MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ドラッグ・チェイサー

2020-12-02 23:08:42 | 洋画未公開
ニコケイがジャケットに映り込んでると、パブロフのはワンちゃんな私ですので
さらにニコケイの後ろに控えしは
ってことっでローレンス・フィッシュバーンが銃を構えているんですから
これはもう、無条件でのセットレンタル
しかし、何も考えず、ジャケットも見ずにのレンタルでしたから
プレイヤーにかけた途端、こういっちゃ申し訳ないのですが
なんと大仰なテーマ曲に乗っかって半月だったか、いやどれより細い三日月のロゴマーク
そうなんと、彩プロが輸入配給してる作品だったんですんれ
彩プロじゃ期待できねぇなって、思惑が申し訳大当たりでした
ニコケイだけじゃなくてローレンス・フィッシュバーンのW主演なのに未公開DVDスルーであるって作品でしたねぇ
 
あんま作品の悪口は書かないつもりの私ですがこれはあまりにも酷い作品
酷すぎて、”ドイヒー“って言う表現さえできない有様
 
いわゆる南米コロンビアで生産された高純度コカインが闇の地上ルートを北上してアメリカ本国に運ばれる間に、不純物が混ぜられてアメリカで流通し始め死人が出る有様
カナダの組織本部は組織のメンツをかけて、どこで誰が混ぜ物を入れたのかを
ベテランの運び屋クックに探らせることに・・・
このクックにニコケイ
 
陸路秘密裏に北上運搬される麻薬の盗難防止と品質保証するためにクックは要所要所に先回りして、現場で品質検査をしていく姿を克明に描いていくんですが
麻薬は地下で運ばれるからニコケイは普通に要所に先回りできてる
麻薬を運び屋がバスとか山中を徒歩だったりと官憲の目をくぐり抜けていく様を丁寧に描いていくんですが
それなら地下(裏)でなく地上(表)で運んだ方が早いのになぁ
っで思ってしまう
 
さらにDEAの捜査官の姉が麻薬それも粗悪品使用で死んでしまい
仕事を超えてこのルートを潰そうと躍起になってこれまた追ってくるのが女捜査官
が、いっこうに麻薬の運び屋と交わらないんですね
 
当然見てるこっちはアクション映画を想像するんですが、映画は完全に裏切ってくれます
麻薬をただた運ぶだけだし、一応最後にニコケイは誰が混ぜ物を入れたかがわかっての
対決シーンはあるものの闘争シーンもないんですね
カナダとの国境近くの雪山の崖で足を滑らせて滑落して死んじゃう
 
ニコケイは拳銃すら持ってない、ただただドラッグの品質を要所要所で見極めて流通経路をただ追随していき、誰が犯人かわかった時点で滑落死ですからねぇ
最近主人公があっけなく死んじゃう映画見てますが
これは死んで無いだろうっていうのはわかるものの、あえて混ぜ物を犯を明かすのは控えておきますが
誰だか分かりますよね
でニコケイはそいつを焼殺してしまう
 
一方DEAの女捜査官は姉の復讐に燃えて
最後ニコケイに辿りつくんですね、ニコケイの表の職業はダイナーの親父
バッジ見せて厨房に入り、”ココは禁煙だよ“っで言うニコケイに鼻で笑って煙を吐き掛け
バッグから銃を出して銃声3発
息絶えたニコケイを尻目に落ちた三つの薬莢を拾って去っていく・・・
あれ銃を撃つ前に消したタバコって始末してないだろう
タバコのDNAから・・・
 
ジャケでこの二人を見たときは、このキャスティングなら銃撃映画だと思ったんですがねぇ
銃声は全部で6回くらいしかならなかった作品
やっぱ彩プロの映画は全く期待できないなぁ
 
2019年製作、アメリカ・コロンビア合作映画
ジェイソン・カベル監督作品
出演:ニコラス・ケイジ、ローレンス・フィッシュバーン、レスリー・ビブ、コール・ハウザー、クリフトン・コリンズ・Jr、バリー・ペッパー、ピーター・ファシネリ、アダム・ゴールドバーグ、ナタリー・レヴェス、タイット・フレッチャー
コメント (2)
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ブルータル・ジャスティス

