横浜焼売(シウマイ)物語2025

ハマっ子のソウルフードは崎陽軒のシウマイ。漫画書き柴犬溺愛落語らぶ好き晴れ時々ランニング、更新随時

花天井

2015-04-11 | 横浜ラブ
神奈川県立歴史博物館は、明治37年横浜正金(しょうきん)銀行として馬車道の入り口(海側)に建設されました。


ドーム屋根が特徴的なネオバロック様式の建物で、明治時代の代表的な近代建築のひとつ。
地元の人からは親しみを込めて『しょうきん(正金)さん』と呼ばれていたそうです。

馬車道側の入り口から階段を上がると扉の先に小エントランス。
そこで上を見ると見事なステンドグラスの花天井です。

常設展や特別展を見る場合は有料ですが、
建物の中を通り抜けるのは開館時間なら無料で誰でも入館できます。
このステンドグラスの天井も見上げ放題です。

エントランスから左右に伸びる通路には、
この博物館の建築史や、市内に残る西洋館の案内図などが展示されていて、ちょとした観光スポット。
喫茶室も営業中。



横浜は関東大震災でほとんどの建物が焼失したため、明治期の建築がこうして残っていることは奇跡に近いのです。
この「しょうきんさん』も関東大震災で被災してドーム屋根を焼失しましたが、本体は倒壊を免れます。
第二次世界大戦後半の横浜大空襲でも焼け残り、
昭和22(1947)年、東京銀行横浜支店として再編。
昭和39(1964)年に銀行業務が東京に統一されて、建物を神奈川県に売却。
昭和42(1967)年、県立博物館として開館しました。今のドーム屋根はこの時復元再建されたものです。
同年、国の重要文化財に指定されました。

博物館正面玄関はドームのある旧館の反対側。「しょうきんさん」時代の新館部分にあたるそうです。


表で記念写真を撮るのも良し、中に入って明治からの歴史の雰囲気を味わってみるのも良し。
県立歴史博物館は、ちょっとした時間旅行が楽しめます。