
Camellia japonica 'Duftglöckchen'
水溜りの中に泳ぐ花船。
我テラスの風景を切り取った一枚である。
このように写真に撮ればなかなか風流な風景を想像できる。。。が種を明かせばテラスに放ってあった黒いプラスティックのバットに雨水が溜まっていたのだ。
そこに落ち椿を浮かべて遊んだ。しかし見えない部分については沢山奮発して豪華なイメージを膨らませておいて欲しい。

日曜日。
ネアンデルタールを散歩した。
地名の示すとおり、この地にネアンデルタール人の化石遺跡が発掘されている。
石灰石の採掘場があり、そこから発掘された。今ではすっかり特徴のない景色になってしまったが、おそらくかつては鬱蒼として、入り組んだ谷だったのだろう。ネアンデルタール人が闊歩していた頃にはどんな森が広がっていたことか。
花屋に行った帰りだったのでちょっと一回りするだけのつもりが、結局2時間ほどで10キロ歩いた。16,7度に気温が上がって着ていたコートが邪魔になり汗をかいたが気持ちの良い散歩になった。
散歩をしていて小道で向かいから歩き来る人あれば、ちらりと目を合わせて挨拶をする人もあり、こちらが挨拶をしても気づかぬものか黙って通り過ぎる人あり色々だが昔に比べて挨拶を交わすひとがかなり減ったように思う。明らかに取り付く島もないというバリアを張って歩く人達もいて、こんな場合は声かけ難しだ。
笑顔で挨拶を交わし合えば一層楽しい気分になること間違いなしなのだけれど。
出来れば忘れたくないことだと思う。
気配に首を上げるとゴジュウガラが木の幹にさかさまになって止まっていた。かわいらしい小さな鳥だ。
視線を下に向けるとAnemone nemorosa L(ヤブイチゲ)が群れを成してまるで満点の星空のようだった。ヤブイチゲはProtoanemoninを含むので、花を手折って汁が肌につくと場合によっては炎症を起こすが、使いようで薬として利用され、たとえば関節病などにこれを外用したようだ。今でもホメオパシーの世界では使うこともあるらしい。
春一番に咲く花の一つで見つけると嬉しくなる。
Sauerklee(Oxalis acetosella)が小さな岩の根元に一群れ固まって咲いていた。
丁度そこを通りがかったとき三脚やカメラを担いだ御仁が一心にカメラアングルを検討していたので邪魔せず通りすぎた。
Oxalis acetosellaの葉は齧ると酸い。シュウ酸を含むため多く摂取すれば毒ではあるが、この葉を山ほど食う人はいないだろう。昔はこれで鏡や金属を磨いたという。地味で見過ごされてしまいがちな花だがよく見ればその葉も花も完璧な美しさを持っている。
散歩から帰ってソファーで本を読んでいたら、久しぶりの散歩疲れでいつの間にか眠ってしまい気がつくと背中や首が固まってほぐすのに苦労した。
一昨日から夏時間に突入。それなのに又寒くなるだの雪が降るだのという予報もあり。予報が外れればいいけれど。。。