社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

猛暑の中、傘をさして「日本橋浜町」をブラブラ

2022-08-16 18:17:03 | まち歩き(東京)

2022年8月9日、火曜日、晴れ、酷暑の中、日本橋浜町を散策してきました。

 

日本橋浜町はこれまで浜町公園とその周辺には何度か足を運んだことはありますが、思い浮かぶものはせいぜい明治座ぐらいでした。

今回歩いてわかったのは、とにかくマンションが多いということです。まさには都心型住宅地でした。

人口データを見ると、日本橋浜町の人口は令和4年8月1日現在12,100人で、平成10年(10月1日4,461人)から4半世紀で2.7倍に増えてます。

中央区及び日本橋地域の令和4年/平成10年比を見ると、中央区が2.35倍(173,044人/73,356人)、日本橋地域が2.61倍(52,675人/20,168人)です。

ちなみに、晴海はなんと4.29倍、勝どきは3.13倍です。

今回歩いたルート。

地下鉄都営新宿線の浜町駅を降りて公園の横に出てきました。入口の階段は大雨時、地下に水が入らないのようにしています。

公園に沿って墨田川方面に歩きました。

墨田川、浅草方面の眺め。水上バス乗り場になっています。

浅草橋方面の眺め

墨田川を背に金座通りを歩きました。

金座通りですが、1993年(平成5年)に日本橋浜町一丁目12番から日本橋浜町二丁目11番までの道が「金座通り」という愛称に設定されたそうです。

ここも金座通りです。清洲橋通りに向かっています。

マンションが並ぶ金座通り沿道

金座通りから浜町公園に抜ける道。こちらも沿道はマンションです。

金座通りから清洲橋通りに出ました。明治座です。あとで知ったのですが本仮屋ユイカさんが「脳内ポインズンベリー」に出演していました。本仮屋さん好きなんです(笑)。

明治座の対面の街並み。この渋めの蕎麦屋「招福庵」に入ってみたい。

清洲橋通り、明治座側の街並み。間口の狭い建物が多いです。

「重量挙会館」なるものを発見。重量挙げの協会の本部とかではないようです。

中央区観光協会オフィシャルブログのディープな中央区「会館編」によると、かつてこのビルの2階に「日本橋重量挙倶楽部」があって、袖看板がそのまま残っているようです。

https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/archive/2017/11/post-4731.html

このブログにはこのあと出てくる「日本マーガリン会館」についても書かれています。全日本マーガリン協会(一般社団法人)が所有する建物で、日本食品油脂検査協会(公益財団法人)などが入っているとのことです。

明治座の信号を渡ると、「明治座通り」という通りがありました。

「浜町 薮そば」の看板が。神田薮そばの暖簾分け?

明治座通りから横に入ると「鶏肉鶏卵 大金」というお店が目に留まりました。鶏肉と卵の専門店?

浜町緑道。暗渠になっている浜町川。

浜町緑道の横の通りには、個人住宅が結構残っています。

レトロ感のある床屋さん発見。緑色のきれいなタイル、しかもRになってる入口の壁、建った当時はモダンな床屋さんだった気がします。

弁財天

緑道を抜け「新大橋通り」にでました。

再開発ビル。手前はクレハ本社、奥はタワーマンション。

新大橋通りを渡り、まっすぐ歩いていると左側に宮内庁御用達べったら漬け「新高屋」の看板が見えました。

新婚当時、人形町の「べったら市」に奥さんと一度来たことがあります。

べったら市について関心のある方は ↓

http://www.niitakaya.co.jp/history/

この漬物屋の先にはチーズ専門店がありました。チーズフォンデュの鍋も売ってました。

高速道路の下にはリムジンバスの保管所がありました。保管所という名称がいい。

高速道路側の町名は「日本橋中洲」。こんな町名があるんだ。

高速道路沿いには昭和30・40年代に建てられたと思われる建物が。

次に、新大橋通方面に戻ると、「TOKYO MIDORI LABO」なる緑豊かな建物を見つけました。TOKYO MIDORI LABO は、日本橋浜町の開発を手掛ける安田不動産株式会社と、植栽設計から空間プロデュース、店舗開発など植物に関する幅広い事業を手がける株式会社DAISHIZENが中心となり計画、立ち上げた複合型のシェアオフィスの名称であり、かつ都市における緑や農の可能性を創造するプロジェクト名だそうです。

