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欅くろさわ :黒澤明監督ゆかりのお蕎麦

2019年03月07日 | グルメ

映画のあとに、お昼をいただくことに。行こうと思ったお店があいにく予約でいっぱいだったので、予定を変更して、その途中にあるお蕎麦屋さんに入ることにしました。

いつも車で前を通っていますが、今まで気が付かなかった...。ビルの1階にあってあまり目立ちませんが、中に入ると古民家風の重厚な作りで、趣がありました。そして気が付けばあちこちに、黒澤明監督の写真や映画のポスターが飾ってあります。

よく見ればお店の名前は「欅くろさわ」。後から知ったところでは、黒澤監督のご子息の、黒澤久雄さんがプロデュースしているお店ということです。お昼のメニューはご飯ものもあってなかなか豊富。決めるのに時間がかかりました。^^

天そば膳。海老や野菜の天ぷらに、ごはんと小さなお蕎麦、小鉢などがつくセットです。

私は季節限定の、海老と春の山菜の天ぷらのつく冷たいお蕎麦をいただきました。天ぷらは海老のほか、たけのこ、ふきのとう、たらの芽、菜の花など。春の恵みをいっぱいいただきました。お蕎麦のゆで加減はややかため。しゃきっとさっぱり、おいしかったです。

近くのテーブルのから聞こえてきた話によると、このお店では豚ざるというのが名物のようです。豚肉の入った温かいおつゆに冷たいお蕎麦をつけていただくようで、武蔵野うどんのお蕎麦版かな?と想像しました。機会があれば食べてみたいです。

黒澤明監督の作品はほとんど見たことがありませんが、唯一、学校の芸術鑑賞で「デルス・ウザーラ」を見に行ったことがあります。場所は、今はなき横浜・関内の映画館。それまで映画といえば、娯楽作品しか見たことがなく、芸術系の映画を見たのはこれが初めてでした。

でも子ども心にもすごくおもしろくて、引き込まれました。まわりの級友たちも、それは同じだったようで、いい映画というのは、子どもの心にもちゃんと届くものなのだな...としみじみ思います。その後しばらく学校で、カピタン!が流行語になったのは言うまでもありません。^^

そんな思い出話をしていたら、帰りがけにお店の中にデルス・ウザーラのポスターがあることに気づいて、びっくりしました。いずれは、黒澤作品も少しずつ見ていきたいです。

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