■6月24日(土)
富山グランドプラザとともに、プレイスメーキングのお手本?である
シティホールプラザ「アオーレ長岡」(新潟県長岡市)を見てきた。
そこは、”市民の居場所になっているな~”と感じられる空間だった。
まず、アオーレ長岡の概要だが(パンフレットより)
・5,000人を収容できるアリーナ
・開放感のある屋根付き広場(通称:ナカドマ)
・市民交流ホール
・そして、市役所が一体となった複合型施設。
・このほか、福祉のカフェ、コンビニ(セブンイレブン)、ファーストフード店(モスバーガー)、銀行が入っている。
【市役所機能の配置の考え方】
長岡市は職員数が市長部局で1,500人、
教育委員会とか消防まで入れると3,000人を超えることから、
これらを1か所に集めると中高層のビルになってしまうので、
縦に積み上げず、駅から信濃川方向に倒してしまい、
街区を更新していくという発想である。
その結果、市役所機能が分散配置され、回遊性につながっている。
※市役所はまちなか再生を図るために、郊外にあったものをまちなかに移転した。
【公共サービス機能の集約と市民が徹底的に利用できる展開を考える】
単に市役所機能を入れた箱をつくるのではなく
箱の中にどういう機能を入れこむか?
もう商業じゃないよね、公共サービス機能を集約させようと。
そして、市民が徹底的に利用できる展開を考えようということ。
資料:市街地再開発 2015年10月第546号
▽長岡駅西口 ▽駅広バス乗り場
※道路が茶色い理由:雪国では、道路に消雪(融雪)パイプが埋められ、降雪時には、このパイプに地下水を流し、雪を溶かします。
この際、散布される地下水に鉄分が多いと、酸化し 路面に付着するため赤錆色になります。
▽タクシー乗り場 ▽駅から見た「大手通り」。この先、左側にアオーレがある
▽この日は「ドイツフェスタ」をやっていた。
▽アリーナはすごい熱気。まるでテレビで見るドイツのオクトバーフェスタのよう。残念ながらドイツのオクトバーフェスタはいったことがない。
※アリーナと屋根付き広場が一体の空間になるプランニングがうまい。
▽日曜日でも役所の一部はやっていた。平日も8時まで営業。素晴らしい行政サービス。
▽この建物には、いろんなところに人が溜まれる場がある。そして、とても開放的。
▽会議室(交流室)はガラス張り。多分、予約がない時は誰でも自由使えるのでは。
あ、ここからアスペクト比が変わってしまった。 ▽こういう風にいろんな場所にイスとテーブルが置いてある。高校生が勉強中であった。
▽この建物はいろんなところからアプローチできる。これも利用しやすい仕掛けである。
▽隣りの街区の再開発。低層部に市役所機能、まちなかキャンパス、震災アーカイブセンターが入っている。
セットバックした部分はマチカフェ、シェア本コーナーになっている。
▽再開発ビルの反対側には空きビルを活用して「ながおか市民センター」が入居。そのほか全国初のタニタプロデュースによる、長岡多世代健康まちづくりの拠点が整備されている。