だいぶ間が空いてしまいましたが、諸橋近代美術館の続きです。
諸橋近代美術館のことを私が偶然知ったのは、実はわりと最近のことです。古城のような佇まいとダリのコレクションに惹かれ、機会があれば是非訪れたいと思っていました。
諸橋近代美術館は、福島県郡山市に本社をもつスポーツ用品小売業「ゼビオ」の創業者、諸橋廷蔵さんが創設されました。ゼビオのことを存じ上げなかったのですが、ゴルフ用品のヴィクトリアや、サッカーの東京ヴェルディなども配下におく、かなり大きな会社のようです。
創業者の諸橋廷蔵さんはシュルレアリスム、とりわけサルバドール・ダリの作品に興味を持ち、自らの手で蒐集をはじめたということです。現在は廷蔵さんの長男である諸橋英二さんがその遺志を継いで。美術館を運営しています。
コレクションを構成するのは、ダリの絵画、彫刻、版画作品など約330点、印象派からシュルレアリスム期までの絵画作品約40点、英国現代作家PJ クルックの絵画約30点など。コレクションに一本筋が通っているところに魅力を感じます。
ダリの絵画はこれまでに展覧会で何度か見ていますが、この美術館は大型の彫刻作品が数多くあることに驚きました。ダリの彫刻を一度にこんなにたくさん見たのは初めてかもしれません。
それから作品についている説明が、専門家による解説だけでなく、創業者の蒐集のエピソードや、キュレーターの思いのこもったメッセージとともに語られていることにも好感が持てました。
過去の展覧会で見たことのある懐かしい作品とも再会しました。これはそのうちのひとつ「アン・ウッドワードの肖像」です。国立新美術館で開催された「ダリ展」で見て心に残った作品です。
岩のくり抜きと女性のシルエットが同じ、女性のドレスのリボンが遠くの海へとつながっているのがわかるでしょうか? 遊び心のある作品です。
この角度から見る美術館が特に気に入りました。
鏡のような湖面に映ったお城のような美術館、本当に美しいですね。
お城と言ってもけばけばしくないところが、また上品で素敵です。
ダリの遊び心、説明を観るまで気付きませんでした!そしてダリの彫刻って確かにあまり観る機会無かったですね。
良い美術館をご紹介くださりありがとうございました。
こちらの美術館、たたずまいがヨーロッパの古城のようですね。落ち着いた雰囲気がとっても素敵です♪
いつか行ってみたいところがまた増えました。
ダリの彫刻がそんなに収蔵されているのですね!それは珍しいですね。
この肖像画、初めてみました。
シルエットの遊び心、楽しいですね。
ほんとうに、湖に移る美術館の姿、とても美しかったです。
お城のような建物って、日本の風景の中では借り物みたいになってしまうことが多いですが、うまくマッチしていて違和感がないところが、私もすてきだと思いました。
彫刻作品って大きくて重いので、なかなかお目にかかる機会がないですよね。ブロンズの硬質な彫刻が、美術館の建物によく合ってましたよ。
機会がありましたら是非訪れてみてください☆
ヨーロッパの古城のような、とても美しい美術館でした。
周囲の空間に余裕があって、広大なお庭や周囲の風景と一体になっているから、また美しさを増すのでしょうね。いつか機会があったら是非足を運ばれてみてください。
ダリの彫刻をこんなにたくさん見ることがないので
とても新鮮でした。
この肖像画は不思議と心に残っていたので、ここで再会することができてうれしかったです。
遊び心も楽しいですよね。