水戸藩開藩400年記念「桜田門外ノ変」映画化支援の会が、第2回幕末映画祭と銘打って行った「天狗党」を本日見た。県立図書館で行われたもので、満席で折りたたみ補助椅子まで出る盛況だった。
山本薩夫監督になる昭和44年(1969)芸術祭参加作品とあった。大映映画配給である。出演は仲代達矢、加藤剛、神山繁、山田吾一、中谷一郎、若尾文子、十朱幸代などでいずれも皆若かった。原作・三好十郎、脚本・高岩肇、稲垣俊。
40年前の映画で、会場が広かったせいか画面が暗く、音もクリヤでなく役名を覚えるのは大変だった。それに、武田耕雲斎、藤田小四郎の名前は劇中登場人物の口から出ただけで、これら天狗党の主人公は登場してこなかった。仙太郎や水木や吉村などの劇中登場人物には、今まで天狗党の勉強をしてきたが、出てはこなかった。
この映画は、今まで勉強してきた天狗党や、吉村昭原作の「天狗争乱」とはかなり異なるもので、小生には何故この映画が、今回の映画祭上映となったのか、理解できなかった。魁として散った天狗党の皆に申し訳ない気がした。