何故か中国本家で作られた”ムーラン“作品が2本、日本ではどちらも未公開作品ながら同時DVDレンタルリリースされました
ってことで先に中国映画配給には勝手に強いと思ってるHARK作品の「ムーラン -戦場の花-」の方を見ましたが
これはただそれだけの理由でしたが、ある意味正解だったようで
こちらの@エンターテインメント作品は、女と知れて英雄となった木蘭の10年後のお話になってまして
もはやムーランは将軍と兵士から呼ばれる地位におり、再び柔然との先攻から魏を守る辺境の雲中城の砦を守ってるんですね
今作ではもう女を前面に出してきてるムーランですが、その獅子奮迅の活躍に誰も女という目では見てないんですねぇ
っていうかオープニングでの剣戟シーンでは、これまた最近の中国映画のクソリアリズムでしょうか
相変わらずCGで血糊噴出でしたが、面倒なのか戦闘シーンがもうモブすぎて
このオープニング以外に血糊の飛沫は全く飛びませんでした
さらにムーランを絡めているものの、今作はムーランが柔然の一部休止の間に柔然の出城に攻め込んで捕まった皇帝の息子である将軍を救い出すが、
そのために自分を含めて数人の魏兵士が捕虜となり
ムーランの武力任侠目をつけた柔然の草原部族を束ねるハーンを暗殺し、自らの力で魏までをもせめて行こうって言う、アシナ族の若き族長坤鵬の野心から
柔然の内乱というかクーデターに巻き込まれていくムーランの姿を描いている
いわゆるディズニーが実写で描いた「ムーラン」や先日見た「ムーラン -戦場の花-」の後日譚にあたるんですね
敵陣で捕虜となっても持ち前の利発さ、公正さで柔然のハーンの娘からも一目を置かれるムーランでしたし
坤鵬の策略を看破して見せたりと、敵というか坤鵬が今回のムーランの実質的な敵になるんですね
奸計を用いて坤鵬は自ら可汗を暗殺し、丁度魏軍が夜襲をかけて助け出されたムーランにハーン暗殺の罪を着せて坤鵬は雲中城を攻めてくるのだった
坤鵬は戦から民を救いたければムーランを差し出すよう条件を出す。
無駄な犠牲を避けるため、真実を知るムーランは一人敵陣に出向いていくのだった・・・
坤鵬は戦から民を救いたければムーランを差し出すよう条件を出す。
無駄な犠牲を避けるため、真実を知るムーランは一人敵陣に出向いていくのだった・・・
こう言った後日譚が本当にあったのかどうか知りませんが
ちょっと敵に内紛があったりと面白いお話でしたし
二転三転する展開が映画をさらに面白くしていたのも事実
今作は単なる娯楽作品として作ってるようで○○軍に捧ぐって言った献辞がありませんでしたねぇ
2020年製作、中国映画(日本未公開作品)
リン・イー監督作品
出演:リュー・イョンシー、ジェイソン・フー、ジュー・リン、ユー・カイニン、ワン・チェン