さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

久喜のレンゲソウ(蓮華草)

2015年05月08日 | 
春の訪れを感じさせてくれる花はいろいろありますが、私は、レンゲソウの花が一番お似合いではないかと思っています。

関西では、あちこちで見られたレンゲ畑も、会社の関係で、関東に住むようになって、あまり見る事が無くなりました。

今はどうか分かりませんが、以前は、関西のどこででも見られたレンゲ畑が、関東では意外に少ないんです。

そんなレンゲソウを、一度撮ってみたいと、いろいろ検索してみると、意外と近い久喜市で見れるようなので、早速出かけてみました。

田圃一面に咲くレンゲソウです。レンゲ畑の赤紫色の絨毯はかっては春の風物詩でした。

春の季語にもなってます。



ここ久喜市では、毎年「レンゲ祭り」が行われてるようです。

レンゲソウは、マメ科ゲンゲ属に分類される越年草ですが、中国が原産だったんですね。中国名は、「紫雲英」。



ゲンゲとも呼ばれ、日本名の「蓮華草」という漢字は、花全体の形をハスの花に見立てたもののようです。

花は先端に輪生状についていて、色は紅紫色ですが、まれに白色(クリーム色)の株もあるそうです。





レンゲソウは、以前、緑の草の肥料ということで「緑肥」とも呼ばれ、稲作に欠かせない天然の肥料として広く利用されていました。

その為、農家では、前の年の秋ごろに、種をまいていたそうですが、最近は化学肥料の普及で、その必要が無くなったのでしょう。



しかし、最近は、有機農業への関心が高まるにつれて、レンゲの美しい絨毯を観光資源として「村おこし」をしようという地域も出てきているそうです。

現に、ここ久喜市でも、休耕地の解消、有機栽培、農村環境の美化に効果的なレンゲの栽培が行われ、「レンゲ祭り」が平成元年から地域住民を主体とした実行委員会組織によって開催されているそうです。



真横からのレンゲソウもいいですが、ちょっと上からも撮ってみました。輪になって咲いてる様子がよく分かります。



真上から、宙玉レンズでも撮ってみました。



バックにタンポポを入れる………・春ですねぇ~!!、



宙玉レンズで、違う角度から撮ると、こんな風に見えます。




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尾島家のその他の花たち

2015年05月06日 | 
尾島家の敷地内には、クマガイソウ以外にもたくさんの花が咲いています。

今回は、その中のいくつかを紹介します。

イカリソウが咲いてる斜面の片隅に、小さな青い花が恥ずかしそうに咲いてます。

フデリンドウ(筆竜胆)です。

花を閉じた様子が、筆の先に似てることから、この名前が付いたそうですが、地面からいきなり花が咲いてるように見えます。

この花も、フクジュソウやカタクリの花と同じように、陽があたっている時だけ開き、曇天や雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じているそうです。



家の方に聞くと、以前はたくさん咲いていたようなのですが、心無い人の盗掘で、最近は見かける事が少なくなったそうです。

最近はこんな輩が多く、心が痛むだけでなく、腹が立ってきますね。



そして日陰で咲いていたのは、ユキモチソウ(雪餅草)です。

花は、1個の仏炎苞に包まれ、変った形をしています。

仏炎苞は、ミズバショウと同じく、小さな花を周囲に密生させた棒状の花穂(肉穂花序)を苞葉が包みこんでいるもので、仏像の後背の仏炎に似ているためこのように呼ばれます。

このユキモチソウも、絶滅危惧II類に指定されてる稀少種です。



仏炎苞の口辺部から突き出ている偏球形の純白の付属体を「雪」のような「もち(餅)」にたとえて命名されたそうです。



次の花は、マルバスミレ(?)

花札には「マルバスミレ」と書かれているのですが、花の唇弁には紫条の模様が見えず、真っ白なんです。

調べて見ると・・・・

「マルバスミレも花色がほぼ純白なことで容易に他と区別できます。ただ、唇弁に僅かに紫条が入ります。」とのこと。

どなたか、解れば、教えて下さいね。



つぎは、紅白の鯛が並んでますよ。(笑)

タイツリソウ(ケマンソウ)

花茎一本に花が最大で15輪ほど釣り下がって咲き、あたかも鯛が釣竿にぶら下がっているように見えるため、「タイツリソウ」の名が付いてます。

別名を華鬘草(ケマンソウ)とも云い、 これは仏具の華鬘に見立ててつけられた名前だそうです。

華鬘とは寺院のお堂の中にかける透かし彫りの飾りのことで、金・銅・革などを材料に花鳥・天女などを透かし彫りにするものです。





お馴染みのハナニラ(花韮)の群生も見る事が出来ます。

原産地はアルゼンチンなんですね。

葉にはニラやネギのような匂いがあることからハナニラの名が付いたようですが、野菜のニラとは同じ亜科に属するものの、別属です。



次の写真は、花札によると、ツリガネソウ

ツリガネソウとツリガネニンジンは、よく似てるようなのですが、私にはチンプンカンプン。

取り敢えずツリガネソウ……ということで・・・・(間違ってたら教えて下さいね。)

いろんな色の花が咲いてました。

現在は「カンパニュラ」や 「カンパヌラ」などの名前で、花屋さんの店頭で販売されてるようですね。

「釣鐘」という名の通り、本来は、下を向く花ですが カンパニュラは横向きや上向きに花を咲かせます。

自生しているツリガネニンジンは、夏から秋にかけて、日本各地の山や 野原で普通に見られるそうですが、釣鐘型の花と白く太い根がチョウセンニンジン に似ていることが名前の由来だそうです。

果たして、この花はどちらなんでしょうね。少なくとも自生してるものではなさそうです。



最後は、華やかなシバザクラ(芝桜)




