2月5日
アラベスクが育っている。二月に入ってから窓に氷の花が咲き始めてまだ萎れない。
散歩先の池の水はすっかり凍ってスケート場になった。
氷の中に閉じ込められている藻や木の根や気泡が美しい模様を描いている。
出来ることなら静止した気泡を池の中に潜って横から見て見たい。
池の上をゆっくり歩いている人達もいる。
空気が乾燥しているせいか氷の上は思いのほか乾いて滑らない。
マンホールの穴にも白い縁取りが出来て、なんだか愛らしい。
2月7日
今朝は零下12度だった。
友人から散歩に行こうと誘われて近所の畑道を歩くと頭を氷水につけたみたいな気分になった。
それでも、青空で太陽が出ているのが嬉しくて、日向ではプレーリードックのように太陽に向かって佇む。
2月8日
一月半ばに洗濯機が壊れた。
まだそれは三年と少ししか働いていなかった。修理に来てもらったが、結局治らず、部品交換するにも既に部品が入手できないというのだ。そんなものだろうか?三年くらいで交換部品が手に入らないなんていうメーカーに信用がもてなくなった。
その前に働いていた洗濯機は20年以上も元気だったのだ。
そんなわけで部品がどこかにあったとしてもいつ手に入るか解からず、修理にかかるお金で新品を買うことが出来そうな気配になってしまった。
意にそぐわぬが、さすがに洗濯機が動かないのはとても具合が悪いのでしぶしぶ新しい洗濯機を注文した。
注文してしまえば新しい洗濯機の到着が楽しみになってきて、素敵な人を迎える時のようにわくわくとあたりを片付けたりしながら準備を整え、今朝、それは大男2人を従えて到着した。
何しろ手洗いで腱鞘炎気味の手を更に傷める羽目になったり、ある日は友人の家に洗濯物を持って遊びに行ったり洗濯のために随分時間をかけてしまった。最もこれはおしゃべりというお楽しみ付だから悪くない。しかしこれでやっと洗濯が存分に出来るので嬉しい。
すっかり壊れてあちこちの部品が外された洗濯機はがたごとと音を立てながら運び去られた。
今、北海道から届いた珍しい黒仙石大豆を水にほとばせている。
今夜はこれをご飯に炊き込もうと思っている。
とても楽しみだ。