ブクログより
今、神田松之丞がすごいらしい、です。
講談に疎い私にもいろいろ情報が入ってきます。
講談師といったら、昔、孫と見ていたEテレの神田山陽(何代目かは知りませんが)しか知りません。
ぱっとしない講談の世界に新風を巻き起こしているという松之丞、機会があれば聞いてみたいものだと思っていたところに、この本を発見、まずは知識からということで読んでみました。
まず表紙の松之丞の写真がすごい、黒の羽織袴を着た松之丞が釈台に片手を着きまして、こっちを見ているその目。
目力?睨み付けている?凄い目つきです。
思わず先に目をそらしてしまい、負け。
勢いで釈台がずりずりこっちにズレてきそうです。
内容はといいますと、高校時代から、落語、講談、長唄と片っ端から寄席通い。
それも人気の若手芸人ではなくて、今見とかないと間に合わないぞというような高齢の芸人ばかり。
まあ気持ちはわかりますが、高校生が考えることですかね。
そして大学を出ていよいよ自分でもやってみたいと思ったときに、全盛期の落語では目が出にくいだろうからと講談を選ぶあたりも何だかこ憎たらしい。
そう、なんか気に入らないんです、態度がでかいのか、偉ぶっているのか、訳の分からない自信なのか・・・
そして読み終わったころ、タイミングよくラジオで幽霊話を聴く機会がありまして聴いてみました。
う~ん、まだ何とも言えません、変に先入観があるし、人気が先行しているし。
まぁ来年かな、真打になるらしいし、実際見てみないとね。
それより私は、こちらも近々人間国宝になられるという、松之丞の師匠の三代目神田松鯉の講談を聞いてみたくなりました。
※ これは2019年8月のレビューです。
2020年2月、めでたく真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名されました。
絶滅危惧職、講談師を生きる / 神田松之丞