散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

結晶

2008-12-30 18:42:50 | 自然観察



結晶。
調和の取れた形態はこんなにも美しい。








2008年から2009年に向けて。

早々と花火やクラッカーの爆音が聞こえ始めた。
不況の大波は今のところまだ花火に出費するお金まではさらわなかったらしく、売り上げは上々と言う。
花火の音から連想したのはかなたの戦地だ。



ガザへの空爆はまだ続いている。
確認されただけでもパレスチナ側死者384人。
イスラエル側死者5人。
地上戦力投入になれば最悪だ。
早く終結するように祈る。






2009年が少しでも平和であることを。。


世界の、未来をになう子供達に
希望のかけらが届きますように。。





そして、

これを読んでくださった皆様に。。。

良い新年をお迎えください。




Se.Fukushima

冬模様

2008-12-29 03:35:26 | 写真
昨晩は友人夫妻と年末の晩餐
今朝はちょっと寝坊する。 
今日も天気が良いので散歩に出ることにした。
友人が素敵な色の長いマフラーを編んでくれた。
それを首にぐるぐる巻いてフードを被って歩いても頬が冷たい風に痛む。



美しい冬の造形物

少しずつ結晶が伸びてゆく
音が聞こえそうだ


クリスマス2008

2008-12-24 17:39:46 | 飲食後記

オーガニックの店で買ったパンチェッタ。




何だかちっともクリスマス休暇の気分はやってこない。
でも、ちょぴりお祝い気分で新鮮で美味しそうなZander(スズキに似た魚 Sander lucioperca)や海老、美味しいフランスチーズに美味しいパンチェッタやサラミを美味しい牛フィレも市場で買い込んだ。
今夜は魚を料理する。


今日24日は午前中まで店が開いているが、午後から街はひっそりしてしまう。
各家庭の台所はそれに反比例してクリスマスに向けての準備で皆大忙しだろうか。
今夜からはじまって第一クリスマス25日、第二クリスマス26日は祭日だ。








このチーズ3種。
美味しい!
(ラベルがない茶色のチーズはカルバドスにつけて熟成したカマンベール)




静かなクリスマスのお祝い日を。。。。。


The Machinist

2008-12-22 17:08:15 | 映画の話

火力(石炭)発電所







The Machinistという映画を観た。
先日観たThe Prestigeで主役をとっていたクリスチャン・ベール主演の映画だったのは偶然で、私が特別この役者をひいきにしているというわけではない。
彼はこの役の為に30キロほども体重を減らしたというが、かなり危ない。
体重をいきなり減らしたり増やしたりして役作りをするのはすごいけれども、大丈夫なのだろうか?他人事ながら心配になってしまう。
それほど騒がれなかった映画で、私の気づかず仕舞いだった。
彼のすざましい減量による骸骨のような肢体を見せ付けられるのは結構な衝撃だ。

話の中の謎はすぐに見通せるとは言え、それでも緊張感はピンと張っていたし、映像の作りこみはとてもよかった。

多分好き嫌いが分かれる映画だなあ。









第四アドヴェント

2008-12-21 17:45:33 | 思考錯誤
四番目の光も点った。










メモ

昨日はViersenの画廊の展示搬出。
最後に友人家族が訪ねてくれたのでにぎやかだった。
先週3mの樅の木を買った友人達だ。
案の定樅の木がらみの問題発生。彼はちょっと大きすぎた樅の木を部屋に担ぎ込んで立ててみればやはり部屋には大きすぎで天井に支えてしまったのだ。
(正確に言ったら3m20cmほどあったらしい)彼らの住居は昔の建物なので天井がとても高い。しかしそれにしても3m20cmは大きすぎた。
切るしかないわけだが、彼はそこで過ちを犯したのだ。木の幹を切ればよかったのだが、簡単に天辺を切ってしまった。先端は二股に分かれてしまった。
”一体何処に星を付けたらいいの?”
というわけである。やっぱり色々あるね。



