MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

TOKYOドラゴン飯店

2020-12-30 23:54:53 | 邦画
西村喜廣監督とオールインの任侠俳優たちがコラボして作ったラーメン戦争作品という
イメージしかなかったんですが
なんと映画が持ってるエンタメのファクターをなんでもかんでも取り入れちゃって
最終的には着地点がはっきり死んないまま無理やり、ハイ時間ですって
チャチャっておしまいにした感が強かったけど
エンドロールで次回作の予告らしこものも入っていたんで、これってDVDリリースがライツキューブだし、シリーズ化していくんでしょうか
 
女優さんも強面の本宮泰風、山口祥行、小沢和義、小沢仁志だけじゃ劇場にかかんないだろうって
吉田凜音をヒロインにしてAV業界から八ツ橋さい子、そして歌手のMICHIって言う方まで
MICHIさんは宣伝を兼ねてスピンオフ作品まで作って、それも映像化っていうかレンタルDVD用に別リリースしてる
商売上手なライツキューブでして、っていうか初回限定のセルDVDにはメイキングとこのスピンオフ作品までついての6800円
まさかシリーズになるかもなんて思ってなかったもんだから購入しちゃいましたけど
 
本宮泰風さんの役名が龍、そして山口祥行さんの役名が辰
どっちゃもドラゴンですものねぇ
オープニング勤めを終えて辰が出所してくるのが”東京警察刑務所“
この東京警察って西村作品の「東京残酷警察」ですよね
ってことで、いろいろ西村作品やら、オールイン作品へのオマージュっぽいセリフとかあったりもしてて
こちとら十分に楽しめる作品ですが
 
ギズモって言うよくわかんない正体の男に組を潰された龍と辰は中華飯店を開き
それがYouTuberによって拡散されて大繁盛
そこの店舗前に龍と辰と敵対するこれまた組みをギズモによって潰された仁と知の実兄弟の元ヤクザが移動車でラーメン屋を営業し
これまた大食いYouTuberの八ツ橋さい子によって繁盛し
 
こういうのって時代を風刺してつのかしらねぇ
2組4人のヤクザが組が解散させられて堅気になってのラーメン屋さんなんすよ
さらに残酷造形を得意とする西村監督が娯楽要素として取り入れたのが、なんとミュージカル仕立てなラーメン活劇
もう見てるこっちはなんでも受け入れてしまいますよね
 
そういやTAK∴さんが出演兼アクションコーディネイトって
小沢仁志と本宮さんとのラーメン丼と九寸五分とでのやりあいアクションですかねぇで、いつもの西村組のキャストはチョイ役で出演されてて、え、こんなとこにこんな役ですかって見つけるだけでも楽しい作品
 
で、浅草あたりの銭湯では倶利伽羅悶々のは入浴はOKなんすかねぇ
山口さんの全身タトゥーに比して、観音様だけの本宮さんの背中って
って思ったらとんでもな発想に使われていたのね

個人的に私は山口祥行ファンですからねぇ、本宮泰風との主演コンビはもう「日本統一」以来流石に息ピッタリでしたし、どうやらこの「日本統一」と「すじ彫り」とのコラボレーションの時にこの作品の発想が生まれたとか
いつものオールインとはまた違って面白かった
てかいつもの西村監督作品と違って血糊も血飛沫も微塵もない作品でした
 
よく知らないんですがギズモの手下たちって「20世記少年」からのオマージュだったような気がするんですが・・・

龍辰の店でバイトするラーメン大好き少女で何故かJK制服姿の心を演じていた吉田凛音ちゃんのミュージカルシーンで踊り歌うところを後ろから煽りで撮ってって一瞬ヒラってすカートから中の白いものが
コマ送りしては再確認したら白いスパッツだったのがガッカリ
 
2020年製作、日本映画、西村映像作品
西村喜廣原作・脚本・製作・編集・監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、小沢和義、小沢仁志、吉田凜音、八ツ橋さい子、MICHI、、ゆうたろう、鳴瀬聖人、屋敷紘子、品川祐、茶谷優太、石川雄也、島津健太郎、小見川千明、坂口拓(TAK∴)
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?

2020-12-30 17:39:48 | 洋画
こう言ったアメリカンコメディってほとんど見ないんですよ
なぜかって、日本人である私と西洋人と笑いのツボが違うから
”何がおもろいんやね“っていつも思うとりますが
なぜか見ちゃうってのはセットにするための員数合わせのため
で、ご多分にもれずこの作品もそんな員数合わせですから12月4日にリリースされてるのに、レンタルしてきてるのはもう月も変わろうというこんな詰まりに詰まった時ですよね
 
ま、借りてきたら見るっていうのがしぃうぶんですから見ましたが
全くどこが面白いのか全くわかんねぇ
逆に犯罪ではないものの、自分たちがしたことを隠すために
次から次に嘘で固めていくと、片っ端からほぐれていっちゃうチグハグ感は
私的には実際イライラだけに作用されていくだけだったんで
こいつはもう見てもブログに何も書けねえぇなぁ
って思ってスマホ弄りつつながら見してたんですが・・・
 
三人組の友人であるディック・ロングの死の真相がわかった時に
なんと目から鱗だった
突然気づいたんですね、“え?、邦題にもあったよね死んだ人がディック・ロング?”
そうだよね人名だってあんまり注意してませんでしたが、
慌ててスマホで原題見たら「The Death of Dick Long」じゃありませんか、
“Dick Long”.ですよ、“Dick Long”そうだったんですね
”長ーいチン○“っていうお名前だったんですね
もうこれってタイトルからして、“ネタバレ”してますやん
 
”Dick“って普通は“Richard”の愛称になってますがアメリカで“Dick”ちゅうたら、スラングでは”おチン○“の事ですよね
親にRichardって名付けられたら一生悲劇でしかないかもですか
 
そうなんですねディック・ロングはディック・ロングによって死んでしまったわけでして
ただこれだけが書きたくて記事にしましたが
 
もう一つ挙げておきたいのは保安官の婆さん
もう杖つかないと歩けない、部下はプックラな婦人保安官補に黒人保安官補の三人
久々だか初めての殺人事件に張り切るプックラ婦警さんとかレズだったんですね
アメリカの保安官は住民による選挙ですからねぇ
こんなばあちゃんが保安官してるってことはこの田舎町って、治安がいいっていうより犯罪がほとんど起きない平和な町ってことを製作者も象徴させてるってことでもあるような
そして完全にダメダメというかアホなお父ちゃん、娘に尽くバラされちゃうんですが
夫婦喧嘩の売り言葉買い言葉で出てきたもんだから、小学校低学年の娘から“フェ○って何?”って質問され、最初聞こえない振りしていたけど散々同じ質問されて
しまいにはきちんと説明しちゃうんですね、親としては正しい判断ができてるアホでもあったんですね
いろんな意味で映画自体を凝りに凝った作品にしていた監督さん
そうご自身もディック・ロングで出演されていたんですね
 
全く映画内容とは違った予想外なところだけ気分的に楽しませてもらった作品でした
 
2019年製作、アメリカン映画
ダニエル・シャイナート監督作品
出演:マイケル・アボット・ジュニア、ヴァージニア・ニューコム、アンドレ・ハイランド、サラ・ベイカー、ジェス・ワイクスラー、ロイ・ウッド・ジュニア、スニータ・マニ、ジャネル・コクラン
コメント (2)
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