できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

気づけば年明け最初の日曜日、ひとまず「2024年に取り組んでみたいこと」です。

2024-01-07 17:53:44 | 私の「仲間」たちへ

気づけば今日は1月7日。年明け最初の日曜日、早いもので、2024年になってから1週間たちました。やっと「2024年に取り組んでみたいこと」を書く気分になりました。いわゆる「新年の抱負」ということですね。

とはいえ…。能登半島の地震・津波。大きな被害がでていますね。被災した人たちに一日も早く、支援の手が届きますように。また、いまもなお救出を待っている方がいると聞きます。今夜から寒波がやってきて、北陸方面も大雪になりそうだとか。どうかみなさま、ご無事でありますように。そして地元の行政や学校関係者のみなさん、警察や消防、自衛隊の方、地元の土木業者や医療・福祉でお仕事をされている方、生存者の確認・救出や被災した人々の支援や復旧作業等々で、さぞかしたいへんかと思います。また、被災されている方々の支援や復旧作業に当たっている方のなかにも、ご自身が被災された方もいると思います。言葉もない状況で、なんとお声かけしていいのかわからないところです。ただ、どうかご無理のないように願います。

さて、本題にもどります。この「2024年に取り組んでみたいこと」ですが…。

「片付け・整理」と「学び」そして「50年先まで残る<ことば>にこだわる」

この3点にまとめることができます。

最初の「片付け・整理」というのは、文字通りです。家のなかに古い本や資料などがだいぶんたまってきていて、これをそろそろ片付けないといけないということ。これをやらないと、新しい本を買ったり資料を手に入れても、だんだん置く場所がなくなってきました。やはり新しい「学び」に向かうためには、いったん古いものを片付けて整理する必要がありますね。

また、学内での仕事や学外の諸活動にいろいろ手広くかかわってきていますが、それをだんだん整理していって、これから年々年老いていく自分の手に負える範囲にまで縮小していくこと。そのことも「片付け・整理」に入っています。50代に入って以来のこの何年かで、自分の気力体力がやはり40代の頃のようではないことを実感します。40代の頃のような感覚で、あの仕事もこの活動も…と引き受けていくと、わが身が持たない感じです。なので、この2024年からは「断れるものは断って、他の人に任せることは任せて」いくかたちにしていきたいと思います。

次の「学び」というのは…。ちょうどロシアとウクライナの戦争が始まった頃から、NHKラジオ第二のロシア語講座を毎日、聞くようになりました。まだまだ読み書きができる段階でもないし、ほとんどテキストみながら「聞き流している」状態に近いのですが。それでもラジオロシア語講座を聞き始めて以来、50代に入ってから新しいことを学びはじめるのも、それなりにいいものだという実感を持っています。ということで、何か次の新しいことを学んでみたいということですね。

では、新しく何を学びたいかということですが。これまでの自分の学外での活動にかかわって、私は、たとえばいじめの重大事態対応や生徒指導(生活指導)、学校事故・災害に関することなどについての本や資料をよく読んできました。でも、最近よく読むのは、日本史や世界史、地理、思想や宗教などに関連する新書本ですね。また、この領域で、いまの高校生が大学受験に際して読んでいる参考書なども、比較的よく読んでいます。そして地震や気象など、高校理科の「地学」の領域に関する本も、時々読んでいたりします。

要するに、教職課程の科目でいうと「生徒指導(生活指導)」や「学校安全」とその近接領域から、「社会科・地歴科・公民科」教育とその近接領域に、自分の読みたい本や資料の領域がシフトしているということですね。なので、こちらの「社会科・地歴科・公民科」教育とその近接領域の方向で、自分の学びたいことを見つけて、こちらでどんどん本を読んでいきたいなあって思っています。

そして最後、「50年先まで残る<ことば>にこだわる」ですが。これも「学び」にかかわることです。最近の教育学関係の本が時々「つまらない」と思う反面、古い本にあらためて発見があったり、自分のこころに響くことばを見つけたりすることがあります。教育学の「古典」というか、我が家に眠っている古い教育学関係の本を読みなおすことも、先ほどの「学び」に付け加えたいところです。

あるいは、自分が何か学内の仕事や学外の活動をしていても、若いころ(大学生や大学院生、研究者になりたての頃)に読んだ教育学の知識が、いまもなお自分の取り組みを支えていることに気付かされることが多々あります。そう考えると「いますぐには役立たなくても、30年、40年、50年…と、先の時代を見据えて何か自分の考えたこと、思ったことを書き記しておくって、大事なことだなあ」って思うわけです。

なにしろ私も今年で50代半ばになります。自分の父親や義父が亡くなった年齢を考えると、あと約20年くらいの人生というところでしょうか。そう考えると自分の命が尽きたそのあとも、教育について自分が書いたものを誰かが読んで、その先に何か実践や研究を続けていく。そういうものを残しておきたいという気持ちになってきました。なので「50年先まで残る<ことば>にこだわる」ということを思いついた次第です。

ちなみに、2023年の大みそか(といっても1週間ほど前ですけど)に紅白歌合戦を見ていて、「最近の歌はなにが言いたいのか、そもそも歌詞自体が聞き取れないし、理解が難しい歌が多い」のだけど、1970年代~80年代(つまり40~50年前)あたりからもっと昔の歌だと、その歌詞がなにを伝えようとしているのか、情景も心情も含めてよく理解できるってことに気付きました。それだけ自分が「年を取った」ということなのかもしれません。でも「40年、50年たっても、誰かに何かを訴えかける<ことば>があるし、そんな<ことば>をメロディーに乗せた人がいる」ということを、あらためて紅白歌合戦を見て気付いた次第です。

ということで…。この頃は「自分はひとりの教育学の研究者として、大学教員として、40年、50年先も残る<ことば>を、これからの残りの人生を使ってどうやって紡ぎだすか?」ということを考えています。

以上が、この「2024年に取り組んでみたいこと」の概要です。実際にどの程度できるかわかりませんし、どんな方法がいいのかもわかりません。でも、自分なりに手探りしながら、ぼちぼち、続けていきたいなあって思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。

※追記 今日は日曜日なのでプリキュアと仮面ライダーを見るはずなのですが…。朝、起きられなくて、どちらもまだ見ていません。両方とも動画配信を見終わったら、ひとまず1月7日のプリキュアのことだけ、ブログに書きます。


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