昨晩、私たちは友人宅で晩御飯をご馳走になった。友人は恐ろしいほど沢山の映画を見ていて、私の説明数行辺りで「あ、それはXXXだね」と判ってしまうくらい知識を持っている。
私はかなりいろいろなジャンルの映画を見ているほうだと思う。文芸作品と言われる作品からサイエンスフィクションも好きだし、全くひどい題名のB級映画も好んで観た時代もある。(もちろん選び抜かれたB級ムービーだ)
彼もさまざまなジャンルを鑑賞しつつ、ゴミ屑B級映画愛好者の一人でもある。アジア発信の映画も驚くほどよく観ている。
そんなわけで会話は自然、映画の話に流れてゆき、日本の映画の話になり、昔のテレビシリーズの話になった。彼が子どもの頃にドイツで放映された日本の怪奇物らしかった。「このシリーズのおかげで暗闇の窓の向こうが怖くなったりトラウマになったものだよ」と、彼はなぜかとてもうれしそうだった。
心当たりが無かったので家に戻ってから早速インターネットで調べてみると、それは円谷プロダクションの「怪奇大作戦」というシリーズ物だということが判明した。ドイツでは1クール放映されたらしい。
けれん味たっぷりで奇抜な内容に裏に反核戦争や、資本主義への疑問が潜むつくりになっていたり、なかなか絵作りが面白かったりいろいろな発見があって興味深い。
実は、時差ぼけで朦朧とした頭で一生懸命B級ムービーの怪しげな話を聞いていたのだったが、とうとう目蓋を支える筋肉さえコントロール不能になった私たちは、降参し暇を告げてよろよろと玄関を出た。
垣根の暗闇に気配が感じられたけれど、あれは猫かなにかだったのだろう。。。ね? 多分。
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