■2013/07/29 日経朝刊
高知県は、起業家に1000万円を贈る制度を始めた。
県内に事業所を置くという条件はあるが原則返済不要。
高知県の地域の経済環境は厳しく、厚い支援で意欲ある人材を呼び込み活性化につなげるのが狙いだ。
この「こうちビジネスチャレンジ事業」は高知県出身の森沢氏が社長が務める日本トリムが寄付した1億円が原資。
初年度は、1件当たり最高1000万円、総額2600万円を提供する計画。
支援するのは資金だけでなく、県外から移住してくる起業家には
気に入った部屋が見つかるまで空き家情報を提供し、インキュベーション施設も手当てする。
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四国は、このほかにも徳島県が「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」を実施し、IT企業の誘致を進めるなど、
いろいろなプロジェクトを進めている。
県単位で実施されるこれらの多様なプロジェクトをうまく連携させることで、なんか相乗効果が生まれそうな気がする。
外から見ると、四国の自然環境や観光資源は魅力的だ。
それと、この記事ではじめて知ったのは、2011年の高知県の製造品出荷額が全国最下位であるという事実。
知らなかった。
製造業だけが産業じゃないわけで、こういう施策が継続的に展開され、実を結ぶことで、
近い将来、四国のライフスタイル、ワークスタイル、四国で暮らすことが憧れになる可能性も十分ある。
いや、そういうふうに、地方のライフスタイル、ワークスタイル、文化等を求めて人が移動するようにならないと、日本の未来はない。
もしかしたら、2013年は『四国から始まる産業イノベーション元年』になるかもしれない。