杯に吸い込む。
それから頬の辺りを遠慮がちに齧ってみると、シャリッと心地よい音がする。
シャリッシャリッという咀嚼音が連続して耳の奥をくすぐる。
そして芳香がぱあ~っと鼻腔に広がって体の隅々までいきわたる。

アルクメーネという名の林檎の木が一本テラスに植わっていて、まだ若い木なので細くまばらな枝振りではあるけれど今年も沢山花を付けて目を楽しませてくれた上、幾つかの実が徐々に膨らんできている。


ゼウスは戦に向かって留守であったアルクメーネの夫アンフィトリオンになりすましアルクメーネを身篭らせた。そして生まれたのがヘラクレスだ。
ゼウスの目に留まってしまったのだから魅力的な女性であったのに違いない。

黄色みの勝った体に赤い色を刷毛でさっと一塗りされたような実の果肉は甘くてよい具合に酸味があり、独特の味がもう一つ隠れているのに、それを言い表すうまい言葉が今見当らない。
秋の収穫期になったらもう一度味わえるので、つくづく味わってみよう。

始めてアルクメーネに出会ったのはマリア ラーハ修道院の中にある店だ。
修道院の果樹園で取れた小ぶりで美味しそうな実がビニィ-ル袋にが沢山詰まっていた。
一袋背負って、それで喉の渇きを癒しながら近くの散歩道を歩きまわった。

マリア ラーハは山間にあるロマネスク様式の美しい修道院で、私の好きな遠足地の一つである。

解読不能

2005-06-13 01:58:02 | 美術関係
画廊の隣の美術館の裏庭


意思の疎通には言葉に頼らずにうまく行く場合もあれば、同じ言葉を話しているのに通じないという現象もまま起きる。
双方がその背景土台を理解、承知の上でなければ理解不能な言葉の省略もある。かといって物事を誤解ないように全ての角度から万遍なく表現するのはほぼ不可能であると共に、要点が解りにくくなったり、うんざりしてきたりする。難しいものだ。

そういえば、言語は世界中でいくつあるのだろう?数えてみた事がある人は必ずいると思うけれど、私は知らない。国の数だけとは限らないので、かなりの数になるのだろうな。

今日、オランダのローモンドという街にあるの画廊を訪ねた。美術館の脇にフジツボの様にくっついていて、DINA4サイズのドローイングの展示だけをする小さな画廊だ。7月中旬に展示するので部屋を下見に行った。
担当者はドイツ語を話すので、英語が苦手の私にはとてもありがたい。とはいえ、なかなか独特の物言いで、時々迷路が発生する。早とちりされて少し食い違う事もあったりするので、こちらは何度も手を変えながら同じ質問を繰り返す事になったりするのだ。

この画廊の企画で”DINA4”というプロジェクトがある。世界各国からサイズDINA4のドローイングを送ってもらってアチコチの国で展示してゆく”流離い”の展覧会だ。
だから当然様々な国の作家とのコンタクトがあるわけで、主催者の頭にクエスチョンマークがビッシリ生えることもあるらしい。
彼は色々な例を披露してくれたが、一番印象に残ったのはあるロシアの作家との通信だ。先方は英語を喋らない。
ある日、約束していたその作家から送られてくる筈のドローイングが待てど暮らせどこないので、どうしたのかEメイルで問いただしたそうだ。
そして数日後”ロシアから愛を込めた”メッセージが届いた。
”春は来た。”ただそれだけ。。続きは無い。
とりあえず英語の教科書から写し書いたのだろうか?それとも何か特別な意味があったのだろうか?暗号か?(ロシアの発言の自由度はまだまだ低い)またはウォッカの飲みすぎだったのかもしれない。
また数日後もう一つメイルが届いた”だけどツバメはまだ来ない。。。” 

これ、やっぱり暗号ではないか?

