個人的にクリント・イーストウッドは役者としても、監督としても好きなお方ですから
彼の出演作や監督作品はDVDやBlu-ray化された作品は全てではありませんが
ほとんど購入しております。
私は性格的に買って持ってしまうと安心してしまうのか
いつでも見られるっていうのでほとんどの作品は買ったらそのまんま
したがってイーストウッド作品、特に最近の実話ベースでの「アメリカン・スナイパー」・「ハドソン川の奇跡」・「15時17分、パリ行き」そして「運び屋」などは購入したまま表皮のビニールさえ破ってません
従ってブログにそれらの作品が記事になってないのは見てないからでして(汗
しかしコロナ禍で輸入DVD屋さんから、日本のDVD取扱店まで自粛休業する中で
この「リチャード・ジュエル」は、私自身通販しませんので入手は非常事態宣言解除されて
お店が開くまでは入手できんしということで
レンタルしてきましたので早速記事に・・・
実話ベースで冤罪はいかにして作られるのか、って言う言うような見本みたいな作品でしたね
日本人である我々にはほとんど知られてない事件後の経過でしょうか
1996年7月27日、アトランタ五輪の会場近くの公園で、オリンピックのお祭りで騒ぐ人々の警備をしていたリチャード・ジュエルは
リュックに入った爆発物を発見して彼のお陰で、爆発前に人々はかなり避難できたが、それでも死者2人と100人以上の負傷者を出す大惨事となった
ここで面白いのは市警、郡保安官そしてFBIとの捜査権の主導権争いをするところ
でもテロっていう観点から捜査権はFBIに・・・
アメリカの司法権のは複雑な一端が垣間見られところが面白い
アメリカの司法権のは複雑な一端が垣間見られところが面白い
でもってマスコミは爆発物の第一発見者である、リチャードを英雄として持ち上げたが、
数日後、地元紙の女記者が自分の肉体を餌に昵懇のFBI捜査員から“FBIはリチャードが爆弾を仕掛けた可能性を疑っている”と報じた
それをきっかけに、マスコミはリチャードを極悪人として糾弾するようになった
それをきっかけに、マスコミはリチャードを極悪人として糾弾するようになった
FBI自体どう見てもほとんど捜査してるように見えなくて、見込みからリチャードと決めつけて彼一本にFBIの捜査は威信をもって彼一本に絞って、彼の自宅に家宅捜索に入ったり
誘導尋問でひっかけて自白や証言証書にサインをさせるとことだけに腐心してるわけです
ある意味警察権に憧れてるジュエルは司法捜査の一端を知ってるから
FBIの執拗な証言証拠だけには乗っからないものの
見てるこっちはヒヤヒヤものです、こんなにお人好しは絶対に冤罪うけるな・・・って
前の仕事で知り合った弁護士に弁護を頼んでFBIの見込み捜査と対峙していくわけで
実際弁護士も、件の女記者でさえ、爆破現場と爆破予告の公衆電話との距離から彼が犯人でないとわかるんですが
FBIは冤罪でもなんでもいいわけで、犯人をでっち上げてでも次回に繋がる犯行を防ぐためにも犯人が必要であるものの
何せ証拠がないわけで、彼の自白が必要で、録取で証言を取ろうって魂胆
ジュエルの人柄なんですね、かつての職場で知り合った弁護士ワトソン・ブライアントは彼と共にこの理不尽なFBI捜査に対峙していく
途中母親の息子を思っての大統領への呼びかけとかあるんですが
どの言葉に涙してはいたものの売名に成功した女記者は彼が無罪と裁判所からお墨付きをもらっても彼に謝罪するわけでもなく
マスコミの無責任さとか、無謀なというか、思い込みというか、冤罪上等って言ったFBIの人権無視した捜査権とか
様々な問題を提起していた作品だったような
しかし、結局は5年後に犯人は捕まるし、ジュエルはなんと保安官補として勤務してるで
終わり良ければすべてよしなんですね
アメリカの保安官は選挙で選出されるけど、保安官補は、その選挙で選ばれた保安官の自由裁量なんだよね
FBIって言ういうのも真実を追求する組織ではなかったようで
ジュエル保安官補はきっと正義の人だったんだろうなぁ
さて、今日から東京も緊急宣言が解除されるようだから、お店が休業解除したら一応Blu-rayだけは購入しておこう
2019年製作、アメリカ映画
クリント・イーストウッド監督作品
出演:サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ポール・ウォルター・ハウザー、ジョン・ハム、オリビア・ワイルド