散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

おいしいものが沢山

2012-02-29 23:05:36 | 飲食後記
おいしいものが沢山日本から飛んできた。
ピールのチョコレートがけやフルーツケーキは手作りで、ケーキの中のお酒に漬けた干し果物だって手製でまこと豪華なのだ。
もちろんとても美味しい。
柿巻きという珍しいものもいただいたが、まだ勿体無くてあけていない。
待つのも楽しみの一つだ。
私はなんて幸せなんだ、とにこにこしながら少しずつ味わう。
立ち寄った友人にも振る舞い一緒に味わう。












(Fujikaさんありがとう)

2012-02-29 22:46:11 | 思考錯誤
2月29日 8時半から10時半






















朝、あわてて外に出た
霧に引きずり出されたのだ
雲の上を歩く
見えない飛行機が飛んでいる
見えない犬が吼えている
浮遊感に畑道で立ちすくむ

河へ向かう
幽霊みたいな人影
半分透明になった大きな鳥
突然現われる幽霊船

霧が徐々に薄くなり始め
景色が戻ってくる
霧の晴れぬ前に家にもどろう
美しい2時間を
宝箱に入れる







おまけ

霧の中でベンチにずっと座っている人影があった。
気になって、帰り道に近づいてみると不思議な人が黄色い花を持って誰かを待っていた。













夢中バナシ

2012-02-18 16:30:08 | 夢遊




「ね、これすごく良くない?」という彼女の手を見るとそれはモップのごときものでした。
昔のカステラの箱みたいなブリキで出来た長方形の箱が棒の先についていて、箱は下方が開いていてもさもさとしたものがはみ出ていました。
もさもさとしたものは半透明の白色で不定形で太目の糸こんにゃくというか、半透明白色ミミズのようで、私の目には時折もそもそと動いているように見えるのでしたが、それは私の瞬きのせいなのかも知れないと思わず10回ほど連続瞬きをしてから目を見開いて見たのですが、やっぱりもそっ、もそっとかってにうごめいているのです。
「ほら、これってものすごくよく床の汚れが落ちるよね」とそこいらの床をもぞもぞと撫で回しますが、確かにそのシロミミズの通った後はピカピカになっているのです。洗剤は必要ありません。
なるほど私も欲しいかなあ。。。と心が動いたものの、その『モップごときのもの』は断面10cm四方、長さ50cmほどで我が家には少々邪魔な大きさで、いったい何処に仕舞えるのかと考えましたが心当たりなくあきらめました。
買うことを決めた友人は注文に行きました。
注文は階下で受け付けており、受付はさながら空港のカウンターのようです。しかしそこにたどりつくまでに講堂のようなところですし詰めに座って待たなければいけません。
待つ間の退屈しのぎに大きなスクリーンでは映画が流れているようでしたが残念ながら、何処に座っても人の後ろ頭が9割、スクリーン1割が見えるのみです。
とうとう順番が来て友人は受付に勇んで入ったのですが、間もなく彼女は私を見て首を横に何度も振りました。
品物の在庫が無いというのです。
結局あの便利そうなシロミミズもしくは手延べ糸こんにゃく状モップは手に入らなかったのですが、そのとき私は、あのもそもそっと動く部分の不気味さはおそらく生き物であるに違いなく、やがて床のゴミや汚れを落とすだけには留まらずにあたりを食い始めるのではないかと思い当たり、入手できずに良かったのではないだろうか?と今では安堵しているのです。




その翌日友人が私に電話をかけて来ました。

「なんだか、昨夜は良く眠れなくてね、眠いし疲れてるの。今にも眠りそうだ」というので
私は、深夜に怪しげなモップを買いにいっていたのだから無理も無いといいました。
「なあんだ、私は夜中にそちらのに出かけていたんだ」と納得して、うとうとすることもなくしばしおしゃべりをしたのです。

そしてやっぱり、あの『モップのごときもの』は汚れとゴミを掃除するものではなく、眠り喰いとか、燃費の悪いエイリアンとかそういうものだったのではないかと疑っているのです。










冬時間

2012-02-08 12:03:18 | 思考錯誤
2月5日




アラベスクが育っている。二月に入ってから窓に氷の花が咲き始めてまだ萎れない。
散歩先の池の水はすっかり凍ってスケート場になった。
氷の中に閉じ込められている藻や木の根や気泡が美しい模様を描いている。
出来ることなら静止した気泡を池の中に潜って横から見て見たい。
池の上をゆっくり歩いている人達もいる。
空気が乾燥しているせいか氷の上は思いのほか乾いて滑らない。

マンホールの穴にも白い縁取りが出来て、なんだか愛らしい。
















2月7日
今朝は零下12度だった。
友人から散歩に行こうと誘われて近所の畑道を歩くと頭を氷水につけたみたいな気分になった。
それでも、青空で太陽が出ているのが嬉しくて、日向ではプレーリードックのように太陽に向かって佇む。




2月8日
一月半ばに洗濯機が壊れた。
まだそれは三年と少ししか働いていなかった。修理に来てもらったが、結局治らず、部品交換するにも既に部品が入手できないというのだ。そんなものだろうか?三年くらいで交換部品が手に入らないなんていうメーカーに信用がもてなくなった。
その前に働いていた洗濯機は20年以上も元気だったのだ。
そんなわけで部品がどこかにあったとしてもいつ手に入るか解からず、修理にかかるお金で新品を買うことが出来そうな気配になってしまった。
意にそぐわぬが、さすがに洗濯機が動かないのはとても具合が悪いのでしぶしぶ新しい洗濯機を注文した。
注文してしまえば新しい洗濯機の到着が楽しみになってきて、素敵な人を迎える時のようにわくわくとあたりを片付けたりしながら準備を整え、今朝、それは大男2人を従えて到着した。
何しろ手洗いで腱鞘炎気味の手を更に傷める羽目になったり、ある日は友人の家に洗濯物を持って遊びに行ったり洗濯のために随分時間をかけてしまった。最もこれはおしゃべりというお楽しみ付だから悪くない。しかしこれでやっと洗濯が存分に出来るので嬉しい。
すっかり壊れてあちこちの部品が外された洗濯機はがたごとと音を立てながら運び去られた。

今、北海道から届いた珍しい黒仙石大豆を水にほとばせている。
今夜はこれをご飯に炊き込もうと思っている。
とても楽しみだ。







散歩

2012-02-02 09:44:38 | 思考錯誤



ライン川の水位が増えたり減ったりしている。
川岸に打ち上げられた木切れやゴミが水の動いた形に残っていて。

椅子も打ち上げられていた。
こんな大きいものが流れてきたのか?川底を歩いてきたのじゃないか?まだ水が滴っている。


片方だけの靴、靴底、飲料水の空瓶、ベビーカーの車輪だったのではないかと思われるもの、使い捨てライター、空っぽの蓋付きの箱。。。

空っぽの黒い箱の蓋はパカリと開いていて、中身を放出した事で仕事を終えてやれやれとあくびをしているように見える。

片方だけの靴は相方を見失って途方に暮れている。

もの達にもそれぞれ事情がありそうだ。


この2,3日空気が氷のようにつめたい。肌を刺すように尖った空気だ。
この間まで青々としていた緑の葉が冷凍ほうれん草か若芽の様になってぶる下がっている。
そうだなあ、今夜は若芽のお味噌汁を作ろうか。。。








 気になる電気料金の話