台東区・根岸にある洋食屋さん、レストラン香味屋(かみや)さんにお昼を食べに行きました。日比谷線・入谷駅から歩いて10分。洋食好きの家族が前から行きたかったお店だそうです。
創業大正14年。香味屋という屋号は、もとは香水を扱う輸入雑貨店だったことからきています。珈琲豆を扱っていたことから、周辺の花柳界の芸者衆の要望で軽食を出すようになり、のちに洋食屋さんとなりました。2代目が完成させた「ビーフシチュー」、3代目が完成させた「メンチカツ」が看板メニューとなっています。
オムライスやグラタンなど、洋食屋さんらしい魅力的なお料理がいろいろありますが、私たちはちょっと贅沢なコースのお料理をいただきました。白いテーブルクロスの上にとんとんとカトラリーがセットされ、わくわく期待が高まります。
王道のコンソメスープをいただいたのは久しぶりのような気がします。フォンからていねいに作られた、誠実さのこもったお味。左向うに見えるパン(バターロールと三日月パン)は、手作りの温かさを感じました。
お魚料理は、スズキのポワレでした。お魚の下には揚げなす、上にのっているのはキャベツとトマトだったかな...? 下に敷いてあるのはおそらくベアルネーズソース。
メインディッシュは、ビーフシチューとメンチカツというお店の黄金コンビでした。ビーフシチューは黒毛和牛をデミグラスソースで煮込んだ濃厚で深みのあるお味。ほろりと柔らかいお肉が絶品でした。
そしてナイフを入れたとたんに肉汁がじゅわっとあふれるメンチカツも最高。ビーフシチューのデミグラスソースをからめながらいただきますが、からしをちょんとつけるとこれまたおいしい。ポテトグラタン、にんじんのグラッセ、ブロッコリーという王道のつけ合わせも、どことなく懐かしい雰囲気があります。
メインディッシュといっしょに運ばれてきたミモザサラダ。お料理はおいしかったけれど、最後は苦しくなってきたので、メインのお料理は食べるのを少し手伝ってもらいました。
別腹のデザートはオレンジのムースとガトーショコラ。コーヒーといっしょにおいしくいただきました。