糸井重里さんのほぼ日刊イトイ新聞を見ていたら、
内田樹さんが若手の建築家に家の設計を依頼する話がでていました。
詳細は以下のURLをご覧ください。
http://www.1101.com/ourhome/index.html
その中で、内田さんが建築家に以下のようなメールを書いていました。
とても感動しました。
なかなかこんなこと言えないですよね。
以下、そのまま引用しました。
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最初から一軒丸ごと設計するのははじめて、
というのはよかったですね。
いずれにせよ、
どこかで最初の仕事は経験するわけですけれど、
それがうちの道場/住宅であるならば、
ぼくもうれしいです。
若い人にチャンスを提供するというのは、
年上の人間のたいせつな仕事ですから。
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ここからの話は、上の話とつながっているようなないような・・・・・。
昨日、学生時代の友人(建築学科卒)と3人で飲んで、
そのうちの一人が新卒を自給850円で雇用していたという話を聞いて、
それはひどいんじゃないの。それなりに図面もかける職能をもった人を
そんな賃金で働かせるなんて。昔の徒弟制度じゃないないんだからと言いました。
すると、教えてあげてるんだし、
それぐらいのハングリー精神を持って
そこから這い上がってこないようだと
この世界では生き残れないんだからと、いうのです。
そうすると、もう一人も俺もそう思うというのです。
ハングリー精神とか、がんばって這い上がるのはわかるのですが、
それと、850円で働かせるところが、なぜ結びつくのか?
ただ単に、お前の事務所は、それぐらいしか払えないだけでしょう。
と言いたかったけど、まあ抑えました。
教えてやっているなんて、いうのもおごりだと言いたい。
いい建築家になるためには、いろいろなものも見なくちゃいけないし、
本も読まなくちゃいけなし、吸収しなくちゃいけないものがたくさんあるわけで、
それが、例えば地方から出てきてアパート暮らしだったら、
そんな余裕(お金)ないでしょ!!
建築家はいいもの、好きなことをやって、なんとか食えればいいんだともいっていたなー。
そんなことを言っているから、設計事務所で働く人の給料が上がらないんだって。
長くなるからこのへんでおしまい。