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横浜 大倉山公園の梅

2019年03月10日 | おでかけ

今年の2月はいろいろあって、梅を見に行く余裕がなかったのですが、先日ふと思い立って、横浜の大倉山公園に梅を見に行こう、ということになりました。ピークはやや過ぎていたものの、遅咲きの梅が美しく、いいお花見になりました。

大倉山公園は、東急東横線の大倉山の駅から線路沿いに急な坂道を上った丘の上にあります。着いたのは夕方4時頃で、そろそろ日が傾いていましたが、人も少なくゆったり散策できました。

公園に入って木立を抜けると、ギリシャ風の白亜の洋館 大倉山記念館が現れます。実業家で東洋大学学長を務めた大倉邦彦氏が、大倉精神文化研究所として創設した建物で、のちに横浜市に寄贈されました。会議室やホールがあり、文化活動や展覧会、コンサートなどに使われています。

記念館からさらに歩くと、眼下のなだらかな斜面いっぱいにみごとな梅林が現れます。梅林はゆるやかな起伏を見せながらVの字に続いていて、まるでどこかの里山に来たような、のどかな風景でした。すでに陰り始めた日の光が、谷間に陰影を作っています。

遅咲きの白梅が、元気に溌剌と咲いていました。

愛らしいピンク色が、遠くからもひときわ目立った玉簾(たますだれ)。

ひとつの木から白とピンクの花が咲く無類絞り(むるいしぼり)。

ほんのりピンクがかった白梅。つぼみも愛らしい。

池に張り出す東屋と、しだれ梅の淡路枝垂(あわじしだれ)。花はほとんど散っていましたが、名残の梅もまた風流です。

梅ではありませんが... 同じ時期に咲く馬酔木(あしび)も大好きな花です。和服を着たお嬢さんの髪飾りのようです。

青空の下、凛々しく咲く白梅の玉英(ぎょくえい)。

真っ赤な梅は、鹿児島紅でしょうか。この色も好きです。

緑の萼(がく)がさわやかな月影(つきかげ)。

中には、幹が空洞になりながらも、のたうち回るように枝を広げ、花咲き誇る古木もあり、生きる力に圧倒されました。

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