https://tokyomidorilabo.jp/

MIDORI LABOの近くには、雰囲気の良い設計事務所がありました。茶色のビルの1階。

このあたりにも古い個人住宅が残っています。

清洲橋通り沿いにあった「HAMATYO HOTEL」。まさに緑化ホテル。これから植物が成長するのが楽しみです。

高速道路の下には公園が設けられている。

清洲橋通りの近くにあった「金刀比羅宮」。

清洲橋に出ました。この日の清洲橋はとても美しく見えました。

清洲橋の南側には大川端のタワーマンション群が見えた。

対岸に松尾芭蕉発見です。記憶ではこの芭蕉は時間で向きが変わったような気がします。

清洲橋を渡らずまた日本橋浜町に戻っきました。古い八百屋さんもまだ健在です。

下の白い建物が「日本マーガリン会館」です。

歩いていたらいい匂いがしてきました。鰻屋さん「あさだ」です。

このかごをもって、築地あたりに仕入れに行くのでしょうか?あ、今は豊洲か。特上5,000円、上3,500、中3,300円、並3,100円でした。

この近くもマンションだらけです。

浜町ではこのような小さな神社をよく見かけました。

新大橋通りのバス停にはミストがついてましたが35度を超えていると、下にいてもあまり涼しくなかったです。

最後は水天宮に出て、本日のまち歩きは終了です。

それにしても暑かった。暑さ対策は傘が一番のような気がします。

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小規模公園の未来について

2022-08-08 17:18:39 | 公園

都心の公園や地方の著名な公園等については、南池袋公園、天王寺公園「てんしば」等の成功事例がひとつのトリガーとなって、みんなに利用される公園づくり(公園の再生)が全国的に進められるようになってきました。

したがって、あとに続く自治体は他地区の事例等を参考にすることで、その地域の特性を活かした、より魅力的な公園づくりが可能になると考えます(実際にはそんな簡単なことではないのですが、なんとなくノウハウは見えてきたような気がします)。

これからの公園問題は小規模公園でしょうか。小規模公園をどう再生させるかは、まちづくりの上でも重要な課題だと思われます。

いろいろネットで調べましたが、一番参考になるのが豊島区の取り組みだと思います。南池袋公園も豊島区でしたが、同区は住宅地にある小規模公園の再生にも早くから取り組んでいるようです。

豊島区は区内に本社拠点を置く良品計画と2017年11月にまちづくりに関するパートナーシップ協定を締結し、区内の公園でのマルシェ開催や定期的な意見交換の場づくり等、中小公園や遊休地を地域コミュニティの場へと再生する協働プロジェクトを進めています。(なかなか良品計画のような企業とパートナーシップを結ぶのは難しいですが進め方等は参考になるのではと思います)

その実験的プロジェクトとして、区内の2公園(西巣鴨二丁目公園、上り屋敷公園)において、定期的に地域との意見交換の場を設けるなど、コミュニティ再生を目指す「小規模公園活用プロジェクト」に取り組んでいます。

 ■西巣鴨二丁目公園:西巣鴨2-27-7

 ■上り屋敷公園:西池袋2丁目14-2

住民との意見交換の場(井戸端かいぎ)等を重ねて、以下の3つの大きく方針を掲げました。

3番目の「活用の実践と実験を繰り返す」というのがいいですね。

1. 今あるものを活かし、できることを見出す(施設設備の整備は作りこみすぎず最小限に)

2. 公園の特性と立地を活かし、地域のための場になるように見直す

3. 活用の実践と実験を繰り返す 

この方針を基にいろいろな実験的試みが展開されています。

詳しく知りたい方は以下のURLをご覧ください。

◎小さな公園の大きな可能性 https://localnippon.muji.com/4537/

◎豊島区が取り組む小規模公園の未来のあり方(前編) https://localnippon.muji.com/5283/

◎豊島区が取り組む小規模公園の未来のあり方(後編) https://localnippon.muji.com/5347/

 

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