2020-12-02 18:02:08 | NET配信映画
ほとんど映画の情報を入れない私ですが
この映画はあの「トマホーク ガンマンvs食人族」、「デンジャラス・プリズン ―牢獄の処刑人―」を作ったS・クレイグ・ザラーの監督作品であるのと
さらにそのザラー作品にメル・ギブソンが参画しているってことで
どんな化学反応を見せてくれてるのか
ただ、それだけを楽しみでフライングレンタルしてきて、真っ先に見たものの
円盤をプレイヤーに入れようってGEOさんのディスクケースを見てちょっと機先を削がれた
だってねぇ尺が159分って・・・
どんだけ長いんやね、いやそれが杞憂でして、全く長さを感じさせない
 
こんな最高で面白い作品に出会おうとは
実は、銃撃戦にしても思ってた以上にあっけないと言うか
全く期待外れな銃撃戦の地味さなんですが
いやそれが実戦なんでしょうか、
普通なら無駄であろうと個人的には嫌うし、ある意味かほど丁寧に描かれるとイライラするようなっていうか、むだだと思ってたようなシーンも
見入ってる自分がそこにいたんですね

それは警官であろうが、女であろうが、黒人であろうが白人だろうが、かわいい赤ん坊を産んだばかりの母親であろうが、
全く容赦なく等しくどの人間に対しても暴力が突然にふってくる
その無慈悲さを強調させるために不可欠なほどに今までは無駄な映像だと私自身が思っていたシーンが
的を射たように心に突き刺さってこの世に正義なんてものはないんだって
訴えかけてくるんですね
ってことで主人公であるメル・ギブソンでさえこの作品の中では生き残ることができないんです。

普通の映画なら描かれるべきと考えられるアクションとか外連味溢れるようなシーンをあっさり描くのと、逆に普通の映画では描かない車中での無駄な会話部分などを執拗に描くという、逆転のコントラストによって、映画のバランスを崩すことで、三時間弱の尺があっという間に感じるほどモニター画面に惹きつけられていくんですね
そうなんですよ脇道をじっくり描くことでまさかのダレない緊張感が生まれてくるんですね
 
張り込み中のメル・ギブソンとヴィンス・ヴォーンとの取るに足らないような無駄な会話のやりとりが何故か心地よい。
そうあのバーガーを食う咀嚼音さえ嫌悪感を感じさせないんですよね
一晩張り込んでヤク売人を逮捕した後の一息の朝食が届いた途端に上司の呼び出しにテイクアウトにしてくれっで言う何気なさもいい
ってかこの上司にはドン・ジョンソンだったんですね
金儲けの情報をせびる街の黒幕にウド・キアってのも嬉しかった
 
オープニングでの黒人の貧困さが、エンディングではセレブ的な生活してるっで言うのは
アメリカが抱えてる分断の世相を皮肉っているような・・・
っていうか主人公の娘が黒人にいじめられてるっていうのもアメリカの社会を逆反映しているようでこんなシーンは不要かと思わせといて
主人公が行動を起こす原点日本なっていたりと
きちんと整理せいとんされてて、決してむだだと思うようなシーンがないわけで
どのシーンも省けないから、これほど長い
尺の作品にならざるを得なかったんでしょうね

時代に取り残されたようなメル・ギブソン刑事の捜査手法は
現代社会の捜査方法である監視カメラって言うのが最大の敵だったとはね
社会の変化についていけない主人公は携帯でなんでも撮れちゃうシステムに負けたって言うことですが
これも現代社会の持ってる闇だよねぇ
 
2018年製作、アメリカ映画
S・クレイグ・ザラー脚本・監督作品
出演:メル・ギブソン、ヴィンス・ヴォーン、トリー・キトルズ、マイケル・ジェイ・ホワイト、ジェニファー・カーペンター、トーマス・クレッチマン、ウド・キア、ドン・ジョンソン、ローリー・ホールデン
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