最後に美味しいスペインの赤ワインとパエリア、スペインのハムなどをご馳走になって散会した。




めきゃべつ

2008-12-19 15:35:55 | 飲食後記



Rosenkohl=メキャベツを買ってきたので料理することにした。
といっても塩水で湯がいて少量の七面鳥肉とハーブと共に炒めてちょっと生クリームをたらすというような簡単な料理だ。あ、レモンの皮をほんの少し細切りにして散らすのが気に入りだ。そこにご飯を添えるともう晩御飯。
袋から出して転がり出る小さな緑の球ころ達は可愛らしいといつも思う。
昔は嫌いな野菜の一つだった。苦くて美味しくないといった印象だった。

ドイツに来て間もなくのころ知り合いのドイツ人に連れられてチェコの店だというビストロに入ったことがあった。
今が時期だからきっと食べられるわよ。。。と,何か特別に美味しいものがあるかのように私の手を引いたのだ。
小さなビストロは感じの良く、ビールも美味しいのだ。
お待ちかねの”美味しいもの”とは「メキャベツとチーズのグラタン」なのであった。もう二昔も前のことなのに良く覚えている。(メキャベツの衝撃?)
私はその当事メキャベツなど大嫌いだというくらいに思っていたから、彼女に強く勧められでもしなければそれを食べようとは思わなかっただろうと思う。しかし躊躇しつつも強い勧めにおされて注文してしまったのだ。料理が届くまでの間彼女は如何にそのグラタンが美味しいものかを熱弁した。
熱々のグラタンは表面がほんのり狐色に焼けて薄緑の丸ごとメキャベツたちが皿の中に山盛りひしめきながらグツグツと動いていた。
注文してしまったからには食べるしかない。私は猫舌なので、しばらく疑わしそうにメキャベツを眺めながら、しかし、おいしそうには見える。。。と思い始めたりもしていたのだった。適当にさめてからおもむろにフォークでメキャベツを刺して口に放り込んだ。
噛んで見るとほくほくしてやわらかくとろけるごときだ。
知人もうれしそうに頬張っている。
彼女の美味しそうな表情は更に料理の味を引き上げた。
むむむ。。。?こいつはあの苦い不味いと思っていたメキャベツか?
美味しいではないか。
甘みがあっておいしいのだ。もちろん一口後にいっぺんに私の懸念は消え去り、あっという間にメキャベツグラタンの皿は空になった。
後日、私はメキャベツ嫌いの知人の手を引いてその店に向かった。
「美味しいもの、食べに行こうよ」と。





好きな物が増えるということは何れにせよ素敵なことだ。






建物

2008-12-16 12:06:46 | 思考錯誤


この建物の入り口を観察していると、
どんどん人が入ってゆくのに、
出てはこない。



。。なあんて嘘。





メモ:

今日は銀行屋さんに行って少ないながらも有利な口座運営。。。の話をして、先日買ったワイン屋さんが配達に来るのを待つ。

来年の展覧会に向けて日本の友人とのプロジェクトにジェットパワーエンジンを搭載しなければ。。。

もうひとつ、某エディションのプロジェクトのアイディアがシャボン玉のように膨らんでは触ろうとするとパチッと消える。

どうもこの頃日頃自慢にしていたところの集中力という奴が低下している。






ポケット

2008-12-16 00:41:45 | 思考錯誤

部屋の中から感じるよりも外の空気は以外に冷たくは無かった。
寒がりの私は完全武装で外に出たのだが、少し肩透かしを食らった気分だった。
まあ、寒くて震えるよりぽかぽかと背中を伸ばして歩くほうが良いと思う。

