社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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自由学園と目白の徳川ビレッジ

2021-09-24 18:35:31 | まち歩き(東京)

2021年9月20日、月曜日、敬老の日、晴れ。この日は夏日でした。

とってもいい天気だったので湘南にでも出かけたいところだが、緊急事態宣言中であり、近場で楽しむことに。

ということで、この日は、同じ沿線にありながら、これまで訪れたことがなかった「自由学園の明日館(みょうにちかんと読みます)」(フランク・ロイド・ライド設計)に行ってきました。

建物は想像していたよりもかなり小さかったがヒューマンスケールでとても落ち着く空間だった。

建物をひと通り見たあと、14時から講堂で建物に関するレクチャーがあるというので、せっかくの機会なのでお話を聞いた。

建物は1921年に建設され、平成元年(1989)9月より大規模な改修工事が行われた後、平成9年(1997)5月に重要文化財に指定された。大規模改修が行われる前は相当建物が傷んでいたようで、特に雨漏りがすごかったようです。

詳細はHP → https://jiyu.jp/

レクチャーの最後に昔の映像が流れた。

創立当初は女子部高等科(3学年)のみ。生徒たちには自治の精神を植え付けるため、学校給食の対応(食材の買付、食事の準備等)、学校生活のルール作り、生活用品のリサイクル、その他いろいろなイベントの企画・運営等全て生徒たちに委ねられた。なかなかすばらしい教育方針だ。

この創設者の孫の羽仁美央さんは同じぐらいの年齢だったが若くして亡くなったような気がする。。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでお茶を飲んだ。

 

東久留米にある自由学園の初等部の建物。この木造の校舎は現役だそうです。設計は遠藤新氏。

自由学園をあとにして、次の目的地「徳川ビレッジ」へ。

徳川ビレッジというのは、尾張徳川家が所有する約7,000坪の住宅地。

約30戸の高級戸建て賃貸住宅、ドミトリー、自宅及びその関連施設からなり、高木に囲まれた緑豊かな環境はとても日本の住宅地とは思えません。いきなり、海外の住宅地に迷い込んだような感覚に陥ります。

この戸建て賃貸の規模は、敷地面積が小さなもので100坪、大きいものだと250坪を超える。

延床面積も小さくて50坪、大きいものだと100坪を超え、けた違いにおおきな住戸規模であり、まさに大邸宅街です。

建物のデザインはいたってシンプルで、築年数は経っているがメンテナンスがしっかりしていることから、エイジングな建物になっています。

もともと尾張の徳川さんは現在のフランス大使館のある敷地に住んでいましたが、昭和5年に目白に移ってきたらしい。

以前は、住宅地の入口に「ここからは私有地につき立ち入りを禁ずる」と書かれた掲示板があり、入りにくかったのですが今回はこの掲示板がなかった気がします(見落としたかな?)。

東京の住宅地に関心のある方は是非。おススメの場所です。

直ぐ近くには「吉村順三記念館?資料館?」があります。

徳川ビレッジの詳細は以下のHPをご覧ください。

http://www.tokugawa-village.jp/about/index.html

 

 


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