できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

最近読んだ本をまとめて紹介(2839冊目~2851冊目)

2019-03-24 12:17:13 | 本と雑誌

またまた、最近読んだ本がたまってきたので、タイトルと著者名、出版社名程度の紹介になりますが、このブログに書いておきます。

2839冊目:半藤一利編・解説『なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議』文春新書、2019年

2840冊目:楊海英『独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで』文春新書、2019年

2841冊目:大木毅『「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨』角川新書、2019年

2842冊目:片山杜秀『歴史という教養』河出新書、2019年

2843冊目:片山杜秀『新冷戦時代の超克 「持たざる国」日本の流儀』新潮新書、2019年

2844冊目:広田照幸・川西琢也編『こんなに役立つ数学入門―高校数学で解く社会問題』ちくま新書、2007年

2845冊目:小島寛之『数学でつまずくのはなぜか』講談社現代新書、2008年

2846冊目:丹羽宇一郎『日本をどのような国にするか―地球と世界の大問題』岩波新書、2019年

2847冊目:柄谷行人『世界史の実験』岩波新書、2019年

2848冊目:庵功雄『やさしい日本語―多文化共生社会へ』岩波新書、2016年

2849冊目:坂井律子『〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと』岩波新書、2019年

2850冊目:本間龍『メディアに操作される憲法改正国民投票』岩波ブックレット、2017年

2851冊目:山本宗補(写真・文)『戦後はまだ・・・ 刻まれた加害と被害の記憶(山本宗補写真集)』彩流社、2013年



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今日(3月24日)のプリキュアの話です。

2019-03-24 10:55:29 | プリキュア話

おはようございます。

今日も日曜日なので、いつものとおり今朝のプリキュアを見た感想等々、コメントを書いておきます

(1)「星空界」という舞台設定の絶妙さ

まず、先週修理が終わったララちゃん(キュアミルキー)の宇宙船に乗って、今週はプリキュアたちが星空界に行きます。宇宙船のAIによると、どうやら「解析不能」な力が働いたようです。また、プリキュアたちの持っているペンダントが反応して、星空界に行くことになったようでもあります。

さて、その星空界で最初に行った星は、なぜか骨だらけの星。その骨だらけの星には、毛がふさふさのイヌみたいな3人の宇宙人が居ます。名前はドギー・マギー・ネギーというのだそうですが。

ちなみに、どうやらプリキュアたちのペンダントには「その星の大気になじむ力」と、「その星の住民のことばが通じる力」があるようです。こうなるとプリキュアって「なんでもあり」ですねえ…。

その上で、ドギーたちは「地球人は美しくない。肌がつるつるだから。この星では全身の毛並の美しさが大事なんだ」と言います。また、「あいさつしてみろ」といって、自分たちの星でのあいさつのしかたをひかるちゃん(キュアスター)に教えようとします(どうも逆立ちしたイヌみたいなかっこうをするようですが…)。これに対して、エレナちゃん(キュアソレイユ)は「私たちの星のあいさつをしよう」といって、ドギーたちと握手をします。

そのあと、この星には「骨の雨」が空から降ってきます。プリキュアたちは当然、小さな骨がからだにあたると痛いわけですが…。でも、ドギーたちはふさふさの毛があるから痛くないと。また、ドギーたちは、たとえば毛が短い人やからだに毛がない人(たとえばプリキュアの仲間の宇宙人・プルンス)には、よく効く毛生え薬があると言います。

ところで、私は前々から今年のプリキュアのテーマは「異文化理解」だという話をしてきましたが、どうやら、この「星空界」という舞台設定も、その「異文化理解」を描きやすくするためのもののようですね。実際に世界各国の人びとを例にして描くと偏見・差別等々の問題に触れてしまいそうな、そういう課題でも、あえて「星空界」で起きていることにしてしまうことで、するりとかわしてしまう。今回の骨だらけの星でのエピソードから、そのような印象を抱きました。

(2)「大事なものを奪うとるだけならプリキュアもノットレイダーも同じ」という視点

(1)で書いたペンダントの反応ですが、どうやらこの骨だらけの星の長老が管理する神殿に「聖なる骨」という守り神がある様子。また、その「聖なる骨」が、プリキュアたちの探しているてんびん座のプリンセスのペンで、それにペンダントが反応したのだということ。そしてその「聖なる骨」は、長老の頭の上に本来生えているはずの骨の代わりになっていること。こういうことが見えてきました。

「宇宙の平和のために、てんびん座のプリンセスのペンがほしい。だから、この聖なる骨がほしい。宇宙の平和のためなら、しかたがない」とプルンスやプリキュアたちは言うわけですが…。でも「聖なる骨をとらないで」とドギーたちに断られます。

一方、そこへカッパードたちノットレイダーがやってきて、「宇宙のものはすべて、ノットレイダーのもの」といって、「聖なる骨」を奪おうとします。ここでドギーたちは「聖なる骨を奪おうとしていることでは、プリキュアもノットレイダーもかわらない」とはっきりと言います。

このドギーから見た視点、とても大事ですね。力づくでその星の住民たちが大事にしてきたものを奪おうとするなら、ノットレイダー同様に、プリキュアも「侵略者」になってしまいます。

そこで、キュアソレイユは考えます。「この星の人たちの大切なものは奪えない。ものの大切さ、価値観は人それぞれ」だと。「でも、事情を話せばわかってもらえる」「私は友だち(=ここではドギーたち)の笑顔を守る」と。

このあと、プルンスは「お願いだから、今だけでいいからペンを貸してほしい」とドギーたちに頭を下げて頼みます。ドギーたちもノットレイダーとプリキュアたちの違いを理解したのか、ペンを貸そうとします。そこへカッパードがやってきて、ペンを奪い取ろうとするのですが…。毛生え薬で毛がふさふさになったプルンスが、なんとかカッパードの攻撃をかわします。そして、てんびん座のペンを手にしたキュアソレイユが、そのペンの力をつかって、カッパードたちを追い払います。

ラストの場面では、長老の頭の上に新しい骨が載せられたので、もうペンは必要がなくなったことが伝えられます。そこで、プリキュアたちはてんびん座のペンを譲りうけて、持ち帰ります。これでスターパレスに居るべき12星座のプリンセスのうち、3つ目のプリンセスの力がよみがえりました。

(3)「星空界」と日常の生活の往復でしばらく物語は展開する?

次週予告を見る限り、来週はまどかちゃん(キュアセレーネ)の話が中心になるようです。どうやら家族の前でも学校でも「完璧でいなければ」というまどかちゃんの悩みが、次週の話の柱になるようですね。
そういうことからしますと、今週のような「星空界」での話と、次週のような学校・家庭といった日常生活の話とを、どうやらしばらくの間、プリキュアたちは往復するようですね。

あと、以前、プルンスがつくっていたドーナツ。あれが来週以降売り出されるのでしょうか。次週予告にもドーナツのことがでていましたので。

今日のプリキュアの話、以上でおわります。


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