電車に乗るとバラバラと乗客が席を埋めていて、私は4人掛けの席、進行方向窓際に座った。
携帯のラジオをイヤーフォーンで聴きながら外に流れる景色を見ていると私の視界中に入る2個の大きな目に気が付いた。
前方の4人がけ席で私に向き合って座っている疲れた肌をした男の目だった。寒い風の舞う吹き溜まりに長いことさらされた様子をしていた。
私が席に着いた時に、男はコーヒーを飲んでいた。それを飲み終え、カップを窓際の小さなテーブルに置き、次はおもむろにポケットからビール瓶を取り出した。飲みかけの壜をこぼさずに上手くポケットに潜ませていたのだ。
薄汚れたアーミージャケットに垢じみたGパンを履いて、枯れ草切れ端の付いている紺色のマフラー、、頭には水色の毛糸の帽子をかむっている。ジャケットの襟にはエイズ予防基金のバッチがとめてあるのが見える。
頭をぐいと後ろにそらせてビールを飲み干した。
壜をまたジャケットのポケットにするりと仕舞う。
間もなく男は同じジャケットのポケットから牛乳の入った壜を取り出して窓際のテーブルに置いた。蓋をはずして一口飲んでまた仕舞う。
いっとき私は、窓の外で鴉が空中戦を繰り広げているのに気を取られた。
するとまた、ごそごそと動いている。今度はチョコレートバーだ。一体男のポケットにはまだ何か入っているものか?他に何が隠れているのだろうか?
やけに沢山のものが潜んで活躍しているポケットはそれだけが生き生き蠢いている様で、反対に男の目は二つの丸い凍った池のようだ。
ぴったり目を合わせているのに、私は見られている気がしない。多分私の目に視点をあわせているのだが周りの景色と同化した模様にしか見えていないのではないかと想像した。
チョコレートバーを一本食べ終え、おとなしくなったポケットに手をやって、男はやがて目を閉じて眠ってしまった。凍った池は夢の中で融けるだろうか?





第三アドヴェント

2008-12-14 23:14:04 | 映画の話
毎日が転がりすぎてゆく。



第三アドヴェントがもう過ぎようとしている。

 

 



昨日のこと。
友人の携帯電話に電話をかけた。
長いこと呼び出しをしてやっと声が聞こえた。
何処にいるのかと問えば、森にいるという。
ああ、散歩中なのかと一人合点をしていると、さにあらず樅の木を買って今それを担いで車に向かっているところだといって息を切らしていた。
こちらでは良く、森の中や森の入り口でクリスマスの木を売っていたり、または木を自分で選んで自ら伐採し運ぶということもある。
(別の友人宅では彼が木を切ってもって帰る慣わしだが、度々木の形で喧嘩になるらしい。天辺が曲っているとか、斜めだとか、枝が不ぞろいとか、まあそんなことだ。実際天辺に星なんかつけようと思ったら、曲っているのは大変に不便だ。枝に癖があって曲っていたら、蝋燭なぞつけるわけには行かないかもしれない。何をこんな事でと思っていたら、統計的にもクリスマスに木の形からはじまる喧嘩が多いのだそうだ。)
友人家族は3mの樅の木を買ったというから、家の中に入れたらかなりの大物だ。どうやって立てるのか?飾り物も沢山必要だろう。家内の安息のためにも、まっすぐに育った立派な木だったことを祈る。
樅の木ね。
おととし買った蝋燭を中に入れて飾るクリスマスツリー型の陶器を引っ張り出してきて飾ってみると、それらしい雰囲気が少しずつ立ち上がってくるから面白いものだ。



今日はまた映画の日。
今日の目当ては「地球が静止する日」だった。
それほど期待していなかったとは言え、もう少し何とかならなかったのかなあ。。。とがっかりした。
1951年ロバート・ワイズ監督が「地球が静止する日」を作っている。今回はそのリメイク。オリジナル版はまだ観ていないのでわからないのだが、これは当事1951年の冷戦中の"不安”だったのかもしれない。(トレーラーを観たけれど、ううん。。。なかなか。。。今の撮影技術と比較しては申し訳ないが、どうしても笑ってしまう)
兎に角冷戦の核への恐怖というはっきりとした対象がない現在(平和になったという意味では決して無い。。。)話が弱くなっているということか。。。配役が今ひとつ。
一瞬でもなるほどね、と思わせてくれる驚かせてくれる場面が無かったのが残念。