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レンゲ畑に鯉のぼり

2015年05月04日 | 景色
ゴールデンウィークも半ば、そろそろUターンラッシュが始まる頃でしょうか。

そして明日5月5日は「こどもの日」。

そんな「こどもの日」にちなんで、今回は鯉のぼりです。

加須のレンゲ畑には、大きな鯉のぼりが、泳いでます。



我が家は息子二人だったので、お雛様には縁がなかったのですが、「こどもの日」が近づくと、兜を飾ったり、ベランダの手すりに小さな鯉のぼりをたてたりしたものです。

「こどもの日」は1948年に、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨で制定されましたが、もともと、5月5日は端午の節句として、男子の健やかな成長を願う行事が行われていたんですね。

このように、古来は「端午の節句」の日だったので、その色が濃く、現在でも男の子のいる家では「兜」「こいのぼり」「五月人形」を飾るようになりました。

最近では、兄弟姉妹のいる家庭では、一緒にお祝いをするのが一般的になり、更に女の子だけの家庭でも最近は「こいのぼり」を飾ったりするようです。



それでは、なぜ「兜」や「五月人形」だけでなく、「こいのぼり」なのでしょう??



調べて見ると・・・・・・

奈良・平安時代には、宮廷は端午の日に、軒に菖蒲やよもぎを挿し、臣下の人々は菖蒲を冠に飾ったり、菖蒲の葉の薬玉を柱に下げたりしました。

鎌倉時代には、武家の間から菖蒲と尚武をかけてこの日を大切にする気風が生れまれ、さらに、江戸時代には、端午は幕府の重要な式日となり、大名や旗本は江戸城に出仕し将軍にお祝を述べたそうです。

将軍に世継が生れると、城中にたくさんの幟や作り物の遣り、長刀、兜などを立てて盛大にこれを祝いました。



そして、江戸中期になって、庶民の間から町民のアイデアで鯉のぼりが生れたそうです。

中国に古くから伝わる登竜門の伝説になぞらえ、 竜門の滝を登り切ると鯉が竜になるように、我子も健康に育ち、将来は大きく出世して欲しいとの気持を込めたものです。

また、「わが家に男の子が生まれました。どうぞお守りください。」と天の神様に伝え、守っていただく意味があるとも伝えられています。

こんな風に、昔から庶民に親しまれてきた「こいのぼり」

最近では、個人の家の庭などでも見かける事が少なくなりましたが、観光地などでは、川にたくさんの「こいのぼり」を泳がせてるところが増えましたね。

そんな「こいのぼりとレンゲ」を「宙玉レンズ」でも撮ってみました。





レンゲの花もたくさん撮ってきましたよ!!

後日載せますね。
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久しぶりの鳥ウォッチング

2015年05月02日 | 野鳥
いよいよ5月、GWの真っ最中!!久しぶりの鳥写真です。

レンジャクを撮りに行って以来、鳥撮りにはご無沙汰してたのですが、4月23・26日、久しぶりにA公園周辺を歩いてみました。

ヤツガシラ騒ぎが収まった公園周辺は、鳥撮りさんたちもまばらです。

久しぶりのデジスコですが、やけに重く感じながら、林の中を歩いてみると・・・・・

相変わらず賑やかなのはガビチョウ達で、アオジやシメ・シロハラたちも、まだいます。

藪の中にはクロジの姿も・・・・・・・

頭の上をサンショウクイが、囀りながら飛んで行きます。

この林でサンショウクイを見かけたのは久しぶりです。

さて目的のキビタキやオオルリは………相変わらず、声はすれども姿は見えず!!

その声につられて、いつの間にか、鳥撮りさんたちが集まってきます。

暫く声の主を探すものの、結局、射程内には、降りてきてくれず、写真は断念。

帰りがけの道端で、のんびり写真を撮らせてくれたのは、賑やかなカケス(樫鳥・橿鳥)たちです。



新緑の林の中を数羽のカケスが、飛び回ってます。

今シーズンは、山の木の実が少なかったのか、例年になく多く見られましたね。

日本では、留鳥として、冬には暖かい平地に降りてくるカラスの仲間です。



樹の芽でしょうか、時折こんな恰好で、新芽を突っついてます。



和名の由来は、あの賑やかな鳴き声から来てるとされていますが、呼名の「かしどり」は、カシなどのドングリを好んで食べる事から来ています。(「野鳥の名前」より)





そして、26日は、夏を思わせるような日差しが強い日。今度は、アマサギでも来てないかと……手持ちのミラーレスだけで、田圃を歩いてみました。

歩くだけで汗ばんできますが、辺りを見渡しても、いるのはコサギとチュウサギだけで、アマサギの姿は見えません。

突然1メートルほど前の草むらから、キジがのんびりと出てきます。

ビックリしたのはキジよりもこちらの方で、ゆっくりを後ずさりしながら撮ることになりました。

単焦点の望遠レンズだと、近すぎて、撮れなかったかもしれません。

さすがにキジのほうも、こちらに気付いたらしく・・・・・・しかし慌てる様子もなく、ゆっくり草むらに戻っていきます。



あちこちで、キジの鳴き声が聞こえます。それぞれの縄張りを確保してる最中でしょうね。



周辺では、セッカもそろそろ巣作りを始める頃でしょうか。あちこちで、あの独特な鳴き声が聞こえてきます。

少し遠い所ですが、上手く葦にとまってくれました。



どうもこのあたりで巣を造ろうとしてるのか、この周辺から、離れようとしません。



オオヨシキリも、まだ数は少ないですが、第1陣が到着したようです。

しかし、これも遠い!!



まだ警戒心が強く、近くには姿を見せてくれません。

オオヨシキリが来ると、この辺りでも、そろそろカッコウの声も聞こえるかもしれません。

これからが楽しみです。

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