昨夜ペンションウッドチャックに泊まって、トレッキングパックを利用して、刈田峠から刈田神社、熊野岳、自然園、名号峰、猫鼻を経由して、峩々温泉までの縦走をした。刈田峠までペンションのご主人に送ってもらい、峩々温泉で迎えに来て貰うサービスである。小生のように、一人で山行するものにとって、縦走ができるのでこれはありがたい。さもなければ、出発点に戻らねばならず、往復か周回コースかに山行が制限されてしまう。
計画した時点では天気予報は曇であったが、前日になって雨になった。しかし、時間の空いているときを選んで来たので、計画を変更することは、できない。雨の中をあるくことを覚悟して、ペンションの美味しい夕食をたらふく戴いて、眠った。しかし、今朝起こしてもらって(朝早く起きるのは苦手)外を見ると、見事に晴れていた。これは幸先よいとうれしくなった、のだが・・・・・。
今回の目的は、紅葉を見るためと、単純に山行が目的だった。半月以上も山行が空いているので、久しぶりとなった。相変わらず、腰(尻)から脚先まで両足とも裏側(背面)が痺れるように痛い。運動不足と理解してできるだけ歩きたいからである。
刈田神社(ライブカメラが設置してあった)に上り、本日の無事をお祈りしてからお釜へ下る際、道の縁の上をわき見をして歩いていて、50~60cmの深さのある石とコンクリートで出来た側溝に転落してしまった。荷物は10kg程度で左肩から落ちたが、幸い手をついたため、頭、肩や首からぶら下げていたカメラには異常はなかったが、手のひらに擦り傷、両足膝を打撲してしばらく唸っていたが、気を取り直して本日の予定コースを歩くことにした。大した怪我がなかったのは、お参りしたお陰と考えた。また、好天気の代償かとも思った。お釜から熊の神社まで徳島から磐梯山・安達太良山を登って、今日熊野岳に来られた男性と遭い一緒した。この方は、自分の車で四国から来たとかで、今夜は蔵王温泉に泊まるとのことで、熊の神社から刈田峠に引き返すとの事で別れ、小生は先に進んだ。
熊野岳からはゴーロの緩斜面を下り、途中からハイマツの中を進んで、予定通り名号峰に着いた。1時間の大休憩をとり、お湯を沸かして味噌汁でペンションで準備してもらった山弁を食べた。食後はコーヒーを淹れた。ここまでも、ここから以降でも確かめたが、唯一名号峰からのみ携帯電話が繋がった。峩々温泉でも周囲が山に囲まれていて駄目だった。名号峰からは里山を歩いているようで、最初はダケカンバ、次にブナなど下に下りるにしたがって、ミズナラやクヌギの林の中の笹の道を歩いた。遠く南方向尾根の北斜面に落差の高そうな滝と、流れるような滑滝が望めたが滝名ははっきりしない。
肝心の紅葉はすでに盛りを過ぎているような気がした。真っ赤なナナカマドの実はあちこちに見えるが、葉はほとんど落ちてしまっていた。しかし、光を受けて輝く黄色のモザイクがえもいえない風情だった。ときに逆行で透けて見える葉などもよかった。麓ではまだのようだったが、・・・。
最期の分岐である猫鼻からの下りでは、打撲した右足膝小僧が痛く、熱っぽくなったが、予定通りの時間に下山できた。ペンションで一服し、遠刈田温泉の公衆浴場に身体を沈め寛いだが、両足の膝小僧は予想以上に傷ついていて驚いた。通勤時間帯の高速割引を待って、17:00白石ICにのり、途中船引・三春ICで一旦降り、再度のり直して無事19:30丁度に帰宅。本日の走行距離269.8km。昨日と合わせ今回の山形・宮城の旅では走行距離は671.5km。途中一回の給油もせずに済んだ。
中央蔵王縦走の詳細はこちらを、昨日と本日の紅葉を求めて東北の旅はこちらを参照下さい。