日経BP総合研究所の「新・公民連携最前線」の事例研究
「マンションに隣接するつくば市の公園をデベロッパーが自費で整備」の記事の紹介。
↓
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/434167/041200177/
こんな公園の整備手法もあるんですね。
むしろ、この方が民間デベにとってはいろんな制約を受けず、スピード感をもって整備できるので条件があえば、今後、民間デベロッパーが積極的に導入しそうな手法だ。
<公園整備等の概要>
■整備主体:住宅デベロッパーのフージャース
■公園面積:3,700㎡
■公園のリニューアルオープン:2019年9月(マンションの竣工:2020年10月)
■事業概要:
国家公務員宿舎跡地を国から買い取って分譲マンションの開発を進めていたフージャースコーポレーションが
マンションの付加価値を高める隣接する公園の再生整備を市に申し出た。
この竹園西広場公園は、つくば駅から南東へ歩いて11分ほどの場所にある。
リニューアル前の公園は水はけが悪く、遊具も芝生もない公園で、利用者されない公園だった。
つくば市の公園は整備後30~40年を経過し老朽化が進み、魅力に乏しいため全体に利用されず、公園の再生は市の課題だった。
これをフージャースが自費でリニューアル整備。整備内容は前出のURLをご覧ください。
また、公園に面した分譲マンションの共有施設棟の1階には地元で人気のベーカリーカフェを誘致し、
公園の魅力・マンションの魅力をさらに高めることに成功しているようだ。
公園の整備は設置許可により公園の土壌の入れ替え、芝生や小山、デッキなどを整備。
整備後は市へ寄付。基本、つくば市が管理しているがデッキはフージャースが引き続き所有し、維持管理を行っている。
また、芝生を育てるボランティアグループ「つくばイクシバ!」をフージャースが立ち上げ、豊かな芝生にする取り組みを行っている。
「つくばイクシバ!」のtwitterのURL ↓
https://twitter.com/tkb_ikushiba
なお、宿舎跡地の払い下げにあたっては「竹園一丁目公務員宿舎跡地における魅力ある開発推進に関する覚書」が締結されており、
①周辺公共施設を考慮した開発の推進
②緑化の推進
③周囲の環境や自然と調和した建物のデザインや外構計画の推進
が盛り込まれている。
フージャース側から見ると、維持管理が行き届かない・利用されない公園が隣地にあるというのはマイナスイメージでしかなく、分譲マンションを販売するにあたって、公園の再生は絶対条件だったと思われる。