今日も日曜日で、なおかつ甲子園の夏の高校野球も「交流試合」になっていますので…。いつもどおり、今朝のプリキュアを見ました。忘れないうちに、今朝のプリキュアの話を書いておこうと思います。
さて、先週から新しいプリキュア(キュアアース)が登場しました。今週からしばらくのあいだは、この新プリキュアと3人のプリキュアたちとの関係をめぐって、物語が展開していきます。
ちなみに、一応「キュアアース」(風鈴アスミ)という名前を、すでにネット上での告知やCM等々で私たちは知っています。でも、今日の放送分冒頭では、この新プリキュアについては、「自分は生まれたばかりで、名前はまだない。人間ではない」というところから話がスタートします。というのも、この新プリキュアなのですが、「我が子のラテ(子犬)を助けたい」という母犬・ティアティーヌが、先代のプリキュアに願いをかけて生み出した地球の「精霊」のようなものが自分だというのです。
ただ…。この新プリキュアがラテを安全なところに連れ戻そうということで、ティアティーヌのいるヒーリングガーデンにもどろうとしても、空を飛ぶ力がありません(自分の変身のために使ってしまったようです)。そこで「ラテがとにかく無事ならいい」ということで、新プリキュアはラテをどこかに連れていこうとします。
その新プリキュアを止めようとして、妖精のラビリンが「ラテは自分たちが守る」といいます。一方、新プリキュアは「ラテをほんとうに守るなら、(ヒーリングガーデンに)連れ帰るべき」と言います。その両者の様子を見て、プリキュアたちは「どうもティアティーヌと地球との間に何か行き違いがあるのかも…」と感じます。そして、のどか(キュアグレース)は、「ラテはどうしたい?」と尋ねます。また、のどかは新プリキュアに対しても、「ラテの話をちゃんと聞いてね」と頼みます。
そんなときに、バテテモーダがメガビョーゲンを連れて、ソーラーパネルのある工場を攻撃し始めます。このメガビョーゲンは、いつもよりもパワーアップしています。どうもバテテモーダが前のメガビョーゲンのかけらを今回のメガビョーゲンに加えて、力を高めたようです。また、バテテモーダはキングビョーゲンに対して、もしもプリキュアを倒すことができれば、グアイワルたち他の3人よりも自分を上位に位置付けてほしいという約束をしてきたようです。そんなバテテモーダの様子を、グアイワルもメガビョーゲンのかけら(=バテテモーダからいくつか無理やり取り上げた)を握りながら、遠くから見ています。
3人のプリキュアたちは変身して、このソーラーパネルのある工場にやってきたメガビョーゲンとたたかいますが、苦戦します。その苦戦しているプリキュアたちの様子を見て、ラテは新プリキュアに「のどかたちのところに行きたい」と伝えます。ラテは「自分はここに居たい。ヒーリングガーデンに帰らない。みんなと地球のお手当をしていたい」と。そんなラテに新プリキュアは「ラテさまをお手当したい」と伝えるのですが…。ラテは「ママ(=ティアティーヌ)のお手当のパートナーだったプリキュアのように、地球を守るために力を使ってほしい。いま、地球の具合が悪いのは、ラテにしかわからない」と伝えます。
ちなみに…。どうも今年のプリキュアは、子犬のラテと新プリキュアをつかって、「幼い子どもの親からの心理的な自立」という物語を描こうとしているのかな、という印象を抱きました。子どもは親たちから一方的に守られるだけの存在ではなくて、力は弱いかもしれないし、できないこともいっぱいあるかもしれないけど、それでも「自分がこんな風に過ごしたい」という願いを持って生きている。その願いを、親を含む周囲のおとなたちはどこまで聴き取り、その小さい願いが実現できるような道筋を考えていくことができるのか。そして、みんなの手助けを得ながらも、幼い子どもの小さい願いが何か実現できたときに、幼い子どもは親から一歩、心理的な自立を果していく…。そういうことを、子犬のラテと新プリキュアを使って描こうとしているのかな、と思いました。
あと、子犬のラテが「ここに居たい」という気持ちを高めたのは、やはり「仲間」として、キュアグレース・キュアフォンテーヌ・キュアスパークルの3人のプリキュアと、ラビリンたち3人の妖精(地球のお医者さん見習い)と出会い、積み上げてきた日々があったからかと。プリキュアたちのあいだで、自分は一方で守られてはいるけど、同時に自分がいち早く「お手当すべき地球の異変」に気付き、「役に立てている」こともある…という実感と体験を積み上げてきたことも、大きく影響しているかもしれませんね。「幼い子どもの親からの心理的自立」のためには、どこかで子どもどうしという関係というか、「仲間」が必要だということも、この今年のプリキュアは描こうとしているのかもしれません。
さて、本題に戻ります。ラテの「ここに居たい」という言葉を聴いて、新プリキュアはラテの手をとって、「ラテさまを守るための力を使わせていただきます」と言い、いっしょに変身します。こうして新プリキュア・キュアアースが登場します。「ラテさまの思いを受けて、お手当します」といって、キュアアースはバテテモーダと対決し、浄化しようとします。結局「アースウィンディハープ」というアイテムをつかって、癒しの風(ヒーリングハリケーン)を起こし、バテテモーダとメガビョーゲンの両方を、キュアアースは浄化してしまいます。
敵を浄化したあと、キュアアースは「ラテの望む限り(地球の)お手当をする」と伝えます。ただ、名前をどうするか・・・ということになって、3人のプリキュアはキュアアースの「アース」から「アスミ」という名前をつけることにしました。
ということで、今週から本格的にキュアアース登場ということで、新しいエンディングのダンスも、キュアアースの入った4人組での踊りになっています。また、人間社会の常識がわからなくてトラブルが起きるアスミをどうやってなじませるか・・・ということで、次回からは3人のプリキュアとアスミ(キュアアース)の物語が展開するようです。では、今日のプリキュアの話、おわります。