@「伝える力」とは読む、書く、聞くことのバランスを取る事だと言う。物事を深く理解していなければわかりやすい説明・表現はできな事、謝罪には一言「御免なさい」が効果があり理屈ぽく語る必要がない、と言う。現実、謝罪など富に理屈を飾り立て長々と話す人がいるが会社に対しても、個人に対してもマイナス効果になる。更にやたらにカタカナ(英語)を混ぜ知性を見せようとする人は醜く恥ずかしい。「知ったかぶり」ではなく、わからなければ「聞く」姿勢を大切にしたい。気になったのは、使ってはならない言葉、語句「いずれにしても~」「ところで」はなるべく避けた方がいいという。
『伝える力』池上彰
「概要」商談や会議、プレゼンテーションや企画書・報告書の作成、電話での交渉、メールでの連絡----ビジネスの現場で行なわれている日常業務。仕事の「できる」「できない」を左右するのは、意外とこうした基礎をしっかりやるかどうか。それには上司や部下、顧客とのコミュニケーションをいかに円滑にするかが鍵を握る。本書は「話す」「書く」「聞く」の3つの能力の磨き方を紹介。
第1章 「伝える力」を培う
深く理解していないとわかりやすく説明できない事実
謙虚にならないと物事の本質は見えない(分かったつもりは怖い)
重要なこと、そうでないものを種差選択(プライドを捨てる)
良い聞き手になる事
第2章 相手を惹きつける
相手が興味をさそる話題を提供(相手の心を掴む)
その場の配慮(場の空気を読む)言うべきか、言わざるべきか
自信を持って話す(姿勢・態度)
第3章 円滑にコミュニケーションする
相手との感情表現を大切にする
責任ある言葉、表現を身につける
叱る時は1対1の時が大原則 vs 褒める時は皆んなの前で
陳謝・謝罪に「御免なさい」は一番効果あり(理屈ぽい言い訳はマイナス)
苦情時にはまず名前から名乗り「単なるクレーマーではない」ことを悟ってもらう
クレーマー対応には穏やかに聞き直し録音・記録している旨を伝える
第4章 ビジネス文書を書く
フォーマット(目的・経緯・結論)に沿った文章内容(5W1H)
演繹法(具体的な結論を推論する方法)もしくは帰納法(一般的な規則を見出す推論)の選択
五感を大切に(色・音・味・匂い・手触り)に表現
具体的な事を飾らず表現する
第5章 文章力をアップさせる
「もう一人の自分」を想定して組み立てる
寝かせて読み返す(時間をおいて読み書き変える)
音読して、聞いてもらう
要約文章の書く癖をつける
第6章 わかりやすく伝える
わかりやすい言葉を使う(英語・カタカナ・難しい漢字を使わない)
「~性、~的」の表現で誤魔化しが効く
相手の立場に立って表現
場合によっては図解・矢印などを入れる・シンプルな表現にする
第7章 この言葉・表現は使わない
「そして」「それから」、「~が」(逆説となる)、「いずれにしても」
「ところで」「さて」も頻度少なく
絵文字の利用(意味を誤解されやすい)
第8章 上質のインプットをする
書く、話すには「読む」行為が必須(インプット・アウトプット)・メモする癖
語彙の幅を広げる(読書)・落語を聞く
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