隣でやけに食べたり飲んだりうるさい中年カップルが座っていて、度々気になった。実に良く食べる人たちで、映画の間3度もポップコーンやタコスやコーヒーやコーラなどを買いに立ち上がるのだ。いっそのこともう映画を観るのはやめて外で食べたらいいのに。。。

音の静かな場面になると四方からパリパリと食べる音が聞こえてくるのだった。






メモ

2008-12-14 04:47:56 | 美術関係


今年最後の展覧会のお勤め終了。
(いや、まだ終了はしていないか。。。もう一つの展覧会の搬出が残っている。忘れてはいけない。最近忘れっぽいので気をつけねば。)

さあて、この2週間ほど体調も今ひとつだったし、珍しくアトリエにも出かけない日が続いていたが、そろそろまた軽く仕事を始めよう。
世間は逆に休暇モードに入りつつあるわけだけれども。。。

肩こりが酷く、その所為か頭痛が引かない。
歯が具合悪い所為もあるかもしれないが、寒い所為もある。早く春が来ないかな。
冬が始まったばかりというのに、今から春を待ち焦がれていると、首が長く長くろくろ首のようになってしまうかもしれない。



雪雲雨雲灰一色

2008-12-12 09:29:41 | 思考錯誤
雲り空が続いている。
こういう鬱々とした鉛色の空が朝から晩まで続いている状態に結構慣れているとはいえ、うわ~~~っと走ってどこかに逃げたい気分になってしまうこともある。
朝8時半は♯d3d3d3と♯e0ffffを混ぜたような色合いで、今それが少し薄まってはいるけれど、やはり窓から見える外の景色はほとんどモノクロームの世界に近い。
私は太陽電池で動く仕掛けになっているので、この分厚い雲を通して伝わるエネルギーでは足りないらしい。

南国に向けて旅立つパワーもないので、とりあえず部屋の明かりを増やし、暖かにして、薫り高きエスプレッソを淹れて温いひと時をすごすのも充電方法の一つだ。
まあ、太陽充電には及ばないんだけれど。。。



エスプレッソといえば実はエスプレッソマシーン+電動ミルクあわ立て機購入。
とても満足している。このミルク泡だて機(↑写真右)がなかなか優れていてきめ細かな美味しい泡を作ってくれる。これだけで何だか幸せな気分が少しだけ充電される。
(このエスプレッソのカプセル(↑写真左)は確かに割高なんだけれど、沢山コーヒーを飲まない事でもあるし、一日に一杯楽しむくらいなので良しとした。事前に何度か試して楽なうえ美味しいので納得して購入。)


他に効果ある充電方法はないかな?





これは前に撮った写真。
雲が水の中でくらげのように泳いでいる。




今日の一枚

2008-12-11 15:02:19 | 写真


ちょっと寄り道してゆこうよ。
この扉を開けたらどこへ繋がる?





アマゾンで比較的安くなっているDVDを幾つか注文していたのが届いたので、このところDVDで映画鑑賞を楽しんでいる。

さて、昨晩は日本のアニメーション映画「Paprika」。
筒井康隆原作を映画化したそうだ。夢と現実が融合してしまう話で、良く出来ていたと思う。
いい加減に作った映画もいたるところに転がっているけれど(先日、そういう映画にぶつかってひどくがっかりしたものだ)この映画は監督の作品に取り組む姿勢もきちっとしていてディテールにもこだわりが見えて見ごたえありだ。

今日はやはりアマゾン経由で注文していた古本3冊が届いた。
Steven MillhauserのMartin Dressler、Raymond CarverのKathedrale,そしてStive EricksonのRubicon Beach。


本の表紙を開けると何が待っているか?