このブログをはじめて、もう4年目になります。
というのも、忘れもしない2006年の8月末に、大阪市内の青少年会館の条例廃止・事業「解体」という方針が発表され、それに対する抗議をもうひとつの日記帳ブログではじめていたら、いろんなバッシングにさらされたこと。それゆえに、ブログをあらためて別につくって、今のこのブログで思いっきり言いたいことをいおうと考えたこと。この2つのことが、こちらのブログを開設した理由だからです。
さて、あれから4年。大阪市内では旧青少年会館、もしくは旧人権文化センターなどの地区内施設が整理され、今は「市民交流センター」という名称の施設になって利用されています。ということは、各地区においては、どっちかの施設が「遊休施設化」しているわけですが。
先にちょっと余談。いつも思うのですが、もったいないですね、これって。建物を取り壊し、更地にして再開発するのでなければ、この「遊休施設」何かに活用すればいいのに。特に旧青少年会館の施設については、ちょっとした改装をすれば、子どもに関するさまざまな事業に転用できるのでは? たとえば民間の児童養護施設や保育園に使ってもらうとか、児童相談所の一時保護施設や通所ルームに活用するとか、いろんな使い道があると思うんですけどね。
で、本題にもどしますが、先日、うちの大学の学生がインターンシップでお世話になっているということもあって、ある大阪市内の市民交流センターで活動中の「子どもの居場所」の様子を見てきました。ちなみにこの活動、以前は「ほっとスペース事業」と呼ばれていたもので、今は大阪市のこども相談センター(つまり、こども青少年局所管)の取り組みのひとつに位置づけられているわけですが。
私が様子を見に行った日の様子ですが、ここでは市民交流センターの一室に日常的に活動するスペースを確保しながら、居場所を運営する民間団体のスタッフと小中学生(であろう子どもたち)が、のんびりとした時間を過ごしていました。また、日によっては各教科の学習をすることもあるようです。
ただ、スタッフの方に話を伺うと、やはり、新しく市民交流センターに場所を確保できたとはいうものの、以前のようには動けない面もあるとのこと。たとえば、旧青少年会館の施設を使って活動をしていた頃には、部屋が複数確保できていたので、相談や学習活動のためのスペースと、子どもたちのたまり場として活用するスペースとを分けることがいたが、今はそれを一室でやらざるをえないとか。そのために、同じスペースを、学習や相談の時間とたまり場的に使う時間とを分けざるをえないときもあるそうです。それでも、せっかく確保できた今の場所を、なんとかうまくやりくりしながら活動していくわけですが・・・・。
それで、こういう話をあらためて聴くたびに、私などは「なぜ遊休施設を活用しないのか? ここの市民交流センターだったら、向かいに旧青少年会館の施設があるじゃないか」と思ってしまうわけです。だいたい、放課後や長期休暇など、学校から離れた時間を過ごす子どもに対して、さまざまな活動を展開するのにふさわしい施設として作られたのが、旧青少年会館の施設のはず。だから、市民交流センターになった旧人権文化センターの一室を「子どもの居場所」として活用するよりも、旧青少年会館を活用したほうが、その目的にふさわしい活動ができるはずなのですが・・・・。
というような次第で、私としては、あらためて各地区において、旧青少年会館施設の活用を検討するよう、関係する人たちに求めたい気持ちになっています。ほんとうに子どもたちの「最善の利益」を考えるのであれば、なおさら、あの施設を「遊休施設」のままにしておくことは、「もったいない」というしかないように思うのですが・・・・。
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