迷路

2005-06-11 18:09:40 | 思考錯誤
”右、右!違うそれは左!”と賑やかな声が聞こえてくる。
迷路の中では右と左が混乱してしまったのか、指示が聞こえていないのかグルグル同じ場所を回って冷や汗をかいているらしい婦人がいた。
ウィーンのシュ-ンベルク宮殿の庭にある迷路の中である。私も試してみたが、無事に出てくることが出来た。物見台の上に上がって眺めていると、その中で走り回っている子供や、答えを知る人の如く一つも迷わずに通り抜ける人、冷や汗をかいている人、連れに助けを求める人など様々だった。
一昨年の事だ。

”迷路”は魅力的でもあるがほんの少しの怖さも混ざっているかもしれない。
入ってしまったら出て来られなくなるのではないかという、一抹の不安? 行く先が見えない不安か?
それが魅力でもある。
去年の夏はトウモロコシ畑の迷路を歩いた。ガサコソガサコソと音がする。人声がするから良いが、目が回りそうにギラつく太陽に下で背丈ほどもある広いトウモロコシ畑の間をひたすら歩くのはなかなかスリルがある。映画の中でもよくトウモロコシ畑の中を走りまわっている人を見かけるけれど、大抵逃げまどっているなあ。

ラビリント=迷路だと思っていたが、ある説では”ラビリント”は”迷路”とは別物なのだという。 それによればラビリントとは他に選択肢無くひたすら前進してゆく事で中心に到着する事が出来る形だ。フランス、シャルトルの大聖堂の床にラビリントが描かれている。僧侶たちはこの描かれた道をたどって改悛しながら悪魔を表わす中央に向かい、到達すれば今度は中央に背を向け悪魔からの解放の道をたどる事になる。
瞑想の手段でもある。
このラビリントとほぼ同じ形が世界のあちらこちら点在しているようだから面白い。

映画の中で出てくる迷路、今思いつくのは”シャイニング”と”オーランド”。双方ともとても効果的に使われていた。
ゲルハルト ロート著”ラビリント”という小説を見かけたが読んだ事が無い。読んでみようか? 他にも迷路がらみの本をご存知のかた一報ください。

常に頭にはいくつもの”迷路”があって入り口も出口も見えないので右往左往して冷や汗をかいている私がいる。 そこにアドリアーネは不在だから、彼女の用意してくれる糸を手繰るわけにもいかないし、困ったもんだ。
出口が見えない思考の迷路はあんまり魅力的ではない。

今日も寒い。


無患子

2005-06-09 19:33:40 | 植物、平行植物
昼頃、日本からの膨らんだ黄色い郵便封筒が届いた。
開けてみると小さな箱の中から、まるで小さな和菓子か何かのように丁寧に一つ一つ紙でくるまれた種が次々にあらわれる。添えられた手紙には ”無患子"とあった。実の皮にはサポニンが含まれている。これで昔絹を洗ったそうで、屑の茎をストロー代わりにしてブクブク泡を立てシャボン玉遊びをする、ともしたためられていた。。送り主の心遣いが透いて見えてくる様なこういう贈り物は楽しく嬉しい。
不思議な形をしている。琥珀色に固く乾いて半透明の皮の中に黒い種がからころ音を立てる。
その黒い種自体は羽子板の羽の錘に使われている
私のコレクションが一つ増えたというわけだ。色々な種をよくよく眺めていると機能美とばかりいえぬような面白い形がある。石もそうだが、種のコレクションも次第に増えてゆく。

そういえば今思い出したが、T.カポーティーの”草の竪琴”のなかにムクロジの木が出てきたようだ。面白い名前だったので覚えている。

ドイツのサイトでもムクロジの事を調べてみると”インドの洗濯実”とある。南インド原産のこの木は現在インドのどこにでも見かけるものらしく、15m~25mほどに成長するそうだ。実の皮を集めて洗濯する時に使うとか、インドの婦人達はこの皮の粉をほかのバーブと混ぜて髪や体を洗ったり、皮を水に溶かしておき食器を洗う。金銀の装飾品を磨くのにも重宝するというからなかなか便利な植物なのだ。私は中の一つだけ実験させてもらおうと思っているが、あとは展示棚にコロコロと転がっている。
箱の中に美しい和菓子が一つひっそり隠れていた。食べるのがもったいないようなので、お茶を一服しながらまず目でいただいている。




本の種

美しい図鑑

2005-06-08 22:23:29 | 読書感想

もともとリスト作りは好きなのだが、このところ幾つかのブログにて様々なテーマのリストを拝見していたため、私の方も拍車がかかってしまったので、とりあえずもう一つ。

今回は図鑑、辞典、地図の類を羅列することに決めた。。。といっても今ざっと見回しただけでもかなりあって、便利な自然関係の図鑑、特に植物、化石関係などうんざりするほど持っている。
自分でも図鑑を作ろうと、自転車で近所をカメラを持って走り野草、雑草の写真をとり、出来れば採集し押し花も作り。。。という作業をした事があった。円周20km以内の植物生態。それをネタの何か作るつもりだったのだが、ぜんぜん仕上がらない。
それは兎も角、特に好きな本だけ揚げることにした。

<1>Alchemie & Mystik - Alexander Roob
  魔術と神秘関係。図版多し。それぞれのカテゴリーに引用されている絵図が興味深い。雨模様の午後なんかにパラパラめくって楽しむのが良い。

<2>花の王国-荒又宏
Kingdom of flowers 4 珍奇植物挿絵が現物とはかなり違っていて、大半は珍しくない無い植物なのになかなか怪奇に見えてくる。こういう挿絵って描いてみたい。

<3>The Botanical Atlas-Daniel McAlpine 植物学のスタディ。部分のスケッチなどが美しい。顕微鏡ノゾキが趣味の私には、こういうものを魅せられて狂喜しないわけが無い。

 <4>Pflanyen der Goetter(神々の植物達)-Richard E.Schultes、Albert Hofmann共著。過去記事”平行植物”の中でも触れた本。神秘的な力を持った麻薬、毒薬の植物の図鑑。各国の様々な使用例、使用方法なども出ていて興味深いが、ドイツ語版しか出ていないようだ。

<5>Lexikon der Aegyptischen Kultur(エジプト文化辞典)
どういうものかエジプトの装飾や絵画に惹かれる。昨夜もラムゼスの話を夜TVで観ていたところ。ベルリンのエジプト博物館は小さいが気に入っている。Nofretete女王の胸像など、ため息が出るほどに美しい。しかしエジプトにはまだ行っていない。でもエジプトに憧れているのか古代に憧れているのかわからない。いや両方だ。兎に角好きなので他にも2,3冊面白い本がある。

<6>Magie Mythos Religion(魔術、神秘、宗教)-Hannsfeldinand Doebler
私は決して実践的秘儀主義者ではない。でもこの手の本が好きだ。各種の宗教における秘儀について書かれている。図版も多く楽しい。

<7>Fossilien(化石)-Turek,Marek,Benes共著
化石図鑑。他にも鉱物、化石、石関係の図鑑を持っているが、これは化石代表。

<8>Physiologus
これはかつてギリシャで一応ポピュラーな自然科学の本だったらしい。古代において様々な自然物が持っていた意味、その解釈について。当時聖書以外の本でこれほどに翻訳されたものは他を見ないのだというからすごい。例えば“フリントストーン”について:誰かがこの石に近づくと熱い火を噴きあたりを燃やしてしまうという石がある。自然の中には男性的なものと女性的なものがあり、離れていたそれらが、近づいた時にはその間にあるものは燃える。であるからして、女性に近づかぬ事。サムソンを見よ。などとの教訓もたれている。

<10>Lexikon Beruehmter Tiere(有名な動物達の辞典)-Karen Dueve,Thies Voelker
歴史中の、映画の中の、童話の中の、文学の中の、そして伝説の中の動物1200種。ユニコーンからミッキーマウス、ドナルドダックからクローン山羊のドリーまで出ている。こういう本を作る心意気が嬉楽しい。

<11>Weltenyklopaedie der Raumfahrt(宇宙飛行大事典)

歴代の、各国のロケット、衛星が網羅されている。古代、中世も好きだが宇宙関係も好きなので、この方面の辞典、図鑑も多し。 
 
<12>昔の都市の地図の本 


過去記事にも出てきた平衡植物や鼻行類のような架空生物についての辞典的な本達 

”食”関係でも”チーズの図鑑””ワインの図鑑””食材の図鑑”などもある。

辞書もいろいろ持っているが、そういえば友人から誕生日に”クリンゴン語辞書”をもらった。しかしまだ私はクリンゴン語を理解できない。

取り留めなくなってきたし、お腹が空いて眩暈がしてきたのでここで